キャリアとは何か?理想の人生を描く3ステップと転職の評価ポイントを解説
「キャリア」という言葉はよく聞きますよね。
しかし、
「キャリアってそもそも何を指すの?」
「なんとなく分かるけれど、説明するのは難しい…」
と、具体的な意味や考え方はわからない、という方も多いのではないでしょうか。
キャリアは、自分の人生について過去から未来までを考えるために役立つものです。
就職や転職の選択においても重要なので、一度は考えておきたいですね。
この記事では、
- キャリアの意味・定義
- 転職におけるキャリアの5つの評価基準
- 自分のキャリアを考える具体的な3つのステップ
- 「キャリア」の使い方や用語の意味
について詳しくお伝えします。
自分のキャリアについて考えてみたいという人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
キャリアの意味・定義とは?
まずはキャリアの意味や定義をみてみましょう。
キャリアは、厚生労働省や文部科学省がその意味を定義しています。
厚生労働省のキャリアの定義
「キャリア」とは、過去から将来の長期にわたる職務経験やこれに伴う計画的な能力開発の連鎖を指すものです。「職業生涯」や「職務経歴」などと訳されます。参照:厚生労働省 公式ホームページ
厚生労働省の定義では、職務経験やこれに伴う計画的な能力開発としています。
キャリアを職務という視点から捉えている点が特徴です。
仕事における経験とそこで得られる計画的なスキル開発を指しています。
一般的にキャリアといってイメージされるのは、こちらの意味かもしれません。
文部科学省のキャリアの定義
人が,生涯の中で様々な役割を果たす過程で,自らの役割の価値や自分と役割との関係を見いだしていく連なりや積み重ね 参照:文部科学省「第1節キャリア教育の必要性と意義」
文部科学省の定義では、生涯のなかで「自分の役割の価値」や「自分と役割との関係」を見出す積み重ねとしています。
キャリアを「自分の役割」という視点から捉え、その価値や関係性を見出す積み重ねとする点が特徴的です。
その範囲は職務に限定されず、より広義の意味となっています。
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転職におけるキャリアの評価基準
転職において、キャリアが評価される基準は5つあります。
- 職務経歴・学歴
- 仕事や人生における経験
- 能力・スキル
- 年齢
- ビジョンや価値観
これらを知っておくことで、就職や転職という視点からキャリアを考えられます。
順番にみていきましょう。
職務経歴・学歴
ひとつめは、職務経歴や学歴です。
具体的には、これまで
- どんな学校に通っていたのか
- どんなことを学んだのか
- どんな会社に勤めたのか
- どんな仕事を経験したのか
- どんな能力を発揮してきたのか
などが評価されます。
学業や職務についての評価であり、自分のこれまでの積み重ねが見られる部分です。
転職においては、どのようなことを学び、経験してきたのか、新しい職場で何ができるのかが評価されます。
仕事や人生における経験
仕事や人生における経験も、評価の基準です。
どんな実体験を経験し、そこから何を得て現在につながっているかが評価されます。
これは必ずしも特出した経験でなければならないというわけではありません。
経験の捉え方やそこから得たものが見られます。
能力・スキル
つぎに、能力やスキルの評価です。
たとえば、
- 論理的思考能力
- タスク管理能力
- マネジメントスキル
- プログラミングスキル
などがあります。
仕事や人生において身につけてきた現在の自分の能力について評価されます。
業務遂行のための能力から、技術的なスキルまで様々です。
年齢
年齢もキャリアの評価基準のひとつとなります。
それは年齢によって仕事における姿勢や能力に傾向があるためです。
20代前半のいわゆる新卒、第二新卒と呼ばれる年齢は、柔軟性があるため新しいことを学ぶ意欲やポテンシャルを評価されやすくなります。
一方で、30代ではある程度の得意分野や能力が形成されてくるため、過去の積み重ねやその後の展望を評価されやすいのです。
実際には、若くてもキャリアを積んでいる人もいれば、年齢が高くても、その道ではまだキャリアを歩み始めたばかりという人もいます。
しかし日本では、年齢も今まで積んできたキャリアの1つとして評価される傾向にあります。
ビジョンや価値観
さいごに、ビジョンや価値観があげれらます。
ビジョンとは、将来の理想像であり、これからどうなっていきたいかということです。
転職におけるキャリアの評価では、過去の経験や積み重ねも重要ですが、今後の計画や価値観も重要な判断材料になります。
企業にとって、個人のビジョンの実現が自社と重なると判断できれば、互いにとってより良い転職となるでしょう。
自分のキャリアを考える具体的な3つのステップ
では実際に、自分のキャリアを考える具体的な3つのステップをご紹介します。
- キャリアの棚卸し:過去を振り返る
- キャリアビジョンを描く:未来の目標を掲げる
- キャリアプランを練る:現在からの計画を立てる
自分のキャリアを考えておくことで、就職や転職のタイミングで迷わず選択ができますよ。
さっそくみていきましょう!
1.キャリアの棚卸し:過去を振り返る
まずはキャリアの棚卸しとして、自分の過去を振り返ります。
- 学歴、職歴
- 仕事や人生での経験
- 好きなことや得意なこと
- 過去からわかる自分の性格や価値観
などを考え、挙げてみましょう。
過去の自分をあらためて捉え直すことで、自分への理解度が上がります。
自分のキャリアを考えるためには、過去から自分を知り、未来を考える材料にすることが大切です。
2.キャリアビジョンを描く:未来の目標を掲げる
つぎに、キャリアビジョンを描いて、未来の目標を立ててみましょう。
キャリアビジョンとは将来の理想像のことです。
- 将来は家族との時間をもっととりたい
- 場所を選ばずに柔軟に働きたい
- これまで身につけてきたスキルを磨いてもっと生かしたい
このような理想像があれば、それを具体的な目標に落とし込みます。
目標を立てるポイントは、「いつまでに」という期限と「どれくらい」という目標値を、数字を用いて明確にすること。
たとえば、35歳までに月収50万を達成して独立する、などです。
3.キャリアプランを練る:現在からの計画を立てる
過去の振り返りと未来の目標を立てたら、さいごに現在からの計画を立ててキャリアプランを練りましょう。
具体的な未来の目標を達成する時点と、現時点とのギャップを埋めていくように計画を立てます。
未来の目標を立てることと同様に「いつ」「なに」をするのかを具体的にすることがポイントです。
できるだけ小さなことからはじめ、少しずつステップを踏んで目標達成できるようにしましょう。
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「キャリア」の使い方や用語の意味
「キャリア」には、関連する用語があります。
- キャリアデザイン
- キャリアアップ
- キャリアチェンジ
- キャリアパス
ここからは、これらの用語の使い方や意味をご紹介します。
キャリアデザイン
キャリアデザインは、自分の人生や職務の計画を設計することです。
特に職務の分野では、重要視されている考え方で、ビジネスパーソンには必須と考えられるようになってきています。
積極的にキャリアデザインを描いている人のなかには、3年後、5年後、10年後までのキャリアを考えている人も少なくありません。
就職における面接でも、「3年後どうなっていたいですか?」「5年後までのキャリアプランはありますか?」などと質問されることも増えています。
キャリアアップ
キャリアアップは、主に仕事において能力や裁量を広げ、役職や経歴を高めること。
社内においては、昇進や昇級などがキャリアアップにあたるでしょう。
また、転職によってキャリアアップすることも可能です。
転職では、自分の市場価値を高め、転職エージェントなど第三者の客観的な評価を活用することで、キャリアアップの可能性が上がります。
キャリアチェンジ
キャリアチェンジとは、これまで経験してきた職務とは別の未経験の職務に変えることを意味します。
未経験の業界や職種への転職などで用いられる用語です。
これまでの経験を生かせるとは限らないという面がありますが、やりたかった仕事に挑戦できる、新しいスキルを身につけられるなどがメリットです。
キャリアパス
キャリアパスとは、ある職務に就任するために必要な業務経験や能力を身につける道筋のことです。
具体的には、自分の目指す職務に就任するために、どんな業務をどれほどの期間経験したのか、
どんな能力をどの程度身につける必要があるのか、ということを明確にしたもの。
将来の理想像の通過点ともいえるでしょう。
キャリアパスを理解していることで、自分のやるべきことが明確になり、キャリア選択の機会をしっかり活用できます。
まとめ:キャリアは自分で築くもの!実現のために行動しよう!
今回はキャリアの意味や考え方についてお伝えしました。
キャリアは、自分の今後の人生をより積極的に選び取っていくために重要な考え方です。
自分のキャリアを持ち、実現のために行動できるようにしておけば、キャリアを選択するときでも迷いません。
特に転職では、自分でキャリアを築いているかどうかでより良い人生選択ができるかが変わります。
転職を考えている人や、今後の人生をどうすべきか悩んでいる人は、この記事を参考にキャリアを考えてみてくださいね。