【未経験者向け】サーバーエンジニアとは?キャリアや転職方法を解説

公開日: 2019.01.24
更新日: 2024.01.29

今やITシステムではサーバーは必須の要素です。

そして、サーバーはハードウェアであると同時に、OSやミドルウェアといったアプリケーションの基盤となるソフトウェア製品群を含めたシステムの論理的な要素でもあります。

・そもそもサーバーエンジニア って何?
・どういうキャリアがあるの?
・なるための転職サービスは?

など疑問に思っているのではないでしょうか。

このため、サーバの構築や運用には高度なスキルを必要としており、求人も多く目にします。
こうしたサーバーの構築や運用保守を担うサーバーエンジニアになるにはどうしたらよいか、徹底解説します。

サーバーエンジニアの仕事内容

プログラミングの表示

サーバーエンジニアが行う業務は、システムがカットオーバーするまでの開発期間に行う構築・設計業務と、システムの運用中に行う運用業務に分類することができます。

①構築・設計業務
②運用業務


以下、その内容をご説明します。

構築・設計業務

サーバーはシステム設計において示されるシステムの機能や性能要件をもとに、アプリケーションが稼働するための基盤として設計が進められ、システムのサーバー構成と合わせて、各サーバの緒元を確定するための設計作業を行います。

そして、オンプレミスのシステムであれば設計結果に基づき、サーバーを構成する機器のラッキングや結線及び搭載するOSやミドルウェアの設定を行う構築作業を行います。

クラウドサービスを利用する場合は、利用するサービスの選定と設定を行うことになります。

運用業務

ITシステムは、Webサーバー、DBサーバー、アプリケーションサーバ、システム管理サーバーなどのサーバー群から構成されています。

運用業務では、これらのサーバをシステムに求められる機能や性能を発揮して円滑に動作するように監視やバックアップなどの運用管理業務を行ないます。

各種監視ログの分析やバックアップオペレーションなどを行います。
そして運用で重要なのが、業務量やユーザー数の増減などの環境変化に応じてシステム設定などを調整するチューニングです。

また、サーバ機器自体の故障修復やサーバ搭載のOSやミドルウェアの不具合などの保守作業もを行います。


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未経験でもサーバーエンジニアは目指せる?

映し出されたパソコン

PC

ネット社会が実現した現在では、各企業ともITシステムの利活用は必須であり、システム構築や運用の需要は旺盛です。

一方、IT関連技術者は不足しており、特に、各種の機器やOSを含めミドルウェアを扱えるサーバーエンジニアは専門性が高い事もあり人気です。

したがって、人材不足から、当初は、専門性や十分な経験がない人でも、実務をこなすことでサーバーエンジニアを育成するという会社も多数あります。

ただし未経験といっても、IT関係以外からの転職とIT関係の他の職種からの転職とでは、相当に難しさが異なり、IIT関係以外からの転職は採用のハードルは相当高いことを覚悟する必要があると言えます。

30代でも転職可能?

サーバーエンジニアに限らずIT関連技術でスペシャリストを目指す場合は、残念ながら、年齢の壁が残っているのが実情です。

30代後半ともなれば、クライアントとスペシャリストとして対峙することやチームリーダーとしてプロジェクトをマネージメントすることが求められます。

したがって、アプリケーション構築などの経験をもとにサーバーエンジニアに転職するのであればなるべく早い方が有利と言えます。

また、ハード分野やミドルウェア分野など少し分野を絞って知識習得の準備しておくことが必要です。

あると有利な資格

サーバー関連の資格は、IT関連の主要企業が自社製品の取扱いを認定するベンダー資格が中心となります。

もちろん、国家資格である情報処理技術者試験のうネットワークスペシャリストやデータベーススペシャリストなどの高度資格を保有すれば有利となります。

民間資格には以下のような資格があります。
MCP(マイクロソフト認定プロフェッショナル)
マイクロソフトの製品やテクノロジー、ソリューションに関して専門知識を有することをマイクロソフト社が認定するものです。具体的にはMCSAというアソシエイトの資格、MCSE/MCSDというプロフェッショナルの資格で構成されています。

LPIC(Linux技術者認定資格)
LinuxOSに関する技術者の認定資格です。

CCNA(Cisco Certified Network Associate)
シスコ社のルータなどの製品の取扱いに関してシスコ社が認定する資格です。ネットワークの導入、運用、保守に関する知識を認定されます。

CCNP(Cisco Certified Network Professional)
CCNAの上位の資格です。ネットワークエンジニア、サポートエンジニア、システムエンジニアなどとしての専門性を認定されます。

学習方法

学習方法は大まかに2つ存在します。

①独学でプログラミングを学ぶ
②スクールに通う

独学でプログラミングを学ぶ

独学でのプログラミング学習の挫折率は約9割と言われています。
一文字のスペルミスでエラーが起こってしまうほど繊細なので、エラーの原因がどこにあるのか分からず諦めてしまう人が多いと言われてます。

しかし、スクールと違い費用がほとんどかかりません。
時間に余裕がある方は、独学にチャレンジしてもいいかもしれません。

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 スクールに通う

未経験からサーバーエンジニアになるために1番効率的な学習方法は、スクールで学習することです。
サーバーは扱いが難しいことからも独学で学習するとなると、かなり時間がかかってしまうかもしれません。

スクールで学習することは成功率がかなり高い、早くサーバーエンジニアになることができます。
しかし、費用がかなりかかるというデメリットが存在しているため、どうしても現状を変えたいという強い覚悟が必要です。

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サーバーエンジニアのキャリア

成功に向かっていく

サーバエンジニアのキャリアパスはどのようなものになるのでしょうか。

当初は、設計開発業務や運用管理業務などをスキルに応じて担当することになりますが、経験や専門性を身に付けることで色んなキャリアパスの選択が可能となり、それに応じて年収のアップも期待できます。

気になる年収は?

サーバーエンジニアの年収は、ITエンジニアのなかでも比較的高めになっています。
各企業は自社システムにおいて多くのサーバーを稼働させており、サーバが停止することは許されません。

また、業務環境に応じて迅速に構成変更を行うことが必要であるなど、きびしい業務要件を要求されることもあるからです。
一方、40代以上の場合は平均を下回るという数値もあります。

勤務先の給与体系などを参考にキャリアパスには気を配る必要があるかもしれません。

目指せるキャリアパス

サーバーエンジニアは、アプリケーションソフトウェアの構築とは異なり、サーバ機器やネットワーク機器といったハードウェア、OS、サーバー機器に搭載するミドルウェア製品などのソフトウェアなどに関する幅広い知識と構築経験を有する必要があります。

こうした専門性を活かして、色んなキャリアパスを選択可能となります。

サーバエンジニアとしてのスペシャリスト

サーバエンジニアは、主にサーバ関連機器、OS、システム構築に必要なミドルウェア製品を扱います。

これらは、多様な製品が販売されており、技術や知識およびそれらを実際に扱った経験を深めることでスペシャリストとして活躍することも可能です。

ただし、年収の大幅なアップはあまり期待できないと考えた方が無難です。

リーダーとしてのマネジメント業務

サーバエンジニアとして経験を積むことで、システム構築プロジェクトのマネジメント業務を習得し、プロジェクトリーダや所属する会社のサーバーエンジニア部門のマネジメント業務を担当するというのがよく見られるキャリアパスです。

このためには、技術的な専門性のみならず、プロジェクトや組織のマネジメントに関する知識の習得や実務経験を積み、周囲からもリーダーとして認められることが必要となります。

いわゆる管理職的なキャリアパスとなり、年収のアップも望めます。

ITコンサルタントへの転職

サーバーエンジニア・スペシャリストやプロジェクトリーダなどのマネジメント業務の経験を積むことで、クライアント側の業務知識なども吸収し、クライアントのニーズを把握してシステム提案などを行うITコンサルタントを目指す道もあります。

ITコンサルタントは、サーバ関連技術を含むシステム技術はもちろん、クライアントの業務に関する知識や業界取トレンドなどもきちんと理解する必要があり、かなりハードルは上がります。

しかし、年収も1000万円越えといった高収入が期待できます。

未経験案件の多い転職サービス

ディスプレイから飛び出す世界地図

現在IT関係の業務を行っている方が、これからネットワークエンジニアを目指そうとする場合は、転職サービスを扱う求人サービスを利用するのが近道です。

以下に、未経験者も可とする案件の扱いが多いサービスをご紹介します。

ワークポート

ワークポートは、IT分野の転職に強く、ITエンジニアやゲーム関連、Webディレクターなどの求人が充実しており、IT分野に詳しい転職コンシェルジェと呼ぶキャリアコンサルタントがサポートしてくれます。

IT関係の転職情報については、業務を細分化して紹介しており、サーバーエンジニアも独立したカテゴリとして取り扱っています。

さらに、ホームページでも、「未経験からの転職」を全面に打ち出しており、心強いものがあります。

サーバーエンジニアへの転職を検討するのであれば、まずは、登録して相談してみて可能性を探ってはいかがでしょうか。

レバテック

レバテックキャリアも、IT分野の転職に強い転職エージェントです。
レバテックキャリアではIT関係の専門性を活かした高収入の求人などを得意としています。

したがって、IT関係の専門性がない場合は希望の求人を見つけることが難しいと思います。
しかし、IT関係が初めての場合は、レバテックビギナーという転職サービスを扱っています。

レバテックビギナーではIT関係のスクールを紹介してくれ、スクール卒業後には、キャリアアドバイザーが転職をサポートしてくれるというものです。

初めてIT関係への転職を考えている場合は内容をチェックしてはいかがでしょうか。

リクナビNEXT

大手のリクルートが運営する転職サイトです。
大手だけあってIT関係の未経験可の求人も多く扱っています。

IT業界が未経験に近い方、20代前半の方であれば、社内研修を行っているSIerなどを中心に応募するには求人数の多いリクナビNEXTは便利と思えます。

マイナビAGENT

リクナビNEXTと並んで大手のマイナビが運営する転職サイトです。
リクナビに比べるとやや求人は少ないかもしれませんが、登録して求人をあたってはいかがでしょうか。

まとめ

サーバーエンジニアがどのようなものかをご説明してきました。

また、サーバーエンジニアへの転職についてもご紹介しました。

クラウド全盛の昨今、サーバーエンジニアの求人は減少するという見方もありますが、クラウドであっても、サーバーに関する知識や経験は大きくものを言います。

サーバ故障の復旧などではきつい思いをすることもありますが、システムの基本であるサーバー回りに興味のある方は、自分のキャリアパスの選択肢に加えてはいかがでしょうか。

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