未経験の方はPythonのエンジニアを目指すのは、難しいことだと考えてしまいますが学習方法を工夫すれば、知識やスキルを身につけるのは可能です。Pythonエンジニアを目指す方向けのプログラミングスクールや学習サイトについて、ご紹介をしていきます。

プログラミング言語Pythonとは？

Pythonは、膨大なデータを使用するAIや、車の自動運転を行うIoTの製品やシステム開発に欠かせないプログラミング言語です。近年はAIが製品やシステムに取り入れられることが増えてきたため、今後Pythonを扱うことができるエンジニアが活躍できる場所は増えていくことが予想できます。

コンパイルが必要ないスクリプト言語

コンパイルとは、人間が書いたプログラムをコンピュータで読めるように翻訳する作業です。コンパイルをするためには、コンパイラのソフトウェアが必要です。Pythonはコンパイルがいらない、インタプリタ型言語の一つです。

インタプリタ型言語は、プログラムを実行したときに一行ずつコンピュータで読めるように翻訳の作業をしていきます。他のインタプリタ型言語にはPerl、Rubyなどがあります。

Pythonの特徴として、バグが見つけやすいというメリットもありますが、一行ずつ翻訳をしていくため実行速度が遅いというデメリットもあります。

初心者にも簡単でコードが読みやすい

Pythonは、プログラムの文法がシンプルで必要最低限のもののみ用意がされています。プログラムの読みやすさに重点を置いている言語のため、文法が初心者でもとっつきやすい簡単なものになっています。複数のメンバーでシステムを開発していると、他人が書いたプログラムを修正することが多くあります。

Pythonで書かれている場合は、修正箇所の特定が早くできたり、プログラムが読みやすいといったメリットがあります。

科学分野の分析処理に向いている

Pythonは、ビックデータの解析、データの特徴から関連性のある別のデータを結びつけるプログラムの作成に向いています。今後、ビッグデータの解析は、多くの業界で利用されていくことが考えられます。サービス業、販売業、物流、農業など、ビッグデータを使用する場面はIT業界以外に多く存在しています。

数値演算ソフトなどで利用されている言語

Pythonは多くのデータを計算したり統計処理をするのに、非常に向いています。Pythonの利用者や開発者は世界中に多くいるため、新しく便利なライブラリを利用できます。

自分で一から作る手間を省くことができるので、開発スピードの向上にも繋がります。

さまざまなプラットフォームで動作する

Pythonは、環境に依存せずにプログラムを実行することができます。さまざまなハードウェアやOSに対応しているため、プラットフォーム毎に作成する手間を省くことができます。

未経験でPythonエンジニアを目指すには？

未経験者がPythonエンジニアになるために必要なことは、プログラミングの勉強以外にもあります。Pythonのエンジニアを目指す方に、学ぶ上で大切なことをご紹介していきます。

プログラムだけじゃなく英語も学ぶ

IT系の最新情報や公式サイトの多くは、英語で書かれています。英語が分かる人であれば問題ありませんが、英語が分からない人にとってはそのサイトを翻訳をしなければいけません。少ないページであれば手間ではないかもしれませんが、勉強をしていて分からない箇所を検索したら海外のページばかりが出てくるということもあります。

英語が分かるだけで、最新情報や公式サイトの内容をきちんと把握することができます。英語が苦手だという方は、この機会にPythonの日本語訳サイトと原文の英語のサイトを照らし合わせて勉強をしていくのをおすすめします。

公式のドキュメントを原文の英語で内容が理解できるようになると、他のプログラムを勉強するときにも役立ちます。

プログラミングスクールを活用して学ぶ

独学でプログラムをしていくのは、膨大な時間が必要になってきます。Pythonが初心者向けといっても、プログラミングに慣れ親しんでいない人にとっては初めのうちは難しく感じます。一人で学習していてつまづいたとき、調べても理解できなくて挫折をしてしまうこともあります。

プログラミングスクールに入ることで、モチベーションを保ちながら学習をしていくことができます。個別指導、少人数指導、オンライン指導など様々な指導形態があるので、自分の学習スタイルに合わせたプログラミングスクールを活用していくのも一つの手です。プログラミングスクールでは、実務経験のあるプログラマーからの指導が受けられたり、就職や転職のサポートを受けることができます。

たくさんプログラミングをして慣れる

Pythonの技術書やWeb解説サイトは多くあり、読んで知識をつけるのも重要なことです。読むだけではなく、実際に自分でプログラミングをしていくことでスキルは上がっていきます。解説サイトやWebサービスを参考にして、プログラミングをしていくことが大切です。

実際にプログラミングをしていくことで、理解が深まる他にプログラムの実行結果を画面で確認できるのは、勉強した成果が分かりやすいのでモチベーションにも繋がります。

未経験40代でもPythonエンジニアになれるのか？

IT業界には、若い年代が多いと思われる方もいるかもしれませんが、持っているスキルや就職や転職に利用すべきものをご紹介していきます。

チーム管理能力があると採用率は上がる

別業界の職種であった場合でも、プロジェクトリーダーなどを経験していた場合は採用の確率が上がってきます。40代以降には、プログラミングのスキルだけではなく、開発現場をまとめる能力も求められる場合が多いです。

社外との交渉やリーダーとしての経験がある方は、面接時にプログラミング以外のスキルもアピールをしてみるのがおすすめです。

スクールやIT転職などのエージェントを活用する

未経験者がPythonエンジニアになるには、一人で就職や転職活動をするのではなくサポートを受けた方が内定をもらえる数は増えていきます。プログラミングスクールでは、無料での就職や転職サポートを実施していることもあります。未経験者がエンジニアとして仕事をするには、IT業界に強い転職エージェントを利用することもおすすめです。自分の希望や経歴などを相談し、エージェントに内容に合う企業を紹介してもらうことができます。

現職がある方の場合、転職活動中の事務作業が負担になることもあります。エージェントに任せると、連絡漏れの心配もありません。

未経験者がPythonを学ぶ4つの方法

未経験者がPythonをどのように学んでいくべきかは、個人の学習スタイルやどの程度時間が取れるかによって異なってきます。

おすすめのPythonの学習方法について、ご紹介していきます。

勉強会や講習会へ積極的に参加する

大都市近郊では、勉強会や講習会が開催されています。地名とPython勉強会を合わせて検索すると、該当地域での勉強会情報が見つかることもあります。

勉強会や講習会では、プログラミングの学習以外にも参加者同士の交流をすることもできます。自分と違う価値観やタイプの人と情報交換をする場にもなるので、勉強や就職転職のモチベーション維持にもおすすめです。

プログラミングスクールで勉強する

Pythonを未経験者が学習するには、プログラミングスクールがおすすめです。実際に現地に行って講座を受けるタイプと、オンラインで講座を受けるタイプがあります。

じっくり丁寧に学習を進めていきたい方は、個別学習を行っているプログラミングスクールが向いています。プログラミングスクールでは、プロの指導を受けることができる以外にも、就職転職や資格取得のサポートを実施していることがあります。

独学で勉強を進めていくよりも、プロからの的確な指導を受けてスキルを身につけていくのがおすすめです。最寄にスクールがある場合は、問い合わせて資料を取り寄せたり見学をしに行くとイメージが掴みやすいです。

Web上のプログラミングスクールを利用する

最寄にプログラミングスクールがない場合は、オンライン受講ができるプログラミングスクールがおすすめです。忙しくなかなか現地まで足を運ぶことができない方も、オンライン受講ができるスクールの方が勉強がしやすいです。

オンライン受講でも、専任の講師とのビデオチャットなど個人個人に丁寧に指導を行っています。オンライン受講ができるプログラミングスクールのメリットは、自分の時間で学習を進めていくことができる点です。

書籍などを利用して独学で学ぶ

Pythonの入門者向けの書籍は、数多く発行されています。勉強をするのが好きで学習意欲が高い方に向いています。独学をするということは、自分で分からない箇所を解決していく必要があります。

知らないことを調べ、実際にプログラミングをして学習を進めていくやり方が好きな方は、独学でのPython習得にチャレンジしてみるのもおすすめです。

未経験！Pythonエンジニアに求人はある？

AIやビッグデータ解析など、今後求められる技術はPythonでの開発が向いています。機械学習や深層学習に興味がある方には、Pythonエンジニアはおすすめの職業です。未経験者の場合でも求人募集はあるのかどうか、ご紹介をしていきます。

日本より海外での需要の方が高い

Pythonは、現在は日本よりも海外でのエンジニア需要が高まっています。AIやIoTの開発では、日本は海外に比べて少々後れを取っています。

英語が分かれば海外での仕事を請け負うことも可能になるので、英語の勉強をしておくと自分の可能性を広げることができます。

今後は日本でも需要が高くなり求人は増える

日本でもAIやIoTの技術は注目度が高く、今後求人が増えていくことが予想できます。AI、IoT、ビッグデータだけではなく、Webアプリの開発にもPythonは利用されています。

今後のキャリアアップのために、Pythonを学んでおくのはエンジニアとしての選択肢の一つになります。

求人に有利になるなら他の言語も学ぼう！

Pythonのエンジニアとしての仕事を目標としている方でも、他のプログラミング言語も扱えると採用の確率は上がります。あくまでもプログラミング言語は、製品やシステムを開発するための手段です。別のプログラミング言語の知識を、仕事で求められることもあります。

一つの言語にこだわるのではなく、他の言語も学ぶことで自分のスキルアップもできますし今後のキャリアの選択肢を増やすことができます。

Pythonエンジニアを目指す人におすすめのスクールと学習サイト

未経験でPythonを学ぶ方に、おすすめのプログラミングスクールと学習サイトをご紹介していきます。

自分の学習スタイルに合うものを選んで、学習をしていきましょう。

Udemy

Udemyのメリットは、オンラインでビデオ学習ができ、学習の期限が設定されていないことです。個々のペースで学習を進めていくことができるため、独学と合わせて利用することでよりPythonへの理解が深まります。

＜特徴＞

• オンライン学習サイト
• オンライン受講を受けた生徒のレビューが閲覧できる
• コースを受講する前に、コース内容のプレビューを閲覧できる

ドットインストール

ドットインストールは、3分の動画でプログラミング学習ができる学習サイトです。ちょっとした空き時間を活かして、学習をしていくことができます。無料で何度でも閲覧できるものがあるので、一度見てみるのがおすすめです。

＜特徴＞

• オンライン学習サイト
• 初級レベルの動画は全て無料で閲覧できる
• プレミアム会員になると中級～上級レベルの動画も閲覧できる

Paiza

Paizaはプログラミング学習と就職転職サポートを行っている、オンライン完結の学習サイトです。3分の動画を視聴し練習問題をこなしながら、効率的にプログラミングを学ぶことができます。Paiza上でコードを書き完成度に応じ、書類選考なしで面接や面談に応募をすることができます。

＜特徴＞

• オンライン学習サイト
• 無料プランと有料プランの動画がある
• ブラウザ上でコードを入力し実行ができるため環境構築が不要

ChekiO

ChekiOは海外向けのサイトで、PythonやJavaScriptをゲーム感覚で学べる学習サイトです。出題される問題を解いていくと、ゲームを進めることができます。他のユーザーが書いたコードを見ることができるので、参考にすることもできます。

＜特徴＞

• オンライン学習サイト
• 無料でゲーム感覚で学習ができる
• 海外向けのサイトなので英語の勉強にもなる

progate

progateは、初心者でも独学ができることが特徴の学習サイトです。イラストが多く視覚的に理解しやすいスライドを見て、実際に自分でコードを書いて学習を進めていきます。ブラウザ上でコードを書いて実行結果を確認できるので、開発環境の構築に不慣れな方におすすめです。

＜特徴＞

• オンライン学習サイト
• 初級は無料で中級以降は有料で学習ができる
• パソコン版だけではなくアプリ版もあり、時間や場所を気にせずできる

まとめ

未経験のプログラミング言語を学習していくことは、意欲と努力が必要なことです。Pythonを学習していくにあたり、独学が向いていない方はスクールで学習することも視野に入れるのがおすすめです。短期間でスキルを身につけ、Pythonエンジニアとして活躍することを目標にするならば、プロからの指導が近道になります。

未経験でも知識やスキルを身につけていくことで、エンジニアとして働くことはできます。学習する時間をきちんと取って、継続的に学習を続けていくことが大切です。

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