新卒で農協を辞めたい6つの理由。辞める前にすべきことやおすすめの転職先3選を解説
「新卒だけど農協を辞めたい」
「自分に合う転職先は一体どこなんだろう」
と思うことはありませんか?
農協(JA)は、地域に密着して農家さんのサポートをおこないますが、新卒の職員は辞めたいと思う人が多く大変な仕事です。
では、新卒だけど農協を辞めてこれから転職したい、という方は一体どうすればいいでしょうか。
そこで今回は、
- 農協を辞めたい理由
- 新卒で農協を辞めるコツ
- 農協職員におすすめの転職先
この記事を読めば、新卒で農協を辞めたい人の悩みを解決でき、転職までにやることがわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
新卒で農協を辞めたい6つの理由
農協で働く職員は、農家の方の悩み解決や、金融商品の営業をおこないます。
高卒や大卒など入社はさまざまですが、ノルマを課せられるので辞めたい人は多いのです。
- 自爆がきつい
- 給料が安い
- 飲み会が多い
- 残業代が出ない
- 将来性を感じない
- 人間関係や職場の環境に悩む
それぞれ順番に見ていきましょう。
1.自爆がきつい
自爆への恐怖があって、毎月のノルマに鬱々と感じる方は多いです。
推進ノルマといって、営業して売らなければ自分で購入しなければならない部署もあるからです。
- 保険(共済)加入
- お歳暮やジュース等(購買品)の購入
よくあるケースとして、上司から「今月は目標以上取れ」と詰められ、自爆して実績をつけることがあります。
親や兄弟、親戚に協力してもらうよう頼む人もいるので、大変な仕事なのです。
2.給料が安い
農協で働く職員は、仕事内容に給与が見合ってないと感じる方が多いです。
全産業の平均給与より下回っているのに、ノルマ達成のための商品購入などでさらに引かれることもあるからです。
- 農協職員の平均給与、月25〜28万円
- 全産業の平均給与、月30〜38万円
部署によると営業職の給与が事務職と変わらないという不満の口コミもあります。
農業新聞やほかの雑誌も職員で購入していくので、給与が安いと手取り額に期待できないでしょう。
3.飲み会が多い
体育会系色が強く、飲み会が多いために、辞めたくなる人もいます。
お酒の力でパワハラやセクハラが見られる場合もあるからです。
今の若い人は、昔と比べて飲み会に参加したくない人が多いので、強制的に参加を求められると嫌気がさすでしょう。
飲み代も自腹になるので、マイナス要素といえます。
4.残業代が出ない
早出やサービス残業に手当てがつかない場合もあります。
残業代の未払いが普通におこなわれているケースは多いですが、これは明らかに労働基準法違反になるからです。
昔からの社風が強いかもしれませんが、労働基準法に違反すると6ヶ月以下の懲役か、30万円以下の罰金を科せられる可能性もあります。
頑張りすぎてメンタル不調を起こしている場合もあるので、サービス残業が当たり前になっている方は要注意です。
5.将来性を感じない
農協で長く勤めることに魅力を感じられない場合もあります。
将来に期待できないと、不安が湧き出てモチベーションすらなくなる職員もいるからです。
- 上司の給与が低い
- 競合商品より劣る部分がある
- 農業をする人口が減ってきている
会社を嫌いになると、自信を持って商品をおすすめできないので、営業活動がきつくなるでしょう。
6.人間関係や職場の環境に悩む
職場の人間関係に馴染めないと孤独を味わうことになります。
農協職員は人事異動があるので、信頼できる先輩や仲の良い同僚と離れる場合もあるからです。
困ったときに気軽に話せる人がいないと、悩みも解決できないし、会社に行く楽しみもなくなるといえます。
コミュニケーション不足からストレスを感じる人は、メンタル不調になる前に信頼できる人に相談しましょう。
「仕事を辞めたい…」ストレスで限界がきたときの7つの症状や対処法を解説新卒で農協を辞めてもいい4つの理由
辞めてもいいと思える理由は、自分で見つけると気持ちに折り合いがつけられます。
新卒で農協を辞めるか迷っている人は、ご自身の状況を振り返ってみてください。
- 第二新卒という肩書きが手に入る
- 長く働かないことで価値観がズレない
- 周りに迷惑がかからない
- すぐに忘れてもらえる
冷静な判断ができないか、初心に返って考えていきましょう。
1.第二新卒という肩書きが手に入る
第二新卒は、一度社会経験を積んでいるので、企業からの需要があります。
新卒と比べて柔軟性に優れていて、ビジネススキルも評価されやすいからです。
また、3年以上就職してからの転職は、年齢的に役職を期待されることが多いので、第二新卒の方が企業とマッチするでしょう。
デメリットとして、すぐに辞めそうと思われることがありますが、第二新卒の求人は多いため、肩書きがあると転職活動で活かせるのです。
2.長く働かないことで価値観がズレない
同じ会社に長く勤めると、自分の価値観を教育されやすいです。
新卒の頃に、ほかの会社と雰囲気が違うなと感じても、勤続年数とともに会社に洗脳されてくるからです。
例えば、朝礼で会社の教訓を音読したり、理念を身につけたりします。
長く働かないことは価値観がズレないので、転職するときも柔軟に動けるメリットがあるでしょう。
3.周りに迷惑がかからない
会社としても、新入社員には教育していく必要があります。
上司や先輩もそれなりに若手には期待しており、教育した時間が長いほど周りに迷惑をかけてしまうものです。
その点、新卒で辞めると先輩のリソースを奪わないので良いメリットがあります。
農家さんや、ほかの取引先との関係がないので、新卒の方が辞めやすいでしょう。
4.すぐに忘れてもらえる
人間関係が希薄の方が、辞めるとき同僚に負担を与えずに辞めれます。
思い入れもないので、すぐに忘れてもらえるメリットがあるからです。
例えば、長く勤めて辞めると、陰口をいったり、悪い情報を吹き込んだりする人もいます。
なので、人付き合いが苦手な人にとっては記憶にないくらいがちょうど良いでしょう。
「転職1年目だけど辞めたい…」仕事を辞めるための方法や判断基準を徹底解説新卒で農協を辞める前にするべきこと3選
農協職員を辞めると決めたら、下記の行動を試してみてください。
- 自己分析をおこなう
- 家族や友人に相談する
- ボーナスがもらえる日を確認しておく
仕事を辞めるのはストレスが高い出来事なので、なかなか行動に移せなくなる人もいます。
ストレスを抱えては自分が苦しくなるので、今できることに目を向けて前に進みましょう。
1.自己分析をおこなう
農協を辞める人生の岐路に立ったとき、自己分析をするのが大切。
次の就職を控えることになるので、企業が求めるニーズに対して自分がどう変わっていくか知る必要があるからです。
自己分析をしないと、次のデメリットが考えられます。
- キャリアをうまく積めない
- 若さだけしか評価されない
- 劣等感や自己嫌悪が強くなってしまう
何も考えずに辞めてしまうほど転職は甘くないので、自分の強みと転職マーケットの分析をおこない、辞める前に自分と向き合いましょう。
2.家族や友人に相談する
信頼できる家族や友人に相談すると協力が得られるメリットがあります。
応援してもらえる方が、心の支えになるからです。
両親に話して反対される場合もありますが、辞める前に話し合いをするのがベスト。
家族は親身になって助言してくれるので、協力体制を引き出せるようにしましょう。
3.ボーナスがもらえる日を確認しておく
転職が頭によぎり始めた時点で、ボーナス支給日を把握しておきます。
ボーナス前に辞めてしまうと今まで働いてきた分がもらえないからです。
誤って辞めたいと上司や先輩に話してしまうと、退職が早まってボーナスがもらえない場合もあります。
なので、必ず辞めたいと思ったときに支給される日を確認しましょう。
新卒で農協を辞める4つの方法
農協を辞めるときには、どのようなことに注意したらよいでしょうか。
ここでは、円満に退職する方法について解説します。
- 1ヶ月前に上司に退職を伝える
- 引き止められない退職理由を話す
- 退職日が決まった後に、先輩や同僚に伝える
- 在職中から転職エージェントを活用する
今の状況に自信のない方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.1ヶ月前に上司に退職を伝える
退職の意思を上司に伝えるタイミングは、就業規則に従います。
もし「転職しようか迷っている」と相談すると、職場を追われるはめになってしまうからです。
民法の規定では2週間前であれば退職できますが、円満退職のため1ヶ月前には伝えるべきです。
伝える際は、口頭ではなく必ず書面で上司に申し出るようにしましょう。
2.引き止められない退職理由を話す
退職理由は、引き止めにくい内容を話すと納得されるでしょう。
家族や自分の体調に関することは、誰も介入できないからです。
- 持病が悪くなった
- 配偶者やパートナーが引っ越す
- 精神的にきつくなり、うつ病になりかけている
有給取得の要求など、権利を主張するのは控えてトラブルを招かないように話すのがコツといえます。
3.退職日が決まった後に、先輩や同僚に伝える
先輩や同僚には、退職日がわかった後に辞める理由を伝えましょう。
注意点としては、仲の良い先輩に辞めるまでは、仕事や会社の不平不満をいわないことです。
「立つ鳥跡を濁さず」の精神で、お世話になった方々のところに挨拶に回りましょう。
最終出勤日には、菓子折りのひとつでも持参して気持ちよく退職するようにしてください。
4.在職中から転職エージェントを活用する
働きながら転職活動をすることに罪悪感を抱く方もいますが、在職中から転職エージェントを活用し計画を立てるのがベスト。
会社はいつでも辞めることはできますが、辞めたときに自分が望む仕事が用意されているわけではないからです。
転職エージェントのメリットとして、下記があります。
- 求人を提案してくれる
- 求職者と企業の間に入って、年俸や入社日を調整してくれる
求人情報を仕入れておくと、自分が目指す方向に行動できるでしょう。
「仕事を辞めたい」辞めてもいい8つの判断ポイントと円満退職について徹底解説新卒で農協を辞めた後のおすすめ転職エージェント3選
ここでは、新卒で農協を辞めるか悩んでいる人への転職サービスを解説していきます。
- リクルートエージェント
- マイナビジョブ20’s
- DYM就職
転職サイトと比べて転職エージェントは、求人提供から応募書類の確認、日程調整までキャリアアドバイザーが伴走してくれるので安心です。
それぞれ見ていきましょう。
1.リクルートエージェント
転職の流れがわからない人は、日本最大級の転職エージェント「リクルートエージェント」がおすすめです。
求人紹介の前に必ず面談が入るので、ミスマッチなく転職先を選べるからです。
ほかにも利用するメリットには、下記があります。
- 自分とは違う視点で求人情報を見てくれる
- 非公開求人10万件から探せる
- エンジニアなど専門領域に分かれた支援がある
自分で求人を探して応募すると、焦って後悔したり、マイペースで就職が遅れたりするケースがあります。
リクルートエージェントなら、紹介できる人材へすぐに声がかかるため、登録しておくと便利なのです。
2.マイナビジョブ20’s
第二新卒にもおすすめなのが「マイナビジョブ20’s」です。
20代に特化した転職サービスなので、求人情報も20代を対象のものから探せます。
- 社会人3年以上向け特化求人がある
- 未経験OKの求人数が70%以上ある
- 若手の転職事情に詳しいアドバイザーが担当する
20代向けの転職セミナーが豊富で、オンラインで無料で受けられるので、積極的に活動できるでしょう。
3.DYM就職
フリーター・ニート向けの就職エージェントなら「DYM就職」がおすすめです。
自己分析から入社日の調整まで、エージェントが手取り足取り教えてくれるからです。
- 優良企業の紹介を受けれる
- 面談時によく聞かれる質問を教えてくれる
- 退職する場合も円満退職のアドバイスが聞ける
新卒で農協を辞めた後のおすすめ転職先3選
ここからは、具体的に農協の経験を活かせる転職先を解説していきます。
- 金融機関
- IT業界
- 事務
1.金融機関
金融機関に就職すると、JAバンクの金融知識を活かせるので、転職先としておすすめです。
なぜなら、農協の新卒は金融の窓口や金融営業を任されることが多いからです。
金融機関の例として、下記のものがあります。
- 地方銀行
- 信用組合
- 信用金庫
- クレジットカード関係
これまでの知見が営業トークに活かせるので、即戦力として期待されるでしょう。
2.IT業界
未経験からでも挑戦でき、求人数が多いのがIT業界の特徴です。
社会人経験がなくても、社内研修を設けている会社が多いので、基礎から学び働けます。
- プログラマー
- Webデザイナー
- ITヘルプデスク
正社員登用も積極的なので、第二新卒でも給与アップができるでしょう。
リモートワークや服装、キャリアアップの方向性などすべて自由度の高い業界なので、若い世代が活躍できる分野といえます。
3.事務
事務の仕事は、産休育休を挟んでも女性が働きやすい特徴があります。
最近では在宅勤務ができる事務も増えているので、オンラインの働き方も選べるでしょう。
事務に求められるスキルは学歴を問わない場合もあるのです。
- 基本的なパソコン操作
- ワードとエクセルが使える
- コミュニケーション能力
若さを求められることも多いので、第二新卒なら採用されやすいといえます。
新卒で農協を辞めた4つのメリット
仕事を辞めるとどのようなメリットがあるでしょうか。
ここでは、辞めた後のメリットについて具体的に解説していきます。
- 給料が上がった
- 土日休みが取れる
- ノルマを気にしなくて良くなった
- 閉鎖的な繋がりから抜け出せた
農協職員を辞めることで、仕事の悩みが解決されるなら転職は正解といえます。
1.給料が上がった
新卒で農協を辞めた後、給与が上がるケースはあります。
なぜなら、農協職員はノルマを課せられるため、実際の手取り額よりマイナスとなる場合があるからです。
転職先を選ぶことで、昇給や昇格ができるので、第二新卒でも給与アップを図れるでしょう。
給与アップには、自分の得意分野と転職先のジャンルが合うようにしっかりと対策を練ることが肝といえます。
2.土日休みが取れる
農協職員は土日出勤が多いので、転職すると休日を確保しやすくなります。
休みが取れるかどうかは、転職活動のときに譲れない条件として見極めることが必要です。
土日休みが取れると家族との時間を持てるので、子育てにおいてもメリットといえます。
理想の生活から逆算して、土日休みが優先なら転職した方がいいでしょう。
3.ノルマを気にしなくて良くなった
農協を辞めるとノルマから解放されるので、精神的に楽になるといえます。
精神的なストレスは心身にダメージを与えることが多いので、ノルマを気にしなくていい点は最大のメリットだからです。
なので、次の仕事はノルマのない職場から選べば悩みを解決できます。
おすすめは、自分のスキルが収入に繋がるクリエイティブ職がいいでしょう。
4.閉鎖的な繋がりから抜け出せた
農協で仕事を続けてると、どうしても組織内の付き合いが主になります。
組合員の繋がりだけでは閉鎖的なので、辞めると人脈を新しく作れるメリットがあるのです。
農協職員というイメージもなくなるので、婚活などの出会いの場で自分らしく振舞えてプラスに働くことも。
仕事を辞めたい理由が人間関係なら、一度リセットできると思って良いでしょう。
新卒で農協を辞めた3つのデメリット
一方、仕事を辞めることでどのような弊害が考えられるでしょうか。
ここでは、辞めた後のデメリットについて具体的に解説していきます。
- 辞め癖がついてしまう
- 転職までの期間が空くと収入に困る
- 転職での面接で退職理由を追求される
デメリットは受け入れることで行動しやすくなるので、ぜひ参考にしてみてください。
1.辞め癖がついてしまう
転職経験があると、また仕事上の困難があったときに辞めてしまう恐れがあります。
なぜなら、新卒で転職してしまうと転職のハードルが下がるので勤続年数に魅力を感じなくなるからです。
実際に、転職歴があると転職回数が多くなりやすい傾向にあります。
辞め癖はキャリアを積めないデメリットがあるので、スキルの積み上げができるか自己分析の時間も取るようにしましょう。
2.転職までの期間が空くと収入に困る
転職活動にかかる平均期間は3〜6ヶ月といわれています。
なので、収入面は考えるべきポイントです。
一般的には、退職後に失業保険を1年もらえますが、会社の状況や受給条件からもらえる額が異なるので、収入に困ると想定されます。
ですので、なるべく半年以上、転職までの期間が空かないようにすることが踏ん張りどころでしょう。
3.転職での面接で退職理由を追求される
退職理由は必ず聞かれるので、困らないように答えを用意しておく方が良いです。
給料が安い、激務などの本音をいうと採用されないからです。
例えば「御社に強く惹かれた」などの理由がベストでしょう。
とはいえ、時間をかけてわかりやすく伝えないと響かないので、面接官の不安を払拭できる丁寧な回答が必要といえます。
まとめ:新卒で農協を辞めたい方は、転職後のプランを明確にしよう
本記事では、新卒で農協を辞めたいと思った方に向けて、辞めたい理由やおすすめの転職先を紹介しました。
- 農協の職員は、ノルマを課せられるので新卒でもプレッシャーがきつい
- 辞めた後の計画をしっかり立てることで、農協経験を活かせる場所を作れる
- 農協を辞めるときは、転職サービスを活用して効率的に進めよう
農協は、農家さんとの関わりや地域の繋がりを大切にしている会社です。
人間関係を上手く築いていくスキルは転職先でも活かせるので、この機会に自分に合った職場を探していきましょう。
自分に合った転職先がわからない場合は、転職サービスを活用するのもおすすめ。
転職サービスを利用してご自身の強みを活かせる場所を探してみてください。