派遣プログラマーの年収はどのくらい?働き方も徹底解説!
近年、派遣という言葉はネガティブなイメージが付きまとってきました。「派遣切り」、「使い捨て社員」など、社会問題になった過去もありました。
しかし2015年9月に「労働派遣法」という「派遣社員の為の法律」が改正されて以降、派遣会社に所属する人達の働き方が、2017年現在の今、改めて注目されているのも事実です。
当記事では、「派遣プログラマー」の年収を中心に色々な情報をまとめました。プログラマーとしてどのような雇用形態で働くかの目安としてお読みいただければ幸いです。
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派遣ってそもそも何?
派遣の雇用形態にはどんなものがある?
派遣社員の定義をご存知ですか?「派遣社員」の定義・・・人材派遣会社に登録後、仕事の紹介を受け、企業に派遣され就業する形態を指します。その中でも「登録型派遣」と「常用派遣」の二つのタイプがあります。
登録型派遣
登録型派遣は、派遣先の企業において、就業期間中のみ派遣会社との雇用関係が発生するという仕組みです。常用型派遣は、派遣先の企業において、常時雇用している社員を派遣するという仕組みです。この二つは似て非なるものです。まず決定的に違うのが給与の発生する仕組みです。
登録型派遣では、企業から派遣会社に給与が支払われ、その給与から派遣手数料(マージン)を差し引かれた金額が給与として派遣社員に支払われます。逆に言うと、派遣先の企業で働かなければ給与はもらえないという仕組みです。
常用型派遣
そして常用型派遣では、派遣会社が常時(ここがポイント)雇用している社員を企業に派遣する為、給与の支払い者は企業ではなく、派遣会社から直接給与をもらうという仕組みです。
極端な話、派遣社員がもらえる給与は派遣先の企業が派遣契約を延長しなかったり、倒産して自分の仕事がなくなっても給与はもらえるという事です。
企業が常用派遣会社に依頼(人材派遣)を行う際には、企業側は派遣会社に一定の契約料を支払うことになり、その契約料が派遣会社の利益になります。マージン等ではなく、大きな金額が動く為、常用型派遣会社の社員が基本的にスキルの高い人材が求められます。
以上が、派遣の雇用形態です。それでは特殊なスキルが必要なプログラマーの仕事の強みとはなんでしょうか?
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派遣プログラマーの強み
プログラマーはなんといってもその専門性と高いスキルが強みです。そして派遣であることで生まれる違った強みもあります。
企業ニーズが高い職種である
Webプログラマーにしろ、アプリケーションプログラマーにしろ、素人に手が出せない分野では企業ニーズがとても高く、引く手あまたなのがプログラマーと言う職種です。
月間単価(派遣契約の)が他業種に比べて高い
特殊なスキルを伴う為、月間給与は派遣された企業の正社員と比べて高い事もしばしばです。また登録型派遣では、接客業や肉体労働と比べても数倍の差があります。
自分の希望するスケジュールや休みなどを調整してもらえる
全ての派遣社員に言える事ですが、ライフワークバランスがとりやすいのも派遣社員です。正社員であれば、進行中のプロジェクトが期限に終わらなければ、残業や休日出勤をしてでもプロジェクトを完成させなければなりません。しかし、派遣社員の雇用主はあくまで「派遣会社」です。雇用先で無理なスケジュール等をお願いされても、自分が望まないのであれば「No!」と言えるのも派遣社員の強みです。
常に前線で自分の能力を発揮できる
正社員になると「昇進」し、本来のプログラマーの仕事以外にも、チームマネジメントや、役職業務(部下のスケジュールやプロジェクトの進捗状況の管理等)などが増えます。そうなってしまった場合、自分の本来の仕事である「プログラム」が出来ない状況が多くなります。派遣社員であることにより、昇進はありませんが、常に自分のスキルを磨く事が出来るとも言えます。
また強みではありませんが、フリーランスや独立系と違い、自分で仕事を取ってくる必要がないため、常に何かしらの仕事があるのも派遣の良い点でもありますね。
派遣プログラマーでいくら稼げる?
派遣プログラマーの年収は?
では実際に派遣プログラマーの年収(月収)はどれぐらいなのでしょうか?ある派遣プログラマーの収入を見てみましょう。これは実際の金額です。
21歳(実務経験3年目)・・・月単価25万円
22歳(実務経験4年目)・・・派遣会社との交渉により45万円にアップ
23歳(実務経験5年目)・・・他の派遣会社に移籍し55万円にアップ
24歳(実務経験6年目)・・・派遣会社との交渉で65万円を希望するも60万円で契約
25歳(実務経験7年目)・・・派遣会社との交渉で10万円アップを交渉するも現状維持の60万円を提示され、仕方なく契約。
この派遣プログラマーの方は25歳の時に月単価60万円が相場だと感じたようです。それでも月60万円という事は年収720万円ですね。
25歳にして、フリーランスプログラマーだとしたら中堅クラスの年収です。
そしてフリーランスとの決定的な違いは「仕事を探す必要がない」という所です。もちろん派遣会社にもよりますが、プログラマーのスキルは高い対価を支払ってでも欲しい人材であることがわかります。
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何をすれば収入が上がる?
派遣に加えてフリーでも仕事をしよう
前途したプログラマーはシステムエンジニアのプログラマーでした。特に得意なプログラミングはなく、オールジャンルできるプログラマーとして、派遣をベースに自分の働き方や能力を考えながら仕事の受注をしていったそうです。この方は現在月単価60~100万円での派遣ベースのフリーランスという形態をとっています。
つまり派遣でプログラミングの仕事をしながらも、傍らでフリーランスとして仕事を受注しており、結果、毎月安定した収入を得る事が出来ているようです。
スキルアップして給与の高い職場に行こう
もちろん収入を上げる方法はこの先輩プログラマーの方法以外にも、いくらでもあります。例えば、派遣契約の際に自分の学習の為という理由で「プログラミング専門スクール」に通う時間を作りながら、派遣の仕事を行い、新しい資格を取得後、違う派遣先でより高い月単価で雇用してもらうというやり方もあります。
他にも、派遣会社の代理人とよく相談して、より高い条件の雇用先を紹介してもらうようにするなど、派遣プログラマーの自由度はフリーランスや、正規雇用に比べて格段に高い事が伺えます。
派遣プログラマーのデメリットは?
ちょっとネガティブな面も考えてみましょう。派遣プログラマーのデメリットはなんでしょうか?
福利厚生やトータルの年収では正規雇用(正社員)に引けをとりやすい。
派遣社員の場合「交通費」や「賞与(ボーナス)」が無い場合がほとんどのようです。月の手取り額は正社員を超えることもありますが、正社員は社会保険や厚生年金等の福利厚生をはじめ、様々な「手当て」や「インセンティブ収入」などがあり、総所得に関して言えば、明らかな差が生まれてしまうこともあるようです。
雇用期間が限られている。
2015年に改正された「労働派遣法」では、「派遣契約期間は3年を上限とする」という法律が出来ました。たとえ好きな会社、やりがいを感じている職場であっても、3年たつと違う職場に派遣されなければならないというのもデメリットとして挙げられています。
非正規雇用という不安が常にある。
正社員でさえ、リストラに合う時代です。強引な派遣切りは法律によって禁止されたものの、雇用先の会社や派遣会社自体がつぶれてしまえば、路頭に迷うのは結局自分です。そのような社会情勢の不安もデメリットとして挙げられました。
派遣プログラマーのメリットは?
それでは、ポジティブなメリットはなんでしょうか?
ライフスタイルに合わせて働ける。
フリーランスのメリットと同様、全て自分で契約をするわけではなく、派遣会社を通して仕事を受注する為、依頼人とのトラブルも発生しにくいという側面もあるようです。また、契約時に自分の希望をしっかりと派遣会社に伝えることにより、自分の時間が多く確保できるという事もあります。
時期ごとに仕事内容を選べる。
派遣会社の強みでもあります。派遣会社の規模にもよりますが、様々な案件を一覧し、選ぶ事が出来ます。自分の得意な事や、もっと経験を積みたいと思っているかたには特に感じられるメリットのようです。
正社員ではできない経験が積める。
派遣先の豊富さから、有名企業や好きな会社を選べるといった所が挙げられます。
最新のシステムや、プログラミングを経験することにより、自分のスキルアップにもつながっていることが多いようです。
人脈が広げられる。
いろんな職場にいくことがあるので、自分次第で人脈を広げることができます。フリーランスを目指している方に最も有益なメリットでもあると言えます。人脈さえあれば、たとえ独立やフリーに転向したとしても、仕事を探すという手間がなくなり、継続した収入を得る手段にもなりますよね。
まとめ
いかがでしたか?
派遣と一口に言っても自分の目的や、将来の人生設計で捉え方や働き方が大きく変化できるのが「派遣」という働き方です。
いずれはフリーランスにと考えている人も、プロフェッショナルプログラマーを目指す人も、働き方という部分で選択しに入れてもいいレベルの雇用形態であることが理解出来たかと思います。
まずはしっかりとデメリットとメリットを把握した上で、良い選択をしてください。