【レベル別】小学生から実技者まで使えるプログラミング検定を一挙に解説
英語の検定と聞かれたら、英検やTOEICなどパッと思いつく検定がありますよね。
では、プログラミングの検定と聞かれたらどうでしょう?
プログラミングと関わりが薄い人には少し難しい質問なのではないでしょうか。
実はプログラミングも英語と同様に、難易度やプログラミング言語に応じて様々な検定が行われています。
今回は、プログラミングをはじめたばかりの初心者からプログラマーとして働く実技者まで、レベル別に検定を紹介していきたいと思います。
プログラミング検定とは
プログラミング検定とはその名の通り、プログラミング能力を測る試験です。
合格すれば他の検定と同様に、自分の実力を検定という形で示すことが出来ます。
また、自分の実力を知るうえでもとても効果的です。
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プログラミング検定の種類
ひとえにプログラミング検定と言ってもとても種類が多いのが特徴です。
そもそもプログラミングにはいくつもプログラミング言語があります。
その言語によって検定が分かれていたり、プログラミングスキルだけでなくIT技術の土台となる知識を測る検定もあります。
検定によって難易度や試験の方法も異なるため、自分の目的にあった検定を探すことが大切です。
プログラミング検定を受けるメリット
では、プログラミング検定を受けて得られるメリットを詳しく見ていきましょう。
自分の実力を知りモチベーションに繋がる
まずは、自分のプログラミング能力において現時点での立ち位置が知れることです。
実際にプログラミングをするときは個人作業が多いですよね。
そのため近くの人と能力を比べることが難しく、自分の実力を知る機会が少ないです。
検定によって自分の実力を知ることで次の目標設定にも役立ち、モチベーションアップにも繋がります。
受験に有利
2020年から小学校でのプログラミング教育必修化が始まり、プログラミング学習の注目度が増していますが、検定の中には受験に有利になるものもあるんです。
中学受験
ジュニア・プログラミング検定では現在、3つの学校で優遇措置が受けられます。
都道府県 | 学校名 | 優遇対象となる級種 | 優遇の内容 |
---|---|---|---|
埼玉県 | 大妻嵐山中学校 | 全級 | プログラミング入試において合格判定を優遇 |
東京都 | 八王子実践中学校 | 全級 | プログラミング入試において実技試験を免除 |
神奈川県 | 相模女子大学中学部 | 全級 | プログラミング入試において合格判定を考慮 |
大学受験
情報検定(J検)では100以上の大学で入学試験の際に優遇措置が受けられます。
大学の学科などによって、推薦入試やAO入試などの措置が行われる試験形態が違いますので詳しくはこちらをご覧ください。
ジュニア・プログラミング検定やJ検について下記で詳しく説明していますのでぜひご覧ください。
就職・転職に有利
プログラミング検定は就活や転職にも有利です。
IT系の企業では採用の際に、プログラミング経験を重視される傾向がありますが、プログラミング検定を持っている人と持っていない人では確実に持っている人の方が有利です。
また、プログラミング経験がありながらさらに資格を持っていると格段有利に就職・転職活動が行えるでしょう。
IT系以外の仕事に就きたい場合でも、プログラミング検定を持っていると有利になる可能性があります。
というのも、プログラミング検定を持っているとパソコンの操作に強いというイメージを持つ人も多く、採用が拮抗した際に有利になるのです。
小学生におすすめのプログラミング検定
ではここからは、実際におすすめのプログラミング検定を詳しく説明していきたいと思います。
まずは、比較的簡単ではじめたばかりの人も受けやすいプログラミング検定を紹介します。
日商プログラミング検定<ENTRY>
まず日商プログラミング検定について紹介していきたいと思います。
日商プログラミング検定は、ITを利活用できるスキルを持った人材育成を目標に日本商工会議所が2019年から初めた新しい検定です。
日本商工会議所は他にも多くのビジネススキルを測る検定を行っており、企業から高い信頼を得ています。
初心者から実技者まで様々なレベルの人が受けられるように全部で4つのレベルから選択できます。
他の3つも後述していきますが、まずは初心者におすすめなのは一番簡単なレベル<ENTRY>です。
特徴
簡単なプログラミングスキルおよびプログラミング的思考を問うもので初心者やプログラミングを始めたばかりのお子さんにもおすすめの検定となっております。
受験資格 | なし |
言語 | 「Scratch」(ビジュアル言語) |
試験内容 | 簡単なプログラミングおよびプログラミング的思考を問う |
金額 | 3,000円 |
試験会場 | 全国の日本商工会議所ネット試験会場 |
日程 | 各試験会場が決定 |
お申し込みやさらに詳しい試験内容や試験会場についてはこちらになります。
参考書
初心者でも受けやすいと言っても、対策なしに検定を受けるは不安ですよね。
そんな方向けの参考書もございますのでぜひご活用ください。
ジュニア・プログラミング検定
その名の通り、プログラミングを学ぶ子どものために作られた検定です。
プログラミング的思考力を定着させ、その力を基盤にさらに創造する力を培います。
また、目に見える形で成長段階を測ることでモチベーションアップにつなげます。
特徴
Gold(1級)、Silver(2級)、Bronze(3級)、Entry(4級)に分かれており、少しずつステップアップが可能です。
簡単なゲームを作ったり、ビジュアル言語を用いて楽しく実力を測ることが出来ます。
受験資格 | なし |
言語 | 「Scratch」(ビジュアル言語) |
試験内容 | 論理的思考を用いてスプライトを連動させたScratchプロジェクトを作成する |
金額 | Entry(4級):2,400円
Bronze(3級):2,600円 Silver(2級):2,800円 Gold(1級):3,000円 |
試験会場 | 全国のプログラミングスクール、学習塾、小学校等、自校の教室や自社施設など |
日程 | 各試験会場が決定 |
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中・上級者向けプログラミング検定
では次に中・上級者向けのプログラミング検定についてご紹介していきたいと思います。
冒頭でも述べたようにプログラミング検定はプログラミング言語や難易度によって様々な種類の検定があります。
今回は、その中でもおすすめの検定をご紹介します。
ぜひ、自分にあった検定を探してみてください。
情報検定<情報システム試験>
まず一つ目は、情報検定です。
情報検定とは一般財団法人職業教育・キャリア教育財団が主催する、ICT能力を全般を客観的に評価するために作られた検定です。
通称J検とも呼ばれ、文部科学省の後援も得ています。
下の図のように情報活用試験、情報システム試験、情報デザイン試験の3つの試験に分かれており、プログラミングに関する試験は情報システムの試験となります。
特徴
少しややこしいですが、情報システムの試験の試験はさらに「基本スキル」「プログラミングスキル」「システムデザインスキル」の3つに分かれています。
「基本スキル」と「システムデザインスキル」に合格した方にはシステムエンジニア認定。
「基本スキル」と「プログラミングスキル」に合格した方にはプログラマ認定が交付されます。
ソフトウェアの開発、プログラマー、システム開発技術者を目指している方には特におすすめの検定です。
ただし、プログラミングスキルだけでなくソフトウェアの知識やシステム開発の知識など情報処理技術に関わる様々な知識と能力が問われます。
受験資格 | なし |
言語 | C言語 |
試験内容 | 情報処理技術を総合的に評価する試験 |
金額 | 基本スキル:3,500円
プログラミングスキル:3,000円 システムデザインスキル:3,000円 |
試験会場 | 全国の公開会場 |
日程 | CBT試験 自由に日時を指定可能
ペーパー試験 前期 2月 後期 9月 |
お申し込みやさらに詳しい試験内容や試験会場についてはこちらをご覧ください。
日商プログラミング検定<BASIC,STANDARD,EXPERT>
初級者向けで日商プログラミング検定の<ENTRY>を紹介しましたが
次は中・上級者向けとしてBASIC,STANDARD,EXPERTの3つのレベルをご紹介していきます。
特徴
BASICは企業人の教養として求められる、プログラミングの基本知識を習得しているかを測ります。
STANDARDとEXPERTの上位レベルの試験には、C言語、Java、VBA、Pythonの言語別の知識試験と実際にプログラミングする実技試験も含まれ、より実践を意識した試験となります。
受験資格 | なし |
言語 | BASIC:言語によらない
STANDARD、EXPERT:C言語、Java、VBA、Python |
試験内容 | BASIC:プログラミングに関するITの基本知識、簡単なアルゴリズムについて問う
STANDARD:高校・大学・専門学校等でのプログラミング学習の習得度を問う EXPERT:プログラマーとしての基本能力を問う |
金額 | BASIC:4,400円
STANDARD:5,500円 EXPERT:6,600円 |
試験会場 | 全国の日本商工会議所ネット試験会場 |
日程 | 各試験会場が決定 |
さらに詳しい情報やお申し込みについてはこちらをご覧ください。
学習方法
日商プログラミング検定の試験問題に対応した参考書も出版されています。
AtCoder アルゴリズム実技検定
次に世界最高峰のプログラミングコンテストを運営するAtCoderが主催するアルゴリズム検定をご紹介していきます。
特徴
アルゴリズム検定は選択肢回答による知識型の検定試験とは異なり、実際に1からプログラムを書かせ、その結果で能力を判定します。
時代によって変化していくツールやプログラミング言語の知識ではなく、その根底にある効率のよいロジックを早く正確に記述するための思考力を測ります。
検定結果は5段階で評価され、その証明は2年間有効です。
受験資格 | なし |
言語 | AtCoderで利用できるすべてのプログラミング言語が使用可能 |
試験内容 | 1からプログラムを作成する能力を問う、実践を想定した試験 |
金額 | 一般:8,800円
団体受験(30名以上):7,040円 団体受験(100名以上):6,160円 |
試験会場 | AtCoderIDを使用し、自宅・職場などで受験可能 |
日程 | 指定期間の任意の日時から参加することも可能 |
お申し込みやさらに詳しい試験内容や試験会場についてはこちらをご覧ください。
プログラミング言語別おすすめの検定
プログラミング言語にも様々な種類があり、バージョンの違いや難易度などによって検定も変わります。
今回は、その中でも特に需要の高い2つの検定を紹介します。
下記の記事では、プログラミング言語の種類を分かりやすく解説しておりますので合わせて参考にしてみてください。
https://web-camp.io/magazine/archives/23631
【C言語プログラミング能力検定】
C言語プログラミング能力検定はサーティファイ情報処理能力認定委員会によって行われている検定です。
特徴
1級、2級、3級と分かれており、1級では実際にパソコンを用いた実技試験となります。
プログラミング言語「C言語」をのみを扱った検定です。
受験資格 | なし |
言語 | C言語 |
試験内容 | C言語を駆使して応用プログラム(言語処理系、ユーティリティなど)を作成する能力を認定 |
金額 | 1級:7,800円
2級:6,400円 3級:5,200円 |
試験会場 | 全国の公開会場 |
日程 | 年に3回程度 |
お申し込みやさらに詳しい試験内容や試験会場についてはこちらをご覧ください。
【Python3エンジニア認定基礎試験】
Python3エンジニア認定基礎試験は、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が開催しています。
特徴
プログラミング言語「Python3」を専門的に扱った試験となります。
日経XTECH調査 「今、どの資格を取るべきか」という調査では3位に選ばれるなど、今注目の検定です。
受験資格 | なし |
言語 | Python3 |
試験内容 | 「Python3」の文法基礎を問う試験 |
金額 | 一般:10,000円
学割:5,000円 |
試験会場 | 全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター |
日程 | 通年 |
お申し込みやさらに詳しい試験内容や試験会場についてはこちらをご覧ください。
まとめ
今までレベル別にプログラミング検定を紹介しましたがいかがだったでしょうか。
最後に要点を2つまとめます。
- プログラミング検定は、プログラミングをはじめたばかりの小学校から現役のプログラマーまでレベルに応じた様々な種類の検定がある
- 自分の学習にあった検定を探して、プログラミング学習のステップアップに生かそう
WEBCAMPNAVIでは、プログラマーやエンジニアを目指す人におすすめの資格も紹介していますので、ぜひご覧ください。
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