エンジニアの言語別の平均年収を紹介!高年収の言語や稼ぐための方法5選も解説
「年収が高いプログラミング言語を覚えたい」
「高年収のエンジニアになりたい」
と思うことはありませんか?
高年収のエンジニアを目指そうとしても、どの言語が稼げるのかわからなくて迷ってしまいますよね。
では、高年収のプログラミング言語にはどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- プログラミング言語の年代別年収ランキング
- おすすめの高年収プログラミング言語5選
- 高年収のエンジニアになる5つの方法
について詳しく解説します。
この記事を読めば、稼ぐエンジニアになる方法がわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
年代別に見たエンジニアの言語別年収ランキング
年代別に見たエンジニアの言語別年収ランキングを紹介します。
- 20代
- 30代
- 40代
- 50代
それぞれについて、詳しく解説します。
1.20代
20代エンジニアでは、R言語が1位で476万円でした。
以下は、5位までの言語別平均年収ランキングです。
- 1位:R「476万円」
- 2位:Scala「440万円」
- 3位:Object-C「407万円」
- 4位:COBOL「406万円」
- 5位:Perl「405万円」
(参考:TECH Street「プログラミング言語別年収ランキング」)
R言語が群を抜いて平均年収が高く、その次のScalaと30万円近くの差があります。
ただし、3位以降は400万円前後で、差はほとんどありませんでした。
そもそも、IT業界の平均年収は、スキルとともにアップしていきます。
スキルは経験から身につくものでもあるので、平均年収は年齢とともに上がる傾向が強いです。
そのため、需要がある言語以外は、年功序列の傾向から年収の相場も横ばいなのだと考えられます。
2.30代
30代エンジニアでは、R言語が1位で569万円でした。
以下は、5位までの言語別平均年収ランキングです。
- 1位:R「569万円」
- 2位:Go「562万円」
- 3位:Perl「555万円」
- 4位:F#「550万円」
- 5位:Python「546万円」
(参考:TECH Street「プログラミング言語別年収ランキング」)
30代も変わらずR言語がトップですが、5位のPythonまでは差が約20万円とほとんどなくなりました。
また、1位と近年用いられるケースが増えたGoとの差がほとんどないのを見ると、年代的な需要が顕著な部分でもあります。
とくに、30代は企業の戦力として活躍しているケースが多いです。
そのため、企業の方針と言語の需要の両方の影響を受けやすく、全体的に年収の偏りがなくなっていると考えられます。
3.40代
40代エンジニアでは、R言語が1位で753万円でした。
以下は、5位までの言語別平均年収ランキングです。
- 1位:R「753万円」
- 2位:C++「633万円」
- 3位:Python「624万円」
- 4位:C#.NET「616万円」
- 5位:Scala「608万円」
- 5位:Java「608万円」
(参考:TECH Street「プログラミング言語別年収ランキング」)
20代・30代と変わらずR言語がトップですが、2位との差が100万円以上もあります。
そもそもR言語は、2000年はじめごろから日本に普及しており、そこから多くの分野で使われるようになりました。
その背景から、R言語の黎明期として高いスキルを持った40代エンジニアは、重宝される傾向が強いです。
逆に、30代のエンジニアで高収入を稼いでいたGoはランク外となり、世界的に最もポピュラーといわれるJavaがランクインしています。
これらを踏まえると、時代の需要よりも、今持っている高い専門性の言語スキルが年収の相場に関係していると考えられます。
4.50代
50代エンジニアでは、C++が1位で635万円でした。
以下は、5位までの言語別平均年収ランキングです。
- 1位:C++「635万円」
- 2位:Java「629万円」
- 3位:C「621万円」
- 4位:COBOL「618万円」
- 5位:Scala「600万円」
(参考:TECH Street「プログラミング言語別年収ランキング」)
これまでとは違い、上位にはC++やJava、Cなど昔からよく使われている人気の言語が並びました。
逆に、40代までトップ5に入っていたR言語やPythonはランク外です。
20代から50代までの平均年収の傾向で見ると、若い頃は言語の需要だったのが、年齢を重ねるにつれて経験とスキルに変わっています。
今後エンジニアとして安定していくうえで、年代ごとに言語スキルがどのように年収に関わってくるかを踏まえておきましょう。
年収が高いプログラミング言語5選
年収が高いプログラミング言語を紹介します。
- R言語
- Go
- Java
- Python
- Scala
それぞれについて、詳しく解説します。
1.R言語
R言語は、20代・30代・40代で年収が高い人気の言語です。
R言語の特徴には、下記があります。
- 統計解析に特化した言語
- 日本に普及したのは2003年ころ
- 汎用性は低い
- ソースコードの難易度は高くない
とくに、近年は多くの分野で統計を使うので、R言語の需要が高まっています。
また、2003年ころから日本で普及したのもあり、40代のエンジニアはスキルの熟練度から群を抜いて年収が高いです。
さらに、言語の難易度としてはそこまで高くなく、20代や未経験でもスキルを身につけやすいです。
将来的にもR言語の需要は衰えないといわれているので、ぜひチャレンジしてみてください。
2.Go
20代・30代で人気となっているのがGoです。
Goの特徴は、次のとおり。
- Googleが2009年に開発した言語
- 汎用性が高い
- Webサーバーやアプリなどの開発に使われる
- コードがシンプルでスキル習得は比較的難しくない
Goは汎用性が高く、多くの開発分野で使われている需要のある言語です。
ただし、まだ比較的新しい言語なので、40代以降でGoのスキルを持つエンジニアは多くありません。
そのため、需要とあわせて年収の相場が高いものの、時代とマッチしている20代・30代が稼いでいる傾向が強いです。
さらに、コードがシンプルで比較的覚えやすいのも、若者で人気になっている要因といえます。
未経験からでも習得しやすいので、将来的な需要を考えても覚える価値は高いです。
3.Java
Javaは、40代・50代のシニア層が年収が高い傾向にあります。
Javaの特徴は、下記のとおりです。
- 1995年ころ開発された最もポピュラーといわれる言語
- アプリ開発やWebサイトなど多くの分野で使われる
- 汎用性が高く、今も根強く使われている
- スキル習得の難易度は高め
Javaは昔から多くの開発現場で用いられ、汎用性の高さから組み込み系やシステム系にも使われている言語です。
今でも根強い人気を誇り、安定性の高さから需要は今後も衰えないといわれています。
ただその反面、スキル習得の難易度が高く、若者層で使いこなせるエンジニアが多くありません。
そのため、昔からJavaを使ってきた40代以降のエンジニアの年収の相場が高いです。
10数年後には40代・50代のエンジニアが定年を迎えるので、今の20代・30代がJavaを覚えておくと、将来的に安泰といえます。
4.Python
Pythonは、幅広い年代で平均年収が高い言語です。
Pythonの特徴は、下記のとおり。
- AIやデータ分析に多く使われる言語
- 2010年頃の機械学習ブームで注目を浴びた
- 汎用性が高く、AI以外の開発業務でも多く使われている
- 基礎スキルは難しくないが、専門性が高いにつれ難易度があがる
そもそもPythonは、1991年頃からある言語ですが、2010年頃にAIが注目されたことで人気になりました。
汎用性が高い言語なので、AI開発だけでなくWebやアプリ開発などにも使われています。
スキル習得に関しては、文法の見やすさやコードのシンプルさの理由から、基礎スキルの難易度はそこまで高くありません。
ただし、近年はAIやデータ分析など専門性のある分野で使われるので、高年収を目指すためのスキル習得になると難易度は高いです。
今後はAIの普及から需要が高まる反面、現場で活躍するエンジニアになるには高いスキルが必要と覚えておきましょう。
5.Scala
Scalaは、エンジニア業界で年収が高い言語です。
Scalaの特徴には、下記があります。
- オブジェクト指向と関数型の両方で使えるハイブリッド言語
- 2001年の開発から今でも進化している言語
- Javaの後述言語ともよばれ、将来的な需要が高い
- スキル習得の難易度は高い
Javaと互換性が高く、今後はScalaが主流になるといわれるほど需要のある言語です。
そのため、20代から50代まで幅広い年齢層で年収が高いエンジニアがたくさんいます。
ただし、スキル習得の難易度が高いので、未経験からいきなり多く稼ぐのは難しいです。
とはいえ、Javaのスキルや現役エンジニアだと、すでにプログラミングの知識があるので、そこまで難しくありません。
新たな言語を覚えてキャリアアップしたい人は、Scalaを覚えると年収の高いエンジニアを目指せます。
プログラマーの扱うプログラミング言語11選|学習方法と選び方も紹介
プログラミング言語の年収に差が出る4つの理由
プログラミング言語の年収に差が出る理由を紹介します。
- スキルによって年収は変わる
- 年代ごとで需要が異なる
- 年功序列により50代は年収の水準が高い
- サポートが終了した言語は年収が低い
それぞれについて、詳しく解説します。
1.スキルによって年収は変わる
前提として、エンジニアはスキルによって年収が変わります。
そのため、言語の需要関係なくスキルのあるエンジニアは高年収が多いです。
逆に、スキルがない人は年収が低い傾向にあります。
需要が低い言語でも年収が高い人がいるのは、下記の理由からです。
- 言語を使いこなせるエンジニアが少ない
- 言語自体の専門性が高い
- 古い言語はシニア層しか扱えないケースが多い
要するに、たとえ案件が少なくても、エンジニアとして需要があれば高年収は目指せるというわけです。
どの言語を覚えるかも大事ですが、スキルがないと稼げないことはしっかりと踏まえておきましょう。
2.年代ごとで需要が異なる
そもそも、年収の高い言語は年代ごとで違います。
その理由は、年代ごとでエンジニアとしての需要と求められる役割が違うからです。
年代別に見た高年収の言語の特徴は、次のとおり。
- 20代:新しい言語と需要のある言語が高年収
- 30代:新しい言語と需要のある言語、さらに専門性の高い言語も高年収
- 40代:需要のある言語と専門性の高い言語
- 50代:古い言語と専門性の高い言語
若いエンジニアは、新しい言語と需要のある言語をスキルアップしながら仕事に活かすのが役割です。
そして年齢を重ねるにつれ、新しい言語を覚えるのではなく、需要と専門性の高い言語を最大限に活かす人が高収入です。
さらに、現在需要がある言語でも、新しい言語が出てくれば将来的に廃れていく可能性は大いにあります。
これらのことを踏まえたうえで、どの言語を覚え、いかに専門性を高めていけるかを意識しておきましょう。
3.年功序列により50代は年収の水準が高い
50代は言語の需要というより、年功序列による会社貢献度で年収の水準が高いです。
そのため、古くなった言語で案件が少なくても、ほかの言語のサポートをしているケースがあります。
実際に、経験があればほかの言語でもできる仕事があるので、しっかりとした企業に長く勤められるなら将来的に安定しています。
ただ逆に考えると、会社貢献度が短くなる50代のエンジニア転職は厳しいです。
また、40代は即戦力として求められるので、未経験からのエンジニア転職はなるべく早く行動へ移しましょう。
4.サポートが終了した言語は年収が低い
古くなってサポートが終了した言語は年収が低い傾向にあります。
なぜなら、新規開発の案件が減少するからです。
サポートが終了した代表的な言語だと、VBが挙げられます。
実際に、新規開発の案件はほとんどなく、現在は改修や保守が多いです。
需要がなくなれば、いつサポート終了するかわからないので、言語選びは重要になってきます。
高年収を稼ぐためのプログラミング言語の選び方2選
高年収を稼ぐためのプログラミング言語の選び方を紹介します。
- 年代別の年収の相場から選ぶ
- プログラミング言語の需要から選ぶ
それぞれについて、詳しく解説します。
1.年代別の年収の相場から選ぶ
年代別の年収の相場から選ぶと、言語選びに成功しやすいです。
その理由は、実際に高年収というデータがあるからです。
ただ注意点として、20代であれば30代、30代なら40代といったように、数年後には次の年代に突入することを踏まえておきましょう。
とくに、年齢が若いほど言語の需要によって年収が変動します。
単純に高いから選ぶのではなく、背景にある理由を理解することが大切です。
2.プログラミング言語の需要から選ぶ
プログラミング言語の需要から選ぶのは大前提といえます。
需要がない言語を選んでしまうと、高収入はおろか再度別の言語を学習しないといけないからです。
需要を見極めるポイントは、下記があります。
- 言語の市場価値を知る
- 社会情勢とITの関連性を日々チェックする
- 現役エンジニアに話を聞く
とくに、未経験から言語を選ぶ人は、現場で働くエンジニアからも話を聞く方が答えが見つかりやすいです。
機会があればセミナーやエンジニアの交流会などにも参加し、IT業界の需要と言語の市場価値の理解を深めていきましょう。
エンジニアで高年収を稼ぐための方法5選
エンジニアで高年収を稼ぐための方法を紹介します。
- スキルアップを目指す
- 別のプログラミング言語のスキルを習得する
- スキルを活かせる企業へ転職する
- フリーランスを目指す
- プログラミングスクールに通う
それぞれについて、詳しく解説します。
1.スキルアップを目指す
年収を上げるためには、スキルアップは必須になります。
エンジニアの年収はスキルとともにアップするからです。
スキルアップの方法は、次のとおり。
- 本やWeb講座で学習する
- 目標を定めて、自分独自のアプリやWebサービスを開発する
- 他のエンジニアと交流して情報交換する
- セミナーや勉強会に参加する
別の企業に転職する際も、スキルアップした方が成功しやすいので、隙間時間を見つけながら学習していきましょう。
2.別のプログラミング言語のスキルを習得する
今の言語に需要がないなら、別のプログラミング言語のスキルを習得しましょう。
IT業界の動向が変わるのを待つより、需要のある言語を覚えた方が年収アップの近道だからです。
実際に、稼ぐエンジニアは新たなスキルを覚えようと、日々努力を続けています。
また、新たな発見のために、常に行動をしているのが稼ぐエンジニアです。
複数のスキルがあって困ることはないので、新たな言語の習得にチャレンジしていきましょう。
3.スキルを活かせる企業へ転職する
今の企業だと年収アップが厳しいと感じるなら、スキルを活かせる企業へ転職をするのも方法といえます。
多くの企業がエンジニア不足で悩んでいるので、スキルがあるエンジニアは即戦力として好条件を提示してくれる可能性が高いからです。
とはいえ、今いる企業を辞めるのに不安な人もいるでしょう。
ただひとついえるのは、稼ぐためには行動あるのみです。
実際に、年収の高いエンジニアは、自発的に行動しており、自分に自信を持って常にチャレンジしています。
自分の足で転職活動をするのが難しい人は、転職エージェントを利用すると代行して日程調整や条件交渉をしてくれます。
転職のアドバイスももらえるので、ぜひ活用してください。
4.フリーランスを目指す
スキルが高くて案件獲得に問題なさそうなら、起業してフリーランスを目指すと年収アップの可能性が高まります。
その理由は、フリーランスの年収の相場は企業で働くより高いからです。
企業で働くと収入の安定はありますが、昇給は上司の評価や企業の方針によりけりです。
また、年齢が若いほど年収の相場が低いので、20代や30代は稼ぐエンジニアになるまで時間がかかってしまいます。
その点、フリーランスは案件を獲得した分だけ報酬となり、企業の評価や方針、年齢は一切関係ありません。
なかには年収1000万円を超えるフリーランスエンジニアもいるので、自分の力で年収アップにつなげたい人は目指してみてください。
5.プログラミングスクールに通う
未経験からエンジニアを目指す場合は、プログラミングスクールに通うのをおすすめします。
そもそも、プログラミングは独学で習得できるほど簡単ではないからです。
事実、独学で習得を目指した人のほとんどが途中で挫折しています。
また、中途半端にスキルを身につけても、稼ぐエンジニアにはなれません。
土台となる基礎知識から学習し、実務スキルを身につけたときにやっとスタートラインに立てます。
未経験からのエンジニアは最初が肝心なので、プログラミングスクールに通って土台から固めていきましょう。
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まとめ:プログラミング言語の年収の相場を知り、スキルアップをして需要のあるエンジニアを目指そう
本記事では、高年収のエンジニアになりたい人に向けて、言語別の年収の相場と稼ぐための方法を紹介してきました。
- 言語の年収の相場は年代と需要によって違う
- 高年収のエンジニアになるにはスキルアップは必須
- 未経験者はプログラミングスクールに通う
プログラミング言語の年収の相場は、年代と需要によって変わります。
ただ前提として、スキルがないエンジニアは多く稼ぐのは難しいです。
そのため、言語にだけ需要を求めるのではなく、自分自身が需要のあるエンジニアになる必要があります。
日々の努力を怠らず、常に向上心を持ち、高年収のエンジニアを目指しましょう。