【最新版】安定した仕事とは?職業ランキング10選を紹介
近年、大きな会社がトラブルで倒産したり、人員削減として解雇があるなど、仕事の先行きが不安になる出来事が多いです。
そんななかで、
「安定した仕事ってどういうもの?」
「先行きが不安定な仕事にはつきたくない」
「これからも安心して続けられる仕事を選びたい」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、安定した仕事の基準と具体的な職業についてご紹介します。
安定した仕事を知りたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
安定した仕事の基準は変わってきている
安定した仕事と聞くと、どんなイメージがあるでしょうか。
- 生涯働き続けられる
- 働き続けるにつれて昇給していく
- 引越しを要する転勤がない
などが思い浮かぶかもしれません。
しかし近年、安定した仕事の基準は変化してきています。
終身雇用制度の崩壊
たとえば、終身雇用制度の崩壊です。
終身雇用制度は会社が社員を生涯にわたって雇用するというもの。
個人にとっては会社が倒産しない限り働き続けられるため、安定した仕事の条件としてあがるものでした。
しかし、少子化による労働人口の減少や経済の停滞、ひとつの会社で働き続けるという考えに疑問をもつ風潮から、会社が終身雇用制度を維持することが難しくなってきたのです。
こうして終身雇用制度が現実的ではなくなり、生涯働き続けることが安定した仕事の条件とはいえなくなっています。
副業の解禁
一方で最近は、多くの会社で副業解禁の動きがみられます。
これは雇用主が従業員に、会社以外にも仕事や収入源を持つことを認め、個人の安定や活躍を尊重するようになってきたということです。
会社が副業を解禁する理由は、
- 多様な働き方を推進し従業員満足に貢献したい
- 意欲やスキルの向上をはかり還元してほしい
- 終身雇用が難しく会社への依存度を減らしたい
などさまざまです。
副業解禁は、その会社の副業を解禁している理由や、会社の安定を個人の安定と考えるかどうかで安定した仕事の基準になるかが変化するでしょう。
このように、時代の変化や仕事への考え方とともに、安定した仕事の基準は変化してきています。
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現代の安定した仕事のポイント5つ
それでは、現代の安定した仕事の基準はどんなものがあるのでしょうか。
5つのポイントをご紹介します。
1.給料が高い水準で安定し、昇給できる
一つ目のポイントは、給料が高い水準で安定し、昇給できることです。
仕事の安定性の基準として、会社自体が安定的に十分な利益を出せていなければ、社員に高い給料を支払ったり、給料を上げることはできません。
給料を確認したときに、継続的に高い水準で保たれ、昇給可能なら、安定した仕事と見ることができるでしょう。
2.リストラ・離職が少ない
リストラ・離職が少ない仕事は安定した仕事の基準のひとつです。
リストラが少ないということは、会社が社員を雇用し続けられるだけの力があるということ。
また離職が少なければ、社員から見て働き続けたいと思える仕事だということです。
これらの基準でみると、会社の環境面から安定した仕事だといえます。
3.業界が衰退しづらく経営が安定している
仕事の業界によっても安定性は変化します。
今後も大きな変化がない、もしくは伸びていくと予想されている業界なら、その仕事自体も安定しやすいでしょう。
仕事の安定性を考えるうえで、社会全体の動きや業界の伸びといった大きな視点は重要です。
4.ワークライフバランスに優れている
仕事と生活のバランス、つまりワークライフバランスに優れていることも、安定した仕事の基準としてあげられます。
生活が不規則になったり、あまりにも仕事に時間を奪われてしまったりするなど、生活が仕事に振り回されてしまう仕事は安定しているとはいえないのではないでしょうか。
仕事の目的はさまざまですが、自分自身の生活を大切にできることが、現代の安定した仕事の基準のひとつです。
5.転職しても通用するスキルを使う
現代はひとつの仕事に生涯勤め続ける時代ではなくなりました。
社会人2000人の意識調査では、全体の7割が「転職を考えたことがある」、また全体の2割が「今、転職を考えている」ということがわかります。
参照:ビジネスパーソン2000人の転職意識調査 – doda
そのため、転職しても通用するスキルを使う仕事かどうかが、安定した仕事の基準のひとつといえます。
安定した仕事ランキング10選
安定した仕事には、具体的にどんなものがあるでしょうか?
ここでは10種類の安定した仕事をご紹介します。
1.地方公務員
地方公務員は、地方の公的機関に務める職員です。
警察官や消防官、公立学校の職員なども含まれるこの仕事ですが、ここでは主に市役所に務める職員と考えてください。
地方公務員は、職業のなかでもこれまでの安定性の基準を満たしており、なおかつ今後も安定すると考えられる仕事です。
地方公務員が安定した職業であるといえる理由は、
- 給与が比較的高く、ボーナスがある
- 年功序列で昇給する
- リストラ、離職が少ない
- 退職金の金額が多い
- 公的機関のため倒産などのリスクがない
などがあげられます。
一般の企業と異なり、国が運営している機関の仕事だからこその安定性といえるでしょう。
2.元政府系銀行
元政府系銀行は、政府が支援する銀行で働く仕事です。
銀行を代表する金融機関は、個人から企業までのお金をあつかう仕事であり、人々の生活になくてはならないもの。
このような、生活に必要な分野の仕事は安定しています。
銀行のなかでも、特に日本銀行、政策投資銀行、日本政策金融公庫などの元政府系銀行は、公務員に近い働き方で安定した仕事といえるでしょう。
3.エンジニア
エンジニアは、プログラムやシステムの構築によって技術を実用化し、目的達成に役立てる仕事です。
- インフラエンジニア
- システムエンジニア
- サーバーエンジニア
- Webエンジニア
などあらゆる種類がありますが、総じて安定した仕事といえます。
エンジニアが安定している理由は、
- IT業界が今後ますます伸びていく
- スキルさえあれば給料が高く、昇給もできる
- 柔軟な働き方がしやすい
- 需要が高い
- 手に職をつけられる
など。
特に業界自体が伸びていること、技術者が足りておらず需要が高いことが、安定性につながっています。
未経験からでも目指すことができるので、安定した仕事につきたいと考えている人に人気の仕事でもあります。
エンジニアについてもっと知りたいという方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
エンジニアとは?エンジニアの仕事をわかりやすく徹底解説4.プログラマー
プログラマーは、プログラミング言語を用いてコードを書き、プログラムを設計する仕事です。
エンジニアと同様に、成長率の高いIT業界の仕事であるため将来性があります。
IT系の仕事の基礎ともいえる職種なので、自動的にプログラムが構築されるような技術革新がない限り、今後も安定し続けることが予想されている仕事です。
プログラミング言語もさまざまで、選ぶ言語によっても今後の安定性が変わります。
プログラマーについてもっと知りたいという方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
プログラマーの仕事内容を解説!SEとの違いややりがい、必要なスキルと資格とは?5.インフラ系企業
電気・ガス・水道といったインフラ系企業は、安定した仕事のひとつです。
生活に欠かせないインフラ分野は、一時の流行や時代の変化の影響を受けにくい特徴があります。
そのため長期的に一定の需要があり、安定しやすいのです。
インフラ系の分野には以下のものがあります。
- 電力
- 水道
- ガス
- 石油
- 鉄道
- 通信
ただし、インフラ系企業は新卒一括採用を基本としていることが多く、さらに人気が高いことから転職は少々難易度が高めです。
6.損害保険会社
損害保険会社での仕事は、物に対する保険を提供することです。
損害保険会社をはじめとして、保険業界は全体的に給与水準が高く安定している企業が多い傾向にあります。
特に損害保険は給与が高いため、安定性があると人気です。
- 固定給自体も高水準
- さらにインセンティブで昇給が可能
- 一定の需要があり雇用が安定
などが安定性の理由としてあげられます。
学生の就職先としても、転職先としても人気の損害保険会社ですが、
職種によっては仕事量が多くハードだったり、成績で評価されたりするため、自分に合っているかをよく調べて確認することが大切です。
7.食品メーカー
食品メーカーでの仕事は食品をつくり提供することです。
人々の生活に欠かせない食品を扱うため、経済や流行に左右されにくく、業績が安定しています。
また、
- 給与が高水準
- 残業など時間外労働が少ない
- 福利厚生が充実している
など、ワークライフバランスに優れている傾向にあります。
8.自動車メーカー
自動車メーカーでの仕事は自動車をつくり提供することです。
自動車も生活に必要なもので、今後も全体的には大きな変動は見られないと予想されています。
若者の車離れや、カーシェアリングサービスの普及が進むことも考えられますが、
同時にグローバル化や、AIを活用した自動運転機能の普及とインフラ整備の需要が高まるという側面があるためです。
そのため同業他社や異業界と提携し、新技術を取り入れる姿勢の自動車メーカーは特に将来性があるといえるでしょう。
給料や待遇面も比較的恵まれており、安定した仕事として人気です。
9.製薬会社
製薬会社での仕事は薬をつくり提供することです。
- 給与が高水準
- 福利厚生が充実
- 休日が多い
- 仕事量が多くない
- 業界が衰退しにくく経営が安定
など非常に安定した仕事としての基準を満たしています。
ただ、薬剤師など専門性の高い業種では、
- 仕事に就くまでが大変
- 他業種への転職が大変
という面があります。
同じ医療・薬剤系での転職なら問題ありませんが、異業界・他業種への転職では生かしにくいスキルです。
とはいえ薬剤師としてキャリアアップを進めていく、もしくはほかの業界でも応用できる職種であるなら、安定した仕事であることは間違いありません。
10.医療機器メーカー
医療機器メーカーでの仕事は医療機器をつくり提供することです。
医療機器メーカーの特徴は業界の安定性。
医療はもともと景気や流行の影響を受けにくい分野ですが、不況でも需要がほとんど変わりません。
日本では高齢化によりますます需要が高まっており、世界的にみても人々の健康意識は上昇しています。
国内メーカーの海外進出も期待できるため、医療機器業界の今後は成長が見込めるでしょう。
- 国の経済にほとんど影響を受けない安定性
- 国内、世界規模で業界が成長
- 給与が高水準
- 市場が明確で需要と供給のバランスをはかりやすい
こうしたことから、医療機器メーカーは安定した仕事だといえます。
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実は安定していない仕事10選
これまで安定した仕事として考えられてきた仕事でも、時代や安定の基準の変化によって
実は安定していない仕事が出てきています。
ここからは実は安定していない仕事を10種類ご紹介します。
1.弁護士
弁護士は法律の専門家として、安定した需要のある仕事のイメージがあるかもしれません。
しかし、実は士業の中でもなるのが難しいわりには給与水準が低く、過去の年収の推移を見ても全体的に右肩下がりとなっています。
高給な弁護士ももちろんいますが、もっとも多い所得層は200万以上〜500万未満でした。
- 弁護士の供給過多
- 給与水準は下がり気味
- 給与に幅がある
などが、実は安定性がないとされる理由です。
弁護士一本か兼業か、個人か大手事務所所属か、などの状況で変動しますが、「弁護士だから」というだけで安定した仕事とはいえなくなってきています。
2.税理士・会計士
税理士・会計士は、AIに代替されていくことが予想できるため、安定して仕事とはいえなくなっています。
税理士や会計士の仕事は仕組みにのっとってお金を扱うことですが、これはシステム化によってAIに代替可能です。
実際に個人がクラウド上で会計システムを使えるサービスが現れてきています。
今後も生き残るためにはシステムだけではない戦略が必要となり、単に税理士・会計士だから安定とはいえません。
3.銀行
安定した仕事として「元政府系銀行」がありましたが、特に国の後ろ盾のない銀行は今後の先行きはかなり不安が大きいです。
近年、大手メガバンクも大幅な人員削減を予定していることを発表しています
また三菱UFJ銀行が2020年4月入社の新卒採用数を前年比45%減の約530人とする方針を固めたことをはじめ、採用も大きく縮小しています。
参照:産経新聞
理由としては、
- 低金利により利益をあげられなくなっている
- AIの導入による窓口業務などの人員削減
などがあがるでしょう。
4.生命保険会社
大手の生命保険会社は、現時点では給与水準も高く、安定しているかもしれません。
しかし、少子高齢化による需要の減少が大きな要因で、今後も安定しているとはいえなくなってきています。
生命保険は子どものいる家庭が主な顧客となるため、子どもの数が減少し、高齢者が増えることはそのまま生命保険の需要減少になるのです。
今後の先行きを考えると、成長が期待できるとはいえない業界でしょう。
5.医師
医師は給与が高水準で、高齢化が進む日本では安定なのでは、と考える方も多いでしょう。
確かに他の業種と比べると給与も高く、需要も今後ますます伸びることが予想されます。
しかしその働き方はかなり激務です。
医者は患者の容態に左右されるため、勤務時間が変動しやすく不規則になりがち。
さらに休む時間もなかなかとれないため、身体的・精神的にハードな仕事だといえます。
その多忙さや責任の重さを考えると薄給であるとも見ることができるでしょう。
医者になるには大学の医学部を卒業して医師免許を取得する必要があり、転職のハードルも高いです。
6.保育士
保育士も、今後の安定性が疑問視される仕事です。
保育士には、
- 公立保育園
- 私立保育園
の二つの種類があります。
公立保育園は市区町村が運営しており、そこで働く保育士は地方公務員であるため、給与や待遇面もある程度保証されています。
しかし、保育園の民営化が進んでおり、いずれは保育園が民営となることが予想されます。
私立保育園は給与や待遇面にまだまだ改善の余地が残されており、今後の国の取り組み次第といったところです。
7.介護士
介護士は仕事内容も安定しており、今後ますます需要が上がる仕事です。
しかし、給与が非常に低いこと、少子高齢化により今後は激務となっていくことが予想されるため、将来的に安定した仕事とはいいにくいでしょう。
内閣府が公開している「高齢社会白書」では、2025年にはおよそ3人に1人が65歳以上となると予想されています。
その後も高齢者の割合は増加していき、それを支える介護職の負担は大きくなる見込みです。
8.社会保険労務士
社会保険労務士は、
- 求人が少なしい
- 独立すると営業力が必要
- 資格だけでは働けない
といった背景から、安定しているとはいえません。
多くの社会保険労務士は独立して仕事をしますが、その場合は給与や待遇も自分次第となります。
9.司法書士
司法書士も、社会保険労務士と同様の理由から安定した仕事とはいえません。
弁護士・税理士・会計士など、士業は総じて、資格を取れば安心という時代ではなくなってきています。
10.事務職
事務職は安定した仕事に思われがちですが、AIに代替される代表的な職業で
今後はどんどん需要が減る将来性の低い仕事です。
- 給与の水準が低い
- 転職に生かせるスキルが身につかない
- 年代が上がるにつれて需要が下がり、他業種への転職もしにくい
- AI導入により仕事がなくなる
こうした要因から、安定した仕事を選びたい人にとって事務職は要注意です。
まとめ
今回は、安定した仕事の基準と具体的な職業についてお伝えしました。
安定した仕事の基準は、
- 給料が高い水準で安定し、昇給できる
- リストラ・離職が少ない
- 業界が衰退しづらく経営が安定している
- ワークライフバランスに優れている
- 転職しても通用するスキルを使う
となっており、これまでと変化してきています。
5つの基準を参考にしながら、安定した仕事を見極めていきましょう。
特に、転職しやすいスキルを身につけることができ、業界的にも伸びているIT業界はおすすめです。
ぜひ自分にぴったりの安定した仕事を見つけてくださいね。