【IoT時代のスター】組み込みプログラマーの年収ってどのくらいなの?
あらゆるものがインター ネットに繋がる「IoT(*)」の時代になりました。PCやスマートフォンだけでなく、エアコンやHDDレコーダーのような家電もインターネットを介して、タイマー設定や録画予約ができるようになっています。
*IoT…Internet of Things:モノのインターネット。あらゆるものがインターネットに接続するさまのこと。
そんなIoTの時代でニーズが高まっているのは、組み込みプログラマーです。今回は組み込みプログラマーの仕事内容と年収について、分かりやすく解説いたします。
他のプログラマーと年収に違いはあるのか?
組み込みプログラマーは他のプログラマーよりもハードウェアも含めた、より技術的なスキルを求められます。
他のプログラマーと年収ベースでは大きな差がない
正直に言って組み込みプログラマーと他のプログラマーでは、年収に大きな差はありません。
年収に関してはプログラマーの技術+企業次第のところが多いです。年収ベースだと未経験では300~500万の求人が多いです。
開発経験がある場合は600~800万の求人も!
組み込みプログラマーは他のプログラマーよりも独学で学ぶのが難しい分野です。
何故なら、動かすためのハードウェアを用意できないためです。
そのため、他のプログラマーよりも開発経験がある場合は転職の時にかなり優遇されます。例えば飛行機の機体制御の開発をしていた場合、ドローンの機体制御の求人でアピールできるでしょう。
就職できれば長く使ってくれる企業が多い
組み込みプログラマーの仕事内容はプログラミングを覚えるだけでなく、電子回路や基盤といったハードウェアの知識も必要になってきます。また、温度制御や機体制御、照明制御などプログラミングする分野の専門知識も必要です。
そのため、他のプログラマーよりも組み込みプログラマーは企業が大切にしてくれることが多いです。プログラミングをするために覚えることが多く、人材教育に時間がかかるので長く働いてほしいのは企業の立場からすると当然ですね。
長く働くことで昇給の機会が得られやすい
組み込みプログラマーは長く企業に勤めることが多いです。
そのため、組み込みプログラマーとして着実にスキルを磨いていると昇給の機会が多くなります。
技術力のある人が他の会社に行ってしまうことを防ぐためでもありますが、昇給は働く上でモチベーションを上げる重要な要素です。
組み込み系で使う言語は主にC、アセンブラ
組み込みプログラマーは主に以下の言語を使っています。
・C
・アセンブラ
・C++
・Java
一般的な組み込み系システムはCやアセンブラをプログラミングすることが多いです。
C++は複雑な制御を行いたい場合にCではなくC++でプログラミングをします。Javaは他のプラットフォームへの移植性が高く、生産性を高めるために使います。
プログラム言語によって年収が違う?
平均年収で比べてみるとC言語が660万、アセンブラが570万と、かなり差があります。
他のプログラマーと比較すると年収が高く感じるのは、組み込みプログラマーは平均年齢が34歳前後と高いためです。
ただし、C言語かアセンブラのどちらかしかプログラミングできない人は稀で、ほとんどの場合は両方プログラミングをすることができます。
給与面で優遇されたいならCやC++を覚えよう
アセンブラは機械語に近い言語です。
プログラムの処理速度は早いですが、複雑な処理はできません。将来的に組み込みプログラマーとしてキャリアを積みたい場合、CやC++の経験を積極的に積みましょう。
CやC++の開発経験は組み込みプログラマーから、別のプログラマーに転職する場合でも有利に働きます。特にC++で開発したのなら、JavaやC#といった言語を習得するのは簡単でしょう。
以上が組み込みプログラマーと他のプログラマーの年収の違いと、組み込みプログラマーの使う言語について紹介いたしました。
未経験の人が組み込みプログラマーを目指したい場合は、C言語をメインに開発している企業を選びましょう。今後のキャリアアップに必ず役に立つはずです。
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組み込みプログラマーの魅力とは?
どんなプログラマーでも、自分のプログラミングしたコードが無事動いた瞬間はいつになっても嬉しいものです。その中でも特に組み込みプログラマーの魅力についてお話ししましょう。
ものづくりを通じた「やりがい」を感じる
組み込みプログラマーの場合、電子回路やドローンといった機械が、実際に機械が動くさまを見ることができます。
「ものづくり」において自分が作ったものが文字通り「動く」というのは非常にやりがいを感じることができます。
開発も一人ではなくチームで行っています。そのため、チーム全員が苦労して無事完成したときの達成感は「ものづくり」の醍醐味ではないでしょうか。
キャリアパスを明確に決めやすい
組み込みプログラマーは他のプログラマーよりも、作りたいものが明確で分かりやすいです。
航空関係の制御開発をキャリアパスにすると決めた場合、飛行機やヘリコプター、ドローンといった分野が挙がります。
必要な知識や開発経験も明確なので、キャリアパスを形成しやすく転職を考えるときも有利になります。
今後も需要が伸びることが確実
組み込みプログラマーは今後も需要が伸びる見込みです。
私達の身の回りにあるほとんどの機械は組み込みプログラムで動いています。
この組み込みプログラムをインターネットに繋がる開発や、自動車の自動運転制御、宇宙産業など挙げるとキリがありません。
未経験なら組み込みプログラマーは狙い目
需要が伸びることも理由ですが、組み込みプログラマーは高年齢という問題があります。そのため、若くて元気な組み込みプログラマーを育成しようとする企業が多いです。
しかし、プログラマーというとWeb系かシステム開発に行ってしまい、組み込みプログラマーは日の目が当たりません。夏休みの自由研究での工作や、壊れた機械を分解して調べることが楽しかった人は、組み込みプログラマーに向いているでしょう。
組み込みプログラマーとして年収を上げるために心がけること
組み込みプログラマーとして年収を上げるためには積極的に学習する学習意欲が必要です。具体的にどのようなことを意識すればいいか、解説していきましょう。
まずはC言語とアセンブラの両方を使えるようにする
組み込みプログラマーとしての基本的な言語であるC言語とアセンブラは両方とも使えるようになりましょう。
未経験者の場合、アセンブラは単純な文法なのでとっつきやすいでしょう。
プロセッサごとに異なる命令を覚えないといけませんが、比較的易しい部類に入ります。
特にC言語を覚えることに集中する
組み込みプログラマーとしてスキルアップしたい場合はC言語の学習に時間を使いましょう。
未経験者の場合、分かりやすいアセンブラから覚えるのもアリです。
C言語は言語仕様自体複雑ではないですが、初心者が厳しいと感じるのは「ポインタ」という概念でしょう。
「ポインタ」を理解するコツは使ったときに何を指しているか考えること
ひとつの覚え方ですが、ポインタがどこを指しているか考えたときに「代入」ではなく「参照」したときに考えるようにしています。
プログラムのコードは上から下、左から右へ読んでいくのですが、長いコードを読んでいると頭が混乱してしまいます。
ですので、必要になった時に「このポインタは何を指してたっけ?」と見るようにしています。
プロセッサごとの仕様の違いを理解できるようにする
C言語やアセンブラでは、プロセッサ(プログラムを処理する場所)によってコードや仕様についてそれぞれ異なります。
まずは自分がプログラミングをするプロセッサの仕様を理解して、次の開発時には「前のプロセッサとはこの部分が違うな」と分かるように心がけましょう。
電子回路や基盤について基本的な部分を理解する
組み込みプログラマーの作るプログラムは電子回路や基盤の一部にすぎません。
その部分に電気信号が入力されることで、プログラムが動きます。
組み込みプログラマーは電子回路や基盤の知識は必要になり、ハンダゴテで回路を付けることもあります。プログラミングだけ、ということはありませんので「ほとんど自分が作ってる」とやりがいを感じればと思います。
C++も覚えて複雑な処理のプログラミングができるようにする
C言語が理解できて開発できるようになったら、C++の習得を考えてみましょう。
簡単にいうとC言語にJavaなどの言語にある「オブジェクト指向」の概念を取り入れた言語です。
C言語よりも生産性が高く、かつ複雑な処理をJavaよりもはるかに高速処理できます。
C++は複雑すぎて難しい!実際に開発前に触っておこう
C++はプログラミング言語の中でも習得が難しい言語です。基本的な文法はC言語に準じており、C言語からC++からだと比較的習得しやすいです。
習得が難しい原因は以下の理由です。
・C言語の記述もできるが、C++での記述ができる
・名前空間
・多重継承できる(C#やJavaは不可能)
・テンプレート
・ラムダ式
どの要素も開発の生産性や可読性を高めるには便利な仕様なのですが、プログラマーによって書き方が大きく変わる原因でもあります。
事前に学習するときは上記の項目について、理解した上で実際に使ってみることをオススメします。
JavaやPythonといった言語も読めるようにする
先ほど述べさせていただきましたが、組み込みプログラマーがJavaを使うケースもあります。
優先順位はC言語やC++よりは低いですが、Javaは幅広く使われている言語なので覚えておいて損はありません。
C言語で開発した人なら、読むことはできるレベルでしょう。
実際にプログラミングするときはオブジェクト指向を理解していないと難しいと思います。
数学に強いPythonは読めるようにしておこう
Pythonはデータサイエンスのライブラリが非常に充実しており、流体解析や運動量計算、熱量計算といった計算をするのが得意な言語です。
航空関係では複雑な計算をするときにPythonを使っている場合があります。
書けるようになるまではいきませんが、読めるようになっておくといいでしょう。Pythonは可読性の高いコードが多いので読むことは難しくありません。
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まとめ
いかがでしたか?
今回は組み込みプログラマーの年収とメリット、未経験の人が組み込みプログラマーとしてどのような言語を覚えたらいいかを書かせていただきました。
年収だけなら他のプログラマーと大差はありません。電子回路や基盤を含めた「ものづくり」を通じたやりがいと達成感は組み込みプログラマーならではです。
この記事を気に、とにかくまずはプログラミングを学習してみたいと興味を持った方は、ぜひ学習してみてくださいね!