【初心者向け】C#のおすすめ勉強方法4選!学習時間やメリットを紹介
C#は多くのデスクトップアプリケーションで使われているほか、Webサイトやスマートフォンのアプリケーションなどさまざまなアプリケーションでも採用されている言語です。
学習の難易度もそれほど高くなく、初心者が学習を始めるのに適した言語でもあります。今回はC#を学習するためのいくつかの方法をご紹介していきたいと思います。
C#とはそもそも何か?
C#とはマイクロソフト社が作り上げた開発言語です。
主にVisual Studioというマイクロソフトの提供する統合開発環境で開発されています。2002年から使われはじめた言語で、言語の歴史は15年ほどです。
JavaとC++の特徴を取り入れて作られているのでやや言語体系は複雑ですが、開発環境を整えやすい言語なので、習得はそれほど難しい方ではありません。
C#でできることとは?
C#は主にデスクトップアプリケーションを作ることができますが、そのほかにもWebページを作ったり、スマートフォンのアプリケーションを作ったりできます。
またUnityというツールを使ってゲームの開発も可能です。
さまざまなプラットフォームに対応するアプリケーションが作れるため、C#さえ習得すればいろいろなアプリケーションを開発できるようになります。
またC#はJavaとC++をもとに作られている言語なので、JavaやC++と構造が似ています。
一度C#でプログラミングを覚えてしまえば、JavaやC++を学習するときにも役立つでしょう。
C#が使われているアプリケーションは?
マイクロソフト関係のサイト
マイクロソフト社の開発した言語なので、マイクロソフト社が運営する公式サイトでは多く使われています。
例えばWindows、Xbox、Skypeといった製品のホームページはC#で構築されています。
またマイクロソフトがサービス提供している検索サイトBingや、IEのデフォルトのトップページとなっているMSN Japanも開発言語はC#です。
大手企業のサイト
価格.comやトレンドマイクロソフト、ニッセンなど、多くの人が訪問する大規模サイトもC#で作られています。
各社ともC#を使って多くの機能を実装した使いやすいサービスを提供しています。
スマートフォンアプリ
スマートフォンのゲームでもC#が使われています。
グラニのスマートフォンゲーム「神獄のヴァルハラゲート」、SEGAのスマートフォンゲーム「幻塔戦記グリフォン」もC#で作られています。
unityを使ったゲームソフト
unityというゲームを作る開発ツールを使うことで、Windows、Mac OS、Android、iOS、Playstation4など、さまざまなプラットフォームに対応したゲームを作ることができます。
近年はゲーム開発にunityが使われていることが多く、unityとC#を使ったゲーム開発に注目が集まっています。
主にUnityが使われている事例は以下のとおりです。
デスクトップアプリケーション
Unityは3Dモデリングやアニメーション、物理エンジンを組み合わせて、リッチなユーザーエクスペリエンスを提供しています。
そのため、デスクトップアプリの開発にも最適です。
またUnityはマルチプラットフォーム対応しており、Windows、Mac、Linuxなどのデスクトップ環境や、iOS、Androidなどのモバイルプラットフォームにも展開できます。
スマートデバイスやIoT
スマートデバイスやIoT(Internet of Things)にも、Unityが使われていることは多々あります。
スマートデバイスは、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスから、スマートウォッチやスマートスピーカー、スマート家電など幅広い製品を含みます。
これらのデバイスは、センサーや通信機能を搭載しており、ユーザーがリモートで制御したり、データを収集・分析したりすることができます。
IoTは、これらのスマートデバイスをネットワークに接続し、相互に通信・連携させる技術や概念を指し、産業用途や日常生活の様々な場面で活用されています。
VR/AR/MR
Unityは3Dや2Dのゲームを制作する際に広く利用されていますが、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)の開発にも強いです。
これらは現実世界と仮想空間を融合させたり、仮想空間を体験したりする技術です。
Unityは、これらの技術を活用したゲームやアプリケーションの開発にも使用されており、リッチなゲーム体験を提供するための重要なツールとなっています。
C#を使用するメリットは何か
アプリケーションを作るのに、C#を使うメリットとはなんでしょうか。
C#には生産性の高さと、開発環境の優秀さがあるので、プログラミング学習の初心者にも有効なメリットが多くあります。具体的にどんなメリットがあるのか、以下で詳しくご説明していきます。
統合開発環境を無料で使える
統合開発環境は、開発を補佐する機能が多く付け加えられている便利なアプリのことです。
この統合開発環境を使って開発することで生産性が飛躍的に向上します。
マイクロソフトはC#の統合開発環境として、Visual Studio Communityという統合開発環境を無料で提供しています。
個人、中小規模のシステムを開発であれば問題なく行えるので、気軽に使い始めることができます。
また使い始めるために必要なコストはインストール先のパソコンのみと、多くのコストを必要としないため、プログラムを学習する際にも有効です。
強力な補完機能
Visual Studioには強力な補完機能があります。
補完機能とは、メソッドの名称などを最初の何文字か打ち込んだだけで候補を表示し、その中から選ぶことができる、といった機能のことです。
メソッド名を完全に覚えるのは大変で、1文字間違えるだけで動かなくなってしまいます。
この補完機能があることでメソッドの名称の間違いを削減して、快適に開発を進めることができるので、生産性が大幅に向上します。
いろいろな環境で動くものが作れる
Windows環境で動くアプリだけでなく、Mac OSやiPhoneなどでも動くアプリが作れます。
デスクトップアプリケーション、WebサイトやWebアプリケーション、ゲームなどさまざまな分野のアプリをC#で開発することができるので、ひとつの言語を覚えるだけでも多くのアプリを開発できます。
C#を勉強・学習するメリットは?
C#は、マイクロソフトが開発した汎用プログラミング言語であり、多くのメリットがあります。
まずC#は比較的簡単に学習できるため初心者にも適しているのに加え、C#は.NETフレームワークと密接に統合されており、豊富なライブラリやツールを利用できるため開発の効率が高いです。
さらに、C#は静的型付け言語であり、コンパイル時に型の整合性を検査するため、バグを早期に発見しやすく、安全なプログラミングをサポートします。
この背景からゲーム開発やデスクトップアプリケーション、Webアプリケーションなど、さまざまな分野で広く利用されており、幅広い用途に対応できるのも大きなメリットです。
C#のおすすめの学習方法
C#の入門編を学習する際に利用できるサイトや、書籍、スクールなどの情報をまとめました。C#の学習を始める入門編としてご活用ください。
C#を学習サイトで学ぶ
マイクロソフトバーチャルアカデミー
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/dn376515.aspx
マイクロソフトが提供している学習サイトです。初心者コースから上級コースまで、レベルに合わせたコースが用意されています。デスクトップアプリケーション開発、スマートフォンアプリ開発などさまざまなコースが用意されています。
ドットインストール
約3分ほどの動画で、プログラミングの書き方を解説しているサイトです。基礎的な知識が短くまとめられているので、それほど構えず学習を始めることができます。C#のほかPHPやJavaScriptなど、多様な言語の学習動画も配信されている学習サイトです。
一週間で身につくC#言語の基本
http://csharp.sevendays-study.com/
プログラミング初心者に向けて書かれた学習サイトです。基本編と応用編に分かれており、それぞれを1週間でマスターできるようにスケジューリングされています。プログラムの基本的なことも学習できるので、C#どころかプログラムもさわったことがないという初心者の方にも向いているサイトです。
Paizaラーニング
Paizaラーニングは、プログラミングやデータサイエンスなどのITスキルを学べるオンライン学習プラットフォームです。
初心者から上級者まで幅広いレベルに対応し、実際の業務で必要なスキルを身に付けることができます。
コースは動画やテキストで学習を進めることができ、実際にコードを書いて実行することで学習効果が高まります。
また、学習内容に応じて適切な演習問題やチャレンジが用意されており、実践的なスキルを身に付けることができます。
Udemy
Udemyは世界最大級のオンライン学習プラットフォームで、多様な分野のコースを提供しています。
コースはビジネス、テクノロジー、クリエイティブなど幅広いカテゴリーにわたり、初心者から上級者まで幅広いレベルに対応しています。
Udemyの特徴は、インストラクターが独自の知識や経験を生かしてコースを作成しており、実践的なスキルを身に付けることができる点です。
コースはビデオレッスンやテキスト、演習問題、クイズなどを通じて学習をサポートし、自分のペースで学習を進めることができます。
また、多くのコースが手頃な価格で提供されており、経済的にも学習しやすい環境が整っています。
C#を書籍で学ぶ
作って覚えるVisual C# 2017 デスクトップアプリ入門
とにかくまずはコードを書いてみて動かしてみるという学習スタイルの学習本です。プログラムの概念を学習から入ると挫折してしまいそう、という方に向いています。楽しく学習が進められるので、まずはC#を使ってプログラムを動かしてみたいという方におすすめです。
C#の絵本
多くのプログラム学習の本がある、絵本シリーズのC#版です。イラストや図を多く使って概念を説明しているので、プログラム初心者でもプログラムの概念が理解しやすくなっています。C#の大事な概念のひとつである「オブジェクト指向」もわかりやすく説明してある学習本です。
独習C#
なんとなくプログラムがわかってきた段階で読むと頭に入りやすい本です。丁寧に説明が書かれているので、少しずつ理解しながら学習を進めていくことができます。厚みのある本ですが、C#の基本を一通り学ぶことができる、おすすめの一冊です。
やさしいC#
「やさしいC#」は、C#言語の基礎から応用までを丁寧に解説した入門書です。
初心者向けにわかりやすい言葉で説明されており、プログラミング初心者でも理解しやすい内容となっています。
基本的な文法からオブジェクト指向プログラミング、データベース連携など幅広い内容を網羅しています。
また、豊富なサンプルコードや実践的な例題があり、読者が手を動かしながら学習できる工夫がされています。
基礎からしっかり学ぶC#の教科書
「基礎からしっかり学ぶC#の教科書」は、C#言語の基礎から応用までを体系的に学ぶのに適した教科書です。
初心者向けに基本的な文法から丁寧に解説されており、プログラミング初心者でも理解しやすい構成となっています。
また、実践的な例題や演習問題が豊富にあり、学んだ知識を実際に活用しながら学習できる点が特徴です。
さらに、オブジェクト指向プログラミングやデータベース連携など、実務で必要な知識も網羅しているので、C#をしっかりと学びたい初心者やプログラミング初心者におすすめです。
C#を勉強会で学ぶ
マイクロソフト無償セミナー スキルアップカリキュラム
https://www.microsoft.com/ja-jp/mic/seminar/seminarlist.aspx
マイクロソフトやではC#の学習を支援するために、無償でセミナーを開催しています。セミナーのテーマは開催回ごとに異なり、オブジェクト指向やネットワークなどさまざまなテーマでセミナーが開催されています。
TECH PLAY
https://techplay.jp/tag/csharp
日本全国で開催されているIT関連のイベントを検索できるサイトです。C#のセミナーも検索することが可能なので、ご自身が行ってみたいイベントを探してみてください。
そのほか有志のC#のエンジニアが集まって、全国でさまざまなイベントを行っています。趣味の集まりから企業の講習まで、多くの団体が全国でセミナーや勉強会、交流会を行っているので、興味のある方は一度お近くで開催されているイベントに足を運んでみてはいかがでしょうか。
C#をスクールで学ぶ
C#を教えているプログラミングスクールはJavaやPHPなどの言語に比べると少ない、という状況があります。しかし業務系アプリ開発の学習に注力しているスクールは、C#の講座を展開しているところもあります。
noa
http://noa-wa.co.jp/index.html
大阪で業務系アプリケーションの開発講座を展開しているスクールです。C#のほかVBやJavaの講座もあります。
日本プログラミングスクール
http://www.uni-tech.co.jp/area/nps/programming/04.html
C#のほかVisualBasicの講座も展開しているプログラミングスクールです。西船橋と名古屋にあります。
C#の学習難易度
C#の学習難易度は、難しいといわれるC++の習得よりは簡単だといわれています。
Javaと開発方法が似ていますが、マイクロソフトの提供する統合開発環境(Visual Studio)がとても使いやすい仕組みになっているので、Javaよりも学習ハードルは低いでしょう。
Javaを学習するのには、いろいろなプログラムをインストールして実行環境を整える必要がありますが、C#はVisual Studioをインストールすれば簡単なアプリケーションはすぐに開発可能です。
また先に述べた補完機能が大変優れているので、メソッドの名称がわからないからといって立ち止まる必要がありません。
開発に手間がかからないということは、学習の妨げになるものが少ないということでもあります。
言語としてはやや複雑な方ですが開発しやすい環境が整っているので、学習の難易度としてはそれほど高い方ではありません。
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C#を扱うエンジニアに役立つ資格は?
C#を扱うエンジニアに役立つ資格としては、Microsoftが提供する「Microsoft Certified: Azure Developer Associate」があります。
この資格は、Azureでのアプリケーション開発スキルを証明するものであり、C#を使用してAzure上でのアプリケーション開発に携わるエンジニアに適しています。
この資格を取得することで、Azureを活用したアプリケーションの開発やデプロイメント、セキュリティの確保など、クラウド環境での開発におけるスキルや知識を証明することができます。
またこの資格を持つことで、Azureを活用したプロジェクトに参加する際の信頼性や信頼性が向上し、キャリアのアップデートにつながることも期待できるでしょう。
C#エンジニア・プログラマーの年収
C#エンジニアの年収は経験年数やスキルにもよりますが、概ね400万から500万円台が多くなっています。これは正社員の場合の年収ですが、フリーランスで業務委託の場合は月収90万円以上の案件もあります。スキルを磨いていけば高収入が期待できるプログラミング言語です。
参考URL:
https://freelance.levtech.jp/project/skill-11/
C#の将来性
将来性としては、Microsoftの積極的な開発とサポートに加えて、C#は堅牢で信頼性が高く、豊富な機能とライブラリを備えているため、今後も広く利用され続けると考えられます。
C#は、.NETフレームワークを中心に広く利用されており、かつエンタープライズアプリケーションやWebアプリケーション、ゲーム開発など幅広い領域で使用され、特にWindowsアプリケーションの開発に強みを持っています。
とくにクラウドコンピューティングやIoTなどの分野での需要が高まる中、C#は.NET CoreやAzureなどの新しい技術と組み合わせることで、さらなる発展が期待されています。
C#の勉強に関するよくある質問
C#を学ぶために必要な前提知識はありますか?
特別な前提知識は必要ありませんが、プログラミングの基礎知識(変数、制御構造、関数など)があると理解しやすくなります。
C#の学習にはどのような環境が必要ですか?
C#を学ぶためには、Windows OSを搭載したパソコンが必要です。
また、エディタはVisual Studioという統合開発環境をインストールすることで、効果的に学習できます。
C#の学習方法はありますか?
C#を学ぶ方法はさまざまですが、オンラインのチュートリアルや書籍、動画コースを利用すると効果的です。
また、実際にプロジェクトを作成しながら学習すると理解が深まります。
C#の求人はどんなものがある?
C#の求人にはどんなものがあるのか、求人数と求人例をそれぞれご紹介します。
C#の求人数
2017年7月26日時点で、各転職サイトで求人数を検索したところ、リクナビNEXT ITキャリアでは60件、DODAでは521件、レバテックフリーランスでは36件、Wantedlyでは1786件見つかりました。Javaに比べると求人数は減りますが、需要はあります。
業務アプリケーションやASP.Netといった業務系のアプリケーション開発の案件もある中、目立ってきているのがUnityを使ったゲーム開発案件です。特にスマートフォンアプリでの開発案件が多く見受けられます。
C#の求人例
求人数ではJavaの方が多いですが、C#にも求人がある状況です。特にWindows系の環境でシステムを作成している企業の求人が多く出ている傾向があります。またゲーム開発の現場でも多く使われているので、ゲーム開発の求人も増えている状況です。
業務アプリケーション
C#ではデスクトップアプリケーションも簡単に作ることができるので、業務系アプリケーションの開発案件も多く出ます。リクナビNEXTでは多くの業務系アプリの開発案件の求人が提示されていました。
https://next.rikunabi.com/skl/cg05/lst_jbexp5105/
Unityを使ったゲーム開発案件
C#は生産性が高いことから、開発スピードが重視されるゲーム開発でも多く使われています。特にUnityを使ったゲーム開発の求人が多くあるようです。リバテックフリーランスでのC#の求人は、多くがUnityを使ったゲーム開発案件でした。
https://freelance.levtech.jp/project/skill-11/
まとめ
C#はマイクロソフトが提供しているプログラム言語で、デスクトップアプリケーションのほか、WebページやWebアプリ、スマートフォンアプリ、ゲームアプリなど、さまざまなアプリケーションで採用されています。
JavaやそのほかのWeb系言語に比べて求人数は少ない傾向がありますが、学習の難易度はそれほど高くなく、生産性の高い開発ができるプログラム言語なので、常に需要は存在している言語です。
無償で提供されているVisual Studioをインストールすれば学習環境はすぐに整えることができるので、まずはC#で開発したプログラムを実際に動かすことから始めてみてはいかがでしょうか。
DMM WEBCAMPについて
DMM WEBCAMPは3ヶ月間で未経験から即戦力エンジニアを育成する転職保障付きのプログラミングスクールです。1ヶ月でプログラミング・Webデザインを学ぶ通い放題の「ビジネス教養コース」も展開しています。
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