仕事の3Kとは?該当する5つの業界について解説!新しい基準についても紹介

公開日: 2021.03.26
更新日: 2024.01.03
仕事の3Kとは?該当する5つの業界について解説!新しい基準についても紹介

「仕事の3K」という言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。

「仕事の3Kってどういうもの?」
「3Kといわれる業界って?」
「新3Kとは何が違うの?」

そんな疑問を持つ方のために、今回は

  • 仕事の3K・新3Kとは
  • 3Kと言われる業界
  • 新3Kと言われる業界

についてご紹介します。

「仕事の3Kについて詳しく知りたい!」という方は、ぜひ最後まで読み進めてみてくださいね。

仕事の3Kとは?

仕事の3K

仕事の3Kとは、「きつい、汚い、危険」の頭文字をとった言葉です。
3Kの要素を持つ仕事は、仕事内容や労働条件が悪いというイメージが強くついています。

3Kという言葉が使われるようになったのは、1980年頃以降です。
若者たちが条件の良い企業に就職するなか、人手不足が大きな問題となったのが3Kと呼ばれる業界でした。

また、3Kのほかにも「休暇がない」「規則が厳しい」「給料が安い」などの要素が追加した「6K」「9K」と言った言葉もあります。

しかし、実際には3Kと呼ばれる仕事はそれほど悪いものばかりではありません
確かに実際にきつく、汚れや危険を伴う仕事もありますが、どの仕事でも大変な面はあるものです。

3Kについてよく知り、バランスよく仕事を捉えましょう。


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3Kと言われる業界5選

3Kと言われる業界

仕事内容や労働条件の悪さが特徴とされる3K。

現在では、悪いイメージが先行しがちです。
3Kという言葉が流行した当時に比べれば、現在は多少改善されています。

実際に3Kと呼ばれているのはどこの業界なのでしょうか。

ここでは、3Kと言われる業界5選をご紹介します。

  1. 介護業界
  2. 建設業界
  3. 清掃業界
  4. 農林水産業
  5. 看護業

それぞれの業界の実態について見ていきましょう。

1.介護業界

「介護業界」は、超高齢化の日本において需要がどんどん高まっています

介護の仕事は、人の身体を支えたり持ち上げたりすることも多く、重労働です。

また、コミュニケーションに問題を抱える人と関わることもあり、肉体的にも精神的にも「きつい」と感じます。

働く側が危険になることは少ないものの、介護相手の容態の急変や事故といった「危険」とは常に隣り合わせです。

ただし、直接的に人を支え、感謝の言葉をもらう機会が多い仕事でもあります。
人と関わることやサポートすることが好きな人なら、大きなやりがいを感じて働けるでしょう。

2.建設業界

「建設業界」のなかでも、実際に建物や高所などの現場で作業する仕事は「危険」が伴います。

肉体労働なので「きつい」仕事ですし、泥や土埃で「汚い」ともいえるでしょう。

しかし、大きな重機を操縦して街を作っていくのは、やりがいのある仕事です。

家や道路、学校やビルなど、人の暮らしに必要な建物は建設業界がなければできません。

建設業界にやりがいと誇りを感じて働く人も多いです。

3.清掃業界

「清掃業界」は、汚れた場所をきれいにすることが仕事なので、「汚い」作業もあります。

身体を使うため身体的に「きつい」仕事でもあり、ビルの窓など清掃場所によっては「危険」が伴うこともあるでしょう。

一方で、清掃業界と言っても種類はさまざまです。

ビル内部の清掃は簡単な清掃作業ばかりなので、誰でもすぐに始められます。
特殊清掃なら高い報酬が期待できますし、最近では家事代行として清掃サービスを提供する企業もありますよ。

希望する条件に応じて種類を選び、家事の経験を活かすことも可能です。
人が気持ちよく過ごせる空間を作るという点では、意義のある仕事といえるでしょう。

4.農林水産業

「農林水産業」は、漁師や農家、林業などを指します

どれも屋外での肉体労働のため、「きつい、汚い、危険」に当てはまるでしょう。

しかし、自然を相手に仕事をすることは、厳しくもありますがやりがいも大きいです。

自分なりに工夫する余地が大きくあり、その年の成果に現れます。
やることは多いので大変ですが、自然を感じながら働けますよ。

また、人々の暮らしや食事に関わるため、意義のある仕事です。

5.看護業

「看護業」は3Kのなかでも代表的な仕事です。

次のように、3Kにかかわる業務内容が多くあります。

  • シフト制で休みがとりにくい(休暇がない)
  • 夜勤がある(帰れない)
  • 肉体労働がある(きつい)
  • 人の命の危険や死に直面する(きつい)
  • ミスが許されない(きつい)
  • 患者から病気が感染するリスクがある(危険)

一方で、患者の心の支えになり、感謝の言葉を受け取ることも多いです。

担当していた患者が元気になって退院していく様子は、やりがいを感じられるでしょう。

また、比較的給与も高い水準にあり、社会的意義のある仕事です。

労働環境の良い職場や働き方さえ見つければ、魅力のある仕事といえます。

新3Kとは?

新3K

3K の業界についてお伝えしました。

最近では、「新3K」という言葉も現れてきています。

新3Kは「きつい、帰れない、厳しい」や、「きつい、帰れない、給料が安い」など、いくつかのバリエーションがある言葉です。

3Kが肉体労働のブルーカラーの仕事で使われた言葉であるのに対して、新3Kはホワイトカラーの仕事で使われています。

特に、ここ20年ほどで急速に発展してきたIT業界では、人材不足が問題となり、労働環境の課題があるといえるでしょう。


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新3Kと言われる業界5選

新3Kと言われる業界

新3Kについてお伝えしました。

新3Kはホワイトカラーの業界で使われる言葉ですが、具体的にどの業界なのでしょうか。

ここでは、新3Kと言われる業界5選をご紹介しましょう。

  1. サービス業界
  2. アパレル業界
  3. ホテル業界
  4. 飲食業界
  5. IT業界

それでは見ていきましょう。

1.サービス業界

「サービス業界」の店舗店員はどこも新3Kに当てはまることが多いです。

特に、「休暇がない」という要素が大きくなっています。

  • シフト制で休みにくい
  • 人手不足で有給がとりにくい
  • 大型連休も休めない
  • まとまった休みがとれない

サービス業界は一般的な休日にお客さんが来て売上が上がるため、カレンダー通りに休むことはできません。

大型の連休ほど売上時で、人手が必要な業界です。

常に人手不足なので、「休みたくても休めない」という状況に陥りがち。

しかし、人員管理がしっかりしている職場なら、無理のない働き方が可能です。
働きやすさを重視して選ぶことで、休みをきちんととれるでしょう。

人と関わることや喜んでもらうことにやりがいを感じる方なら、サービス業界は向いている仕事です。

2.アパレル業界

「アパレル業界」は店舗の販売スタッフが新3Kに当てはまります

基本的に立ち仕事なので、肉体的に「きつい」と感じやすいです。
店舗で扱うアパレル用品によっては、ヒールのある靴で長時間過ごさなければなりません。

また、お客様とコミュニケーションをとることも人によっては精神的に「きつい」と感じるでしょう。

シフト制なので、人材不足だと多めに勤務しなければならないこともあり、「休暇がない」ときも。
さらに「給料が安い」と感じる労働条件の職場も多いです。

一方で、店舗で働く販売スタッフは、好きなアパレルに囲まれて仕事ができます。
扱うアパレルショップの商品を割安で購入できるので、好きなデザインの衣類を着られますよ。

3.ホテル業界

「ホテル業界」の仕事は、ホテルの受付やホテルスタッフなどが主です。

基本的に土日祝日などの休日にお客さんが多いため、勤務がシフト制になります。
人手不足で有給もとりにくく、夜勤もあるのでなかなか休みがとれません

給与水準も低めで、「きつい、給料が安い、帰れない」に当てはまる仕事です。

ただし、労働環境はホテルのランクによって変わります。
ランクのいいホテルなら、比較的働きやすいでしょう。

より良いサービスを心がけることで、お客様から感謝される機会もあります。
空間づくりやサービスが好きなら、やりがいを感じて働けますよ。

4.飲食業界

「飲食業界」では、主に店舗での調理スタッフや接客スタッフ、店長などが新3Kの仕事として挙げられます。

飲食店の朝は一般的な会社員よりも早いです。
開店準備から閉店準備まで拘束時間が長いことも多く、「帰れない」に当てはまります。

また、精神的にも肉体的にも「きつい」ことが多いです。
給料水準も低いので「給料が安い」仕事でもあります。

特にチェーンの飲食店は労働環境に問題があるケースが少なくありません。

ただし、本社勤務であれば3Kの要素はなく安心して働けます
店舗勤務であっても、調理や接客が好きな人ならやりがいを感じられるでしょう。

5.IT業界

「IT業界」のなかでも、特に新3Kに当てはまるのがSESなどの下請けITです。

IT業界では、「多重下請け構造」が問題になっています。

大手のITベンダーが、中堅の下請け企業に仕事を依頼し、中堅企業は中小の下請け技業に、中小はSESなどに仕事の一部を依頼するという構造です。

多重下請け構造では、下層になるほど次のような悪条件になりがち。

  • 無理がある納期
  • 曖昧な指示
  • 度重なる変更
  • 報酬は少ない

そのため「きつい、帰れない、給料が安い」という働き方になるのです。

しかし、IT業界は今後の人材確保のためにも、働き方を改善する動きが広がっています。

企業によっては、「リモートワーク」や「時短勤務」など柔軟な働き方に積極的ですよ。

IT業界の人材不足と今後の対策や、SESについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

IT業界の人材不足の原因と今後の対策とはIT業界の人材不足の原因と今後の対策とは?【徹底解説】 it業界 魅力IT業界の5つの魅力とは!プログラミング未経験者や文系出身でも活躍できる理由を解説 SESを徹底解説!派遣や請負との違い・企業選びのポイントも紹介SESを徹底解説!派遣や請負との違い・企業選びのポイントも紹介

3Kと言われる業界は人々の暮らしを支える大切な仕事

3Kの仕事について考える人

3Kや新3Kの業界についてお伝えしてきました。

どの業界や仕事にも、労働条件の悪さは多かれ少なかれあるものです。

3Kや新3Kの仕事は、労働条件には悪いイメージがあるかもしれませんが、人々の暮らしを支える大切な仕事でもあります。

仕事を選ぶには、それぞれの仕事のメリットやデメリットをよく理解し、自分はどの部分なら受け入れられるのか・受け入れられないのかを明確にすることが重要です。

イメージで判断するのではなく仕事の中身をよく理解して、自分なりの判断基準を持った上で、やりたい仕事を選びましょう。

まとめ:先入観を持たずにやりたい仕事を選ぼう

今回は、仕事の3K、新3Kについてご紹介しました。

3Kや新3Kは、「きつい、汚い、危険」「厳しい、帰れない、給料が安い」など、さまざまな労働条件の悪さを表す言葉です。

しかし、どの業界や仕事にも大変な一面はあります
また、選ぶ企業によっても労働環境は千差万別です。

近年では、働き方改革などが進められ、労働環境の改善も少しずつおこなわれています。
人材不足であるぶん、ほかの業界に比べて転職しやすい環境でもありますよ。

仕事や業界に対するイメージで先入観を必要以上に持つのではもったいないです。
自分で仕事や業界を十分に調べ、やりたい仕事を選んでくださいね。

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