プログラマーに資格はいらない?資格を取るメリット5選と取得するタイミングを徹底解説

公開日: 2022.09.15
更新日: 2024.01.17
プログラマーに資格はいらない?

「プログラマーになるにはどんな資格がおすすめ?」
「そもそもプログラマーに資格は必要ですか?」

と思うことはありませんか?

これからプログラマーになりたい人はどの資格が必要なのか迷ってしまいますよね。

では、プログラマーにおすすめな資格とはどのようなものがあるでしょうか。

そこで今回は、

  • プログラマーの仕事に有利な資格
  • プログラマーが資格を取得するメリット
  • プログラマーになるための資格の選び方

について、解説していきます。

この記事を読めば、プログラマーに必要な資格が理解でき、自分に合った資格を選べます

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

プログラマーに資格はいらない?

資格を取得しようとするプログラマー

プログラマーの仕事は、プログラミングをおこないアプリケーションを作ること。

看護師や保育士のように国家資格を求められることもないため、プログラマーになるための資格はとくに必要ありません

一般的には、スキル向上の手段として資格取得にチャレンジする人が多いです。

資格を持っている方がプログラミングができるとは限らないですが、資格があると評価されやすいので、取得を検討しても良いでしょう。

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プログラマーにおすすめな資格

資格を取得しようとするプログラマー

プログラマーが取るべき資格とは、どのようなものがあるでしょうか

ここでは、国家資格とそのほかの民間資格(ベンダー資格)について解説していきます。

  1. プログラマーに必要な資格
  2. プログラマーの国家資格
  3. プログラマーの資格試験

では、見ていきましょう。

1.プログラマーに必要な資格

プログラマーに必要な資格とは、需要があり、持っていると評価され、実力の確認ができる資格のことです。

とくにOracle社が認定している資格は、世界共通の基準で評価されているため、実力を証明できます。

オラクルマスター

オラクルマスターとは、オラクルデータベースに関する技術者を認定する資格です。

資格は難易度が低いものから「Bronze」「Silver」「Gold」と分かれており、BronzeとSilverは誰でも受験できます。

プログラマーならBronzeを持っているとデータベースの基礎知識があることを証明できるのでおすすめ。

Goldは、データベース管理者を対象としており、Silverの資格保持者のみ受けられます。

オラクル認定Java資格

Javaは現在、実際のソフトやシステム開発で多く使われているため、プログラマーに必須といっても過言ではありません。

Javaの中でも、オラクル認定Java資格は、Javaの包括的な知識の証明に役立ちます。

  • Bronze・・・プログラミングの手順、基本文法
  • Silver・・・オブジェクト指向プログラミングの知識
  • Gold・・・コーディングに関する知識

初心者プログラマーなら「Silver」の取得を目指すと良いでしょう。

2.プログラマーの国家資格

プログラマーの国家資格は、有名かつ企業からも需要があります

とくに基本情報技術者試験は、資格保有者も多く人気の高い資格です。

以降で、3つの国家資格について解説します。

ITパスポート

ITパスポート(iパス)は、すべての社会人が備えておくべきITスキルを証明する国家資格です。

IT企業のほかに、一般企業でも広く知られている資格なので活用できます。

  • 試験日・・・随時
  • 受験料・・・5,700円(税込)
  • 学習期間・・・1ヶ月~4ヶ月

IT業界では、ITパスポートは入門用と考えられているため、プログラマーなら基本情報技術者試験まで進むと有利です。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験を取得すると、IT系の言葉を理解できるようになるためおすすめ。

ITパスポートの合格率(58.8%)に比べて25.7%(2019年度)と低いので、難易度が高い試験です。

  • 試験日・・・上期(5月上旬~6月下旬)、下期(未定)
  • 受験料・・・5,700(税込)
  • 通信講座の費用・・約40,000~100,000円

学習期間は約半年必要ですが、Web講座をおこなっているスクールもあり活用できます。

試験ではプログラミング言語(C言語やJava、Python、アセンブラ言語、表計算ソフト)を選択できるため初心者でも受験可能です。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験のさらに応用的な知識を証明する国家資格です。

  • 試験日・・・春期(4月の第3日曜日)、秋期(10月の第3日曜日)
  • 受験料・・・5,700(税込)
  • 合格率・・・22.3%(2019年度)

ITの技術から管理、経営まで幅広く応用力が身につくため、方向性を確立した人を対象とした試験になります。

基本情報技術者試験より合格率と受験者数が低いため、資格保有者は少ない印象です。

3.プログラマーの資格試験

プログラマーになるには「どんな言語を学べばいいかわからない」という方は多いです。

以降では、言語に関する資格試験について解説します。

PHP技術者認定試験

Webアプリを手軽に作りたいならPHPの学習から始めるのがおすすめ。

日本のWeb業界でもっとも広く使われている言語のひとつで、PHP技術者認定試験は需要のある資格といえます。

ブログやホームページを管理するWordPressもPHPで作られているため、Web制作でカスタマイズをおこなうならPHPの知識は必要です。

Rudy技術者認定試験

Rudy(ルビー)は、Web業界の中でもスタートアップ系の企業で使用されることが多いスクリプト言語。

Rubyの創始者が「まつもとひろゆき」さんという日本人ということもあって、日本で人気のある言語なのです。

プログラマーとしてWeb開発をするなら学習におすすめな資格といえます。

Pythonエンジニア認定試験

Pythonは、AIやデータサイエンスに興味がある人におすすめのスクリプト言語です。

比較的シンプルでオーソドックスな文法を持つので、初心者からでも学びやすい特徴があります。

人気な上、資格需要が高いので、Pythonエンジニア認定試験は今後プログラマーが身につけたい資格のひとつです。

Javaプログラミング能力認定試験

Javaプログラミング能力認定試験は、基本情報技術者試験の対策としても活用できる試験です。

難易度が低いものから、3級と2級、1級と分かれています。

Oracle社が認定しているJava資格の方を採用している会社もあるので、資格を取得する際は確認しておきましょう。

C言語プログラミング能力認定試験

C言語は、ほかの言語と比べて難易度が高いシステム開発言語です。

C言語は、OSや機器のスペックを選ばずに高速に使えるため、パソコンや自動車、家電の組み込み目的に使用されます。

C言語プログラミング能力認定試験は、C言語を扱えることを証明できる資格のため、興味のある方は検討してみてください。

LinuC

LinuxC(Linux技術者認定試験)は、Linux(リナックス)の技術を証明する民間資格です。

下記の職種を目指す人は、標準で使用することが多いOSなので、早い段階で勉強しておくと良いでしょう。

  • バックエンドエンジニア
  • インフラエンジニア
  • Web系エンジニア

UNIX系OSのLinuxは、コマンド操作なので、覚えてしまうとマウスを触ることなく操作でき非常に便利です。

プログラマーが資格を取得するメリット5選

資格を取得しようとするプログラマー

プログラマーが資格を取得すると、どのようなメリットがあるでしょうか。

ここでは、資格取得で得られるメリットについて具体的に解説していきます。

  1. 仕事の幅が広がる
  2. 上位資格に挑戦できる
  3. 転職活動でアピールできる
  4. 体系的にスキルを学べる
  5. 資格手当が貰える

ご自身の目的に合わせて資格取得に取り組んでみてください

1.仕事の幅が広がる

資格は知識があるか証明してくれるので、会社でも仕事を任されやすいです

フリーランスの場合も、応募者の中で同じスキルなら資格のある方が採用されやすいからです。

ほかにも、資格からは仕事に対する情熱や姿勢もみることができます。

ITは技術の変化が早いのでプログラマーを続けるなら常に学び続ける覚悟が必要でしょう。

2.上位資格に挑戦できる

プログラマーの資格は、難易度に合わせて試験のグレードが設定されています

そのため、下位資格を持ってると上位資格に挑戦できるので、段階的にステップアップできるのです。

上位資格をもっていると、就職・転職でライバルと差別化できるのでおすすめ。

スキル学習のモチベーションにも繋がるので、資格取得を推奨してる会社もあります。

3.転職活動でアピールできる

転職活動では、ポートフォリオや保有資格は参考にされています。

採用側は、個人がどの程度できる人なのか知りたいからです。

資格があると面接でも話の切り口としてセールスポイントになります。

とはいえ、資格に限らず敬語が使えるなど、基本的な「在り方」も働きたいと思ってもらえる大切な要素です。

4.体系的にスキルを学べる

業務ではプロジェクトの一部しか見ることができないため、資格取得をすると体系的に学習できます。

システム開発は大きく分けて3つのフェーズがありますが、プログラマーとしてプログラミングに携わる期間は案外少ないからです。

  • 設計
  • プログラミング
  • 試験

Webアプリケーションが動く流れを一晩で理解するのは難しいので、座学でも体系的に学ぶと有利です。

5.資格手当が貰える

企業によっては資格が評価に繋がりやすい会社もあります。

なぜなら、会社としても競合他社と差別化しやすいからです。

資格手当を支給している会社もあるので、資格を取ることが好きな人はプログラマーに向いているでしょう。

正社員登用の判断材料としても資格を持っていると評価されやすいのです。

プログラマーの資格の選び方3選

資格を取得しようとするプログラマー

プログラマーの資格は、どのような基準で選べば良いでしょうか。

ここでは、資格選定のポイントについて解説します。

  1. Web業界かSler業界かで選ぶ
  2. 業務で使う言語の資格を取得する
  3. 資格の難易度で選ぶ

資格を取る前に、まずはプログラマーとして何をしたいのかよく考えてから進めていきましょう。

1.Web業界かSler業界かで選ぶ

プログラマーはどのような開発に携わるかによって、扱う言語が変わってきます。

プログラミング言語には、アプリ開発やシステム開発のように、それぞれ得意分野と専門分野があるからです。

Web業界 企業や個人のホームページ制作
HTML、CSS、JavaScript
PHP、Rudy、Python
Linux
Sler業界 要件や仕様通りにシステム構築、開発をおこなう
Java、C#、データベースの知識
.NET Framework(ドットネットフレームワーク)
ASP.NET(エーエスピードットネット)

Sler(エスアイヤー)業界には、富士通やNEC、銀行や保険会社などの系列会社がありますが、携わる案件の中には、コーディングをしない業務も存在します。

その点、Web業界だと、会社によって使用する言語がほぼ決まっているため、学習しやすいメリットがあるのです。

2.業務で使う言語の資格を取得する

会社でプロジェクトが決まったら、その業務で使用するプログラミング言語を学習するのがおすすめ。

参考書で基礎学習したことを、コーディングをすることでアウトプットできるからです。

プログラム以外にも、得意領域を広げていくことで、より専門的に活躍できます。

  • インフラエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • サーバエンジニア
  • データベースエンジニア

なので、まずは業務と並行して資格取得を進めると効率的でしょう。

3.資格の難易度で選ぶ

最初は難易度が低い資格から取り組むと良いです。

なぜなら、初心者のうちは自分の学びが仕事に結びついているのかイメージしにくいため、モチベーションを失いやすいからです。

もしひとつの言語をマスターできると、ほかのプログラミング言語も習得しやすいと言われています。

ですので、資格の難易度が低いものから取得して自信を積み上げていきましょう。

プログラマーが資格を取得するタイミング

資格を取得しようとするプログラマー

ITに関する資格は、これを持っているから給与やポジションが決まるというものではありません

それでは、いつ取得するのが望ましいでしょうか。

  1. プログラマーの資格はいつ取ればいい?
  2. 国家資格と民間資格はどちらが有利?

プログラマーの資格で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.プログラマーの資格はいつ取ればいい?

プログラマーの資格は数多くありますが、必要に応じて取得していくと良いでしょう。

  • 高いモチベーションを維持したいとき
  • 資格取得が昇給や昇格に影響するとき
  • 就職と転職のタイミング
  • 同僚と差をつけたいとき

未経験から取得する方法には、スクールや職業訓練校などがあり、就職してからでも勉強会を開催している企業もあります。

プログラマーは実力と実績社会なので、仕事をするなら学び続ける必要があるといえます。

2.国家資格と民間資格はどちらが有利?

それぞれの目的によって変わってきますが、国家資格は数少ないため、あらゆる企業からのニーズがあります

民間資格の中にも、持っていないと始められないものもあるため、必要に応じて取得するのが望ましいでしょう。

  • 国家資格・・・国の法律に基づいて証明される
  • 民間資格・・・自社製品の適切な操作や管理技術を満たしていることを証明する

民間資格(ベンダー資格)で有効なのは、Oracle社が提供している資格があります。

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プログラマーに関する2つの悩み

資格を取得しようとするプログラマー

ここでは、これからプログラマーを目指す人の悩みに答えていきますね。

  1. 未経験からプログラマーになるにはどのような進路がいいですか?
  2. プログラマーは数学が得意な人に向いていますか?

疑問点を解決して、プログラマーへの理解を深めましょう

1.未経験からプログラマーになるにはどのような進路がいいですか?

まずは(スクールや独学で)基礎学習を済ませ、ポートフォリオを作成して転職活動をおこないます。

未経験から狙う企業としては、エンジニア数が10名程度のスタートアップ企業がおすすめです。

  • 開発の経験を積めるから
  • 大手ベンチャー企業は、未経験からの転職が難しいから

転職サービスに登録するにしても、ポートフォリオの内容と転職先を探すジャンル(言語など)を統一させることが大切。

「Wantedly(ウォンテッドリー)」や「Green」などの求人サービスも活用して積極的に取り組んでみてください。

2.プログラマーは数学が得意な人に向いてますか?

数学が苦手だからといって、プログラマーを諦める必要はありません。

数学力よりも論理的思考能力が求められるからです。

  • 物事を筋道立ててロジカルに考えられる人
  • 仕様を読み解き、読みやすいコードが書ける人
  • コード間の相互作用を認識できる人

とはいえ、アルゴリズムを考える際に「規則性を求める」などの数学的思考は必要なため、数学が得意ならプログラマーに向いているでしょう。

プログラマー 必要なもの(プログラマー 求められる人材)プログラマーに必要なもの5つ!求められる人材になるための知識とは

まとめ:プログラマーになるには効率的に資格を活用しよう

本記事では、これからプログラマーになりたい方に向けて、おすすめな資格や資格に関する悩みについて解説しました。

  • 資格を持っていると、プログラマーとして就職や転職、日々の業務で活かせる
  • プログラマーの資格は、最初は難易度の低いものから取り組みましょう
  • 未経験からプログラマーを目指す人は多いので、資格を取得して業務に活かそう

プログラマーは資格がなくてもなれる仕事です。

とはいえ、クライアントからの要望に答えていくには、スキルを磨き続ける必要があります。

スキルの証明には資格取得が近道なので、自分に合った資格を探してみてください。

自分に合った資格がわからない場合は、プログラマーとしてやりたいことに立ち返ることも大切

資格取得は強みとなるので、積極的に活用していきましょう。

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