プログラマーとシステムエンジニアの違いとは?向いている人の特徴とキャリアパス3選を解説
「プログラマーとシステムエンジニア(SE)の違いを知りたい」
「プログラマーとSEになるには、どちらがいいのだろうか」
と思うことはありませんか?
これからプログラマーやSEを目指す方にとっては、仕事の違いがわからないので、どっちを目指していいのか迷ってしまいますよね。
では、プログラマーやSEの違いはどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- プログラマーとSEの違い
- プログラマーとSEそれぞれの特徴
- プログラマーやSEになるための方法
について詳しく解説します。
この記事を読めば、プログラマーとSEの違いを理解でき、自分に適性があるのかがわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
プログラマーとSEの違い4選
プログラマーとSEの違いを理解するためには、それぞれの仕事内容、求められるスキル、年収を理解することが大切です。
違いを理解することで、どちらがあなたに適しているのかがわかります。
- 仕事内容
- 必要なスキル
- 年収
- 将来性
以降で、それぞれ見ていきましょう。
1.仕事内容
プログラマーとSEは、仕事の内容が異なります。
それぞれの概要は以下のとおりです。
- SEは、システムの全体像や設計を担当する
- プログラマーは、設計に基いて機能を実装していく
プログラマーとSEは、同じプロジェクトを担うこともありますが、担当する業務が異なるのです。
2.必要なスキル
プログラマーとSEは、それぞれ適したスキルを身につける必要があります。
担当する業務が違うので、必要なスキルも異なるからです。
求められる技術として、
- システムエンジニアは、顧客のニーズを掴むためのコミュニケーションスキル
- プログラマーは、プログラムを実装するためのプログラミングスキル
といった、特徴があります。
もちろんどちらの仕事でも、最低限のIT知識は必要です。
ただし、それぞれの役割で活躍したいなら、各業務ならではのスキルを身につけましょう。
3.年収
プログラマーとSEでは、SEの方が平均年収が高い傾向にあります。
なぜなら、SEは顧客のニーズを的確につかみ、お客様の要望をシステムに落とし込む高い専門性が問われるからです。
知識と経験が必要なので、SEには高いお金を払っても来てほしい企業がたくさんあります。
4.将来性
プログラマーとSEは、将来に向けたキャリアパスが大きく異なるでしょう。
経験を積んだSEは、責任者として大規模なシステム開発に関わることになるからです。
一方、プログラマーは専門性を高めて有能なプログラマーを目指す道か、部署のリーダーを目指す道を選ぶことになります。
どちらも短時間での達成は難しく、3年から5年ほどの経験が必要です。
プログラマーは知識ゼロでも就職できる?働く前にスキルを身につけるべき理由を解説システムエンジニアとは
システムエンジニアとは、システム開発において、お客様の要望に合わせて設計し、システムとして完成させる仕事です。
プログラマーとの大まかな違いはわかっても、より詳しく見ることで自分に合っているかの判断ができるでしょう。
- システムエンジニアの仕事
- システムエンジニアの将来性
- システムエンジニアの年収
ひとつずつ解説していきます。
1.システムエンジニアの仕事
システムエンジニアは、上流工程といわれるシステムの設計を担当します。
上流工程とは、システムの目的やシステム全体の設計に携わることです。
一連の流れは、以下のとおり。
- 要求分析:顧客からの要求を分析する
- 要件定義:要求をどのように実現するか決める
- 基本設計:システムの機能や操作方法を決める
- 詳細設計:どのような技術や仕組みを使うかを検討する
- テスト設計:完了後のプログラムテストを構築する
具体的に取り掛かる前のプランニングや設計が、SEの役割です。
2.システムエンジニアの将来性
システムエンジニアは、ますます需要が高まっていくと言われています。
- パソコンやスマホなどの普及により、IT業界が成長している
- IT業界の成長に人材が追いついていない
- IT業界の中でも、専門的な知識やコミュニケーションスキルを兼ね備えたSEは貴重
いわゆるIT会社でなくても、IT化を進めている企業ではSEは重宝されます。
システムエンジニアの将来性は、かなり有望であるといえるでしょう。
3.システムエンジニアの年収
システムエンジニアの年収は、平成27年の統計で約530万円。(出典:厚生労働省|賃金構造基本統計調査)
全体の平均が約450万円なので、システムエンジニアの年収はやや高めといえるでしょう。
IT化により需要が高まるに連れ、さらに高くなる傾向にあります。
プログラマーとは
プログラマーの仕事は、プログラムを作ること。
意図した通りにコンピューターが動作するように、コンピューターがわかるプログラミング言語でコードを書いていきます。
- プログラマーの仕事
- プログラマーの将来性
- プログラマーの年収
プログラマーについて詳しく理解できると、自分に適性があるのかわかるでしょう。
以降で、解説していきます。
1.プログラマーの仕事
プログラマーとは、プログラミング言語を使ってシステムやアプリケーションを作る仕事のことをいいます。
具体的には、SEが設計したシステムを実際に作るのがプログラマーです。
そのため、プログラマーにはさまざまな種類が存在します。
- Webサイトなどを作る、Webプログラマー
- ゲーム開発をする、ゲームプログラマー
- スマホアプリなどを開発する、アプリケーションプログラマー
- 電子機器や家電の制御装置を作る、組み込み系プログラマー
- ネットワークに特化したシステムを作る、通信系プログラマー
自分の作った製品で喜んでもらえるので、非常にやりがいのある仕事です。
2.プログラマーの将来性
プログラマーの仕事は、今後も必要とされることは間違いありません。
なぜなら、各企業のIT化は日々進んでおり、IT企業以外の一般企業でも必要とされてきているからです。
例えば、ホームページ制作や社内システムを内製化したい企業もあるでしょう。
AIの普及により、プログラミングの自動化も進んでいくことが考えられるので、プログラマーとしての価値を高める努力は必要です。
価値を提供するために、以下のような視点が求められます。
- AI開発を支えられるスキルの取得
- IoT開発ができる知識やスキルの習得
- セキュリティの知識を高める
時代に合わせた最新の知識が必要であることを、頭に入れておきましょう。
3.プログラマーの年収
プログラマーの平均年収は、平成27年の統計で約370万円。(出典:厚生労働省|賃金構造基本統計調査)
日本全体の平均よりやや低めです。
下流工程の仕事も多く、下請けとなってしまう場合があるのが主な理由です。
ただし、しっかりと経験を積んで専門性を高めれば、年収を上げることも可能でしょう。
プログラマーは働きながら目指せる!社会人おすすめスクール10選プログラマーとSEのどちらに向いているかの判断基準
こちらではプログラマーとSEの、どちらを目指すべきかの判断基準をお伝えします。
なぜなら、それぞれの特徴が理解できても、具体的にどんな人が向いているのかがわからないからです。
それぞれに向いている人の特徴を理解しましょう。
- プログラマーに向いている人
- SEに向いている人
ひとつずつ見ていきます。
1.プログラマーに向いている人
プログラマーに向いている人は、以下のような特徴があります。
- 論理的思考能力がある
- 気になった課題を迅速に解決できる
- 想像力が豊か
- 常に学ぶことを意識している
- 報告・連絡・相談が徹底できる
- 規則を守る
- 英語に抵抗がない
継続することで鍛えられる能力もありますので、最初からすべて備わっている必要はないでしょう。
2.SEに向いている人
SEは、お客様のやりたいことを実現していく仕事なので、基本的に感情的にならない習性があります。
ほかにもSEの特徴を見てみましょう。
- コミュニケーション能力が高い
- 問題解決能力が高い
- 専門外の人に伝える能力がある
- 変化への適応力がある
- 学習意欲が高い
- 精神力がある
システム開発の中でもより上流の工程なので、納期管理やマネジメント能力も問われる仕事です。
プログラマーに必要なもの5つ!求められる人材になるための知識とは未経験でプログラマーやSEになる方法
未経験からプログラマーやSEになるには、具体的にどうしたらいいのでしょうか。
ここでは、プログラマーやSEになるための方法を紹介します。
- 未経験でプログラマーになる方法
- 未経験でSEになる方法
闇雲にチャレンジしても、上手くいかない可能性が高いです。
未経験から目指せる方法を、それぞれ見ていきましょう。
1.未経験でプログラマーになる方法
未経験からプログラマーになるには、プログラミング言語の習得が一番の近道です。
なぜなら、どれだけほかのスキルを身につけていても、プログラミング言語を使って仕事をすることが多いから。
未経験でプログラミングスキルを身につけるには、以下の方法があります。
- 独学で学ぶ
- 大学などで情報系の学科へ進学する
- プログラミングスクールで学ぶ
習得方法はさまざまですが、一番早く身につくプログラミングスクールがおすすめです。
2.未経験でSEになる方法
未経験者でもSEになることはできます。
なぜなら、IT業界の需要が高まっていて、未経験者を受け入れる企業が増えてきているからです。
ただし、最低限のスキルや知識は必要なので、以下の3つを意識しましょう。
- IT業界の知識や最低限のプログラミングスキルを身につける
- 資格を勉強する
- 転職支援サービスを活用する
転職をしたあとも、数年間は経験を積み、実力の伴うSEになれるよう努力することが大切です。
プログラマーとシステムエンジニアのキャリアパス3選
ここでは、プログラマーとSEのキャリアパスについて見ていきます。
数年先をイメージしておくことで、今やるべきことが明確になるでしょう。
- プログラマーからシステムエンジニアになる
- プロジェクトマネージャーなど上位職につく
- フリーランスで案件を掛け持ちする
順番に解説していきます。
1.プログラマーからシステムエンジニアになる
プログラマーのキャリアをスタートして、いずれはSEになるキャリアパスがあります。
SEになるとプログラマーに指示を出すので、まずはプログラマーの技術をしっかり身につけることが大切です。
システムエンジニアに求められる能力とともに磨いていきましょう。
- コーディング技術
- マネジメント能力
- コミュニケーション力
さらに上の立場になるためのスキルなので、SEに必須といえます。
2.プロジェクトマネージャーなど上位職につく
プロジェクトマネージャーなどの上位職を目指すのもひとつです。
プロジェクトマネージャーは、より経営に近い立場なので、給与などの待遇が良くなります。
プロジェクトマネージャーになるためには、以下のようなスキルを意識的に身につけましょう。
- 管理・マネジメント力
- IT関連の知識やスキル
- コミュニケーション力
- 問題解決力
- ビジネススキル
自分に足りないものを、ひとつずつ取り入れることをおすすめします。
3.フリーランスで案件を掛け持ちする
フリーランスとして独立するのも、プログラマーやSEのキャリアパスといえます。
なぜなら多くの企業でIT人材が不足しているので、さまざまな企業から案件を受注できる可能性があるからです。
ただし、以下のようなメリット・デメリットを理解したうえでフリーランスとなるべきです。
- メリット:働く場所や時間が自由になる
- デメリット:収入が不安定になる
大きく稼げる可能性がある半面、実力が伴わなければ今よりも収入が下がってしまうこともあるでしょう。
得意な分野をしっかりと作って検討することをおすすめします。
プログラマーとシステムエンジニアに関する3つのQ&A
プログラマーとシステムエンジニアに関する悩みについて答えていきますね。
事前に確認しておけば、あとから疑問に思うことも少なくなります。
- プログラマーの仕事はきついですか?
- プログラミングしないシステムエンジニアはいますか?
- プログラマーとシステムエンジニアのやりがいを教えて
では、見ていきましょう。
1.プログラマーの仕事はきついですか?
プログラマーの仕事がきついかどうかは、企業の体制や規模により大きく異なります。
その理由は、キツイと言われる理由を見てみると一目瞭然です。
- 残業が多い
- 給料が見合わない
- 人手が足りない
- 日々の勉強が大変
プログラマーという仕事に限らず、体制の問題ともいえるでしょう。
ですので、事前の情報収集を大切にしてください。
2.プログラミングしないシステムエンジニアはいますか?
システムエンジニアの中でも、プログラミングをしない人はいます。
なぜなら、システムエンジニアの仕事はプログラムの設計であり、実際のプログラミングはプログラマーの仕事だからです。
とはいっても、全く知識がないと指示を出せないでしょう。
そのため、システムエンジニアでもプログラミングは最低限必要な知識といえます。
3.プログラマーとシステムエンジニアのやりがいを教えて
プログラマーとシステムエンジニアの仕事内容は違いますが、以下のようなやりがいがあります。
- ものづくりの楽しさを味わえる
- 最先端の技術に関われる
- 成長が実感できる
- チームや組織での達成感を感じられる
- 社会貢献ができる
プログラマーとシステムエンジニアは、担当している業務が異なるだけで、同じプロジェクトに関わります。
そのため、チーム一環で達成するプロジェクトには、さまざまなやりがいがあるのです。
まとめ:プログラマーとシステムエンジニアはやりがいのある仕事
当記事では、プログラマーとシステムエンジニア(SE)の違いについて解説してきました。
- プログラマーとSEは同じプロジェクトに関わることもあるが、担当業務が異なる
- システムエンジニアが上流工程で、プログラマーが下流工程を担当する
- 未経験でもプログラマーやシステムエンジニアになれる
プログラマーとシステムエンジニアは、似ているようで実は大きく異なる仕事です。
ただし、どちらもITを活用して顧客の問題を解決する仕事でしょう。
ともにやりがいがある仕事なので、もしキャリアに迷っているなら、ITやプログラミングの知識を身につけて目指してみることをおすすめします。
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