webデザインは独学できる?初心者向けのおすすめ学習方法を解説

公開日: 2020.08.10
更新日: 2024.07.12

これからWebデザイナーを目指している方のなかには、
「独学でWebデザイナーになるために効果的な勉強方法は?」
「Webデザイナーってどんなスキルが必要なんだろう?」
このように思っている方もいるのではないでしょうか?

専門職であるWebデザイナーですが、スクールは費用がかかるので、できれば独学でスキルを身につけたいですよね。
また、具体的な勉強方法についても気になるのではないでしょうか?

そこでこの記事では、

  • Webデザイナーに必要なスキルの独学方法
  • 独学でWebデザイナーを目指すうえで知っておくべきこと
  • Webデザインの独学が向いている人の特徴
  • Webデザイナーとして就職するための3つの秘訣

などについて、くわしくご紹介していきます。

この記事を読めば、Webデザインの効果的な独学方法がわかりますよ!
ぜひ最後まで読み進めてくださいね。

Webデザイナーは独学で目指せる

結論、Webデザイナーを目指す場合、独学でも十分に可能です。

インターネット上には豊富な無料リソースやオンラインコースがあるため、手を動かすだけでそれなりの技術とスキルが身に付くからです。

デザインの基本原則や最新のトレンドを追求したり、自身のポートフォリオを構築したりすることで実力を証明でき、Webデザイナーとしての実力を証明できます。

独学でWebデザイナーになるために必要な期間

Webデザイナーになるための独学期間は個人の学習ペースや前提知識によって異なりますが、基本的なスキルを身につけるには数ヶ月から半年程度が一般的です。

とくに初心者にとっては、HTMLやCSSの基礎を習得することが鬼門となります。その後JavaScriptやデザインツールの使い方を学ぶ流れが一般的です。

そして実践的な経験を積むためには、自身のポートフォリオを充実させることが重要。継続的な学習と実践によって、技術とデザインセンスを磨き、実務で活躍できるレベルに達することが目指すべき目標となります。

なお、独学でWebデザイナーになる方法については、以下の記事も参考になります。

Webデザインを独学で身に着けるメリット・デメリット

独学でWebデザインを学ぶメリットは、自分のペースで学習できることと、お金がかからないことです。

スクールのように第三者から進捗を管理されるわけでもなく、また書籍も安価かつオンラインリソースやコミュニティでの情報共有も豊富で、費用を抑えられるからです。

しかしデメリットとしては、学習の方向性が定まりにくいことや、質の高いフィードバックが得にくいことがあります。

Webデザイナーとは

WebサイトやWebアプリケーションの外観やユーザーインターフェース(UI)を設計・制作する専門家です。

デザインソフトウェアやプログラミング言語を使用して、サイトのレイアウト、色彩、グラフィックス、テキストスタイルなどを決定し、使いやすく魅力的なWeb体験を提供します。

またユーザーのニーズやブランドのアイデンティティを理解し、それをデザインに反映させる能力も求められます。

加えてWebサイトの見た目を構築する作業「コーディング」を兼任で担当することもしばしばです。

単に美しいデザインを生み出すだけでなく、ユーザーエクスペリエンス(UX)やWebサイトのパフォーマンスを向上させることにも関わる、やりがいのある仕事です。

Webデザイン・グラフィックデザイン・UI/UXデザインの違い

Webデザインは主にWebサイトの外観や使い勝手を設計することに焦点があり、Webサイトやアプリ、サービスにおけるユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)の装飾などを担当します。

グラフィックデザインは印刷物やデジタルメディア向けのビジュアルコミュニケーションをデザインすることが一般的です。

そしてUI/UXデザインはWebやアプリの見た目や操作性、さらには全体的なユーザーエクスペリエンスの設計なども担当します。

Webデザイナーの仕事内容

WebデザイナーはWebサイトやアプリの外観と使い勝手を設計するスペシャリストの総称です。

具体的な仕事内容は、レイアウトや色彩、フォントの選定から始まり、ユーザーが直感的に操作できるインターフェース(UI)の設計、視覚的な要素の作成などが挙げられます。

またデザインのコンセプトをクライアントや開発チームに説明し、修正や改善を行うことも重要な役割です。

Webデザイナーの将来性とキャリア

Webデザイナーの将来性は非常に高く、デジタル化が進む現代社会で重要な存在であることは間違いありません。

技術の進化によってWebやモバイルアプリの需要は増加しており、それに伴いWebデザイナーの需要も拡大しているからです。

キャリアとしては、デザインスキルの習得や常に新しい技術やトレンドに対応する能力が求められます。

将来的にはUXデザインやデザインシステムの専門家としても活躍できる可能性があり、自身のスキルを磨くことで、多様な業界やプロジェクトでのキャリア展開が期待されます。

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Webデザインの独学が向いている人の特徴

Webデザインの独学が向いている人の特徴

Webデザインの独学は、主に以下のような方に向いています。

  1. コツコツ継続できる
  2. 向上心がある
  3. 理想のビジョンがある
  4. 創造性に富んでいる
  5. 問題解決力が高い

Webデザインの独学に向いている人は、コツコツと継続的に学び続けることができる特性があることが多いです。

また常に向上心を持ち、自分の理想のビジョンを追求したり、創造性に富んでいてデザインの新しいアイデアを生み出したりすることが得意な方も向いています。

同時に自己学習能力があり、オンラインリソースやコミュニティを活用してさらに深めたいという意欲も持っていることが多い傾向です。

Webデザインの独学に準備するもの

Webデザインの独学を始めるためには、まず良質なオンライン教材が必要です。

HTML、CSS、JavaScriptなどの基礎から応用までカバーしているものを用意しましょう。

PCは少なくともメモリ16GB、SSDを搭載したものが望ましいです。最新のデザインツールやソフトウェアを快適に動かすためには、16GB RAM以上のPCが推奨されているからです。

ディスプレイ解像度も高いほど、デザイン作業が効率的になるでしょう。

そしてグラフィックソフト(Adobe XDやSketchなど)、コーディング用のテキストエディタ(VS Codeなど)、画像編集ソフト(PhotoshopやGIMPなど)などのソフトウェアも必要になります。

Webデザインの独学での勉強方法5選

Webデザインの独学での勉強方法5選

独学でWebデザイナーを目指すための手順がわかったところで、ここからは具体的な勉強方法についてもみていきましょう。

1.書籍を読む

ひとつめは書籍を使って独学をする方法です。
本であれば、体系的に基本のスキルが学べるため、必要な情報を少しずつ習得していくことができます。

とはいえ、Webデザイナーの勉強に関連する書籍は沢山ありますので、どの本がいいのかと迷ってしまう人も多いでしょう。

そこでここでは、独学でも学びやすい初心者向けのおすすめ書籍を5冊ご紹介します。

  • 1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座
  • HTML&CSSとWebデザインが 1冊できちんと身につく本
  • Webデザイン良質見本帳 目的別に探せて、すぐに使えるアイデア集
  • いちばんよくわかるWebデザインの基本きちんと入門
  • 世界一わかりやすいIllustrator & Photoshop & XD Webデザインの教科書

気になる書籍があれば、ぜひ読んでみてくださいね!
それでは順番にみていきましょう。

1.1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座

『1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座』は、Web制作に必要な知識が丁寧に解説されている書籍。
本書のとおりに実践していけば、Webデザイナーに欠かせないコーディングからデザインまでのスキルをすべてマスターできるでしょう。

まさに、これからWebデザインを学びたい方におすすめです!

2.HTML&CSSとWebデザインが 1冊できちんと身につく本

現場で役に立つ実践的なスキルをきちんと学びたい人には、『HTML&CSSとWebデザインが 1冊できちんと身につく本』がおすすめ。

本書ではWeb制作の基礎言語であるHTMLやCSSの書き方だけでなく、多くのWebサイトが採用している4つのレイアウト手法をチュートリアル形式で学べます。

1冊を読み終えると、各言語の知識とWebデザインの基礎が無理なく身についているでしょう。

3.Webデザイン良質見本帳 目的別に探せて、すぐに使えるアイデア集

さまざまなWebサイトをみて、創造力を豊かにしたい方におすすめなのが『Webデザイン良質見本帳 目的別に探せて、すぐに使えるアイデア集』。
本書は、415点の良質なWebサイトを集めた見本集です。

「こんなふうに作りたいけど、どうやって作ればいいかわからない」「アイデアが浮かばない」といった初心者にありがちな悩みも本書を読めばすぐに解決できます。
配色やコードなど、ページを構成しているデザインパーツまで細かく解説しているため、サイト制作にも活用できますよ。

4.いちばんよくわかるWebデザインの基本きちんと入門

『いちばんよくわかるWebデザインの基本きちんと入門』では、一生使えるWebデザインのテクニックが学べます。

本書はまさにWebデザインの教科書です。
圧倒的な情報量が1冊に詰め込まれていて、網羅的に必要な知識を学ぶことができます。

1冊でWebデザイナーの基礎知識をしっかりと学びたい方におすすめの1冊です。

5.世界一わかりやすいIllustrator & Photoshop & XD Webデザインの教科書

『世界一わかりやすいIllustrator & Photoshop & XD Webデザインの教科書』では、Webデザイナーに欠かせないツールの基礎力を身につけるのにぴったりな1冊です。

魅力的なWebサイトを作るためには、まずは基本を学び、技術を身につけていく必要がありますよね。

本書では、各機能の使い方のおさらいから現場で使えるスキルまでしっかりと学べます。
まさに、これからIllustrator、Photoshop、AdobeXDを学び始める方にぴったりな書籍といえるでしょう。

2.学習サイトで勉強する

書籍と学習サイトを合わせて勉強することで、身につくスピードがより早くなるでしょう。
以下におすすめの学習サイトをまとめました。

  • Progate:ゲーム感覚で楽しくコーディングが無料で学べるサイト。より本格的に学べる有料プランも月額980円で始められます。
  • Codecademy:海外の無料で使えるプログラミング・デザイン学習サイト。基本的には英語版となっているため、プログラミングと合わせて英語の勉強がしたい人にもおすすめです。
  • chot.design:無料で利用できるデザイン学習サイト。ゲーム感覚で、PhotoshopやillustratorなどのWebデザイナーに必要なスキルが学べます。

気になる学習サイトがあればぜひ活用してみてくださいね。

他にもコーディングやプログラミングが学べるおすすめサイトが気になる方は、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。

3.動画サイトを観る

書籍よりも動画の方が頭に入るという方は、動画サイトの利用が向いているかもしれません。
学習サイトと合わせて利用することで、より知識として身につきやすいでしょう。

以下におすすめのWebデザインが学べる動画サイトをまとめました。

  • ドットインストール:3分動画で気軽にコーディングが学べるサイト。無料プランから月額1,080円の有料サービスもあります。
  • Schoo:生放送でプロの授業がみられる動画サイト。デザインやコーディングの知識はもちろん、ビジネスに関連する知識まで幅広く学べます。無料プランから月額980円の有料サービスもあります。
  • SKILLHUB:無料で12講座を視聴できる動画学習サービス。コーディング以外にも、Photoshopやillustratorなどデザインツールに関する講座も充実しています。

気になる動画サイトがあれば、ぜひ活用してみてくださいね!

4.不明点をWebサイトで調べる

書籍や学習サイト、動画サイトなどいろいろな方法で勉強していると必ず不明点がでてきます。
その際には、まずはわからないポイントをWebサイトで調べてみるようにしましょう。

Webデザイナーには情報収集能力も必要不可欠です。
わからないことや気になる点があれば、すぐに検索して自分で解決するスキルも身につけておきましょう。

5.勉強会などで質問する

「どれだけインターネット上で検索してみても、どうしても解決策が見つからない…」このような場合には、勉強会などに参加して質問してみるのもひとつの方法です。

勉強会なら、わからないことが解決する可能性があるし、人脈を広げられます。
一緒に成長していく仲間を見つけることができれば、勉強へのモチベーションも上がるはずです。

こくちーずプロ」や「connpass」であれば、これからWebデザイナーを目指す人に最適な勉強会やセミナーが見つかりやすいでしょう。

Webデザインを独学で学ぶコツ

Webデザインを独学で学ぶ際のコツは、まず基礎から着実に学び、実践で少しづつスキルを身につけることです。

デザイナーの本質は、「クライアントや企業が求めているデザインを提案すること」です。そのスキルを養うには、やはり実際の小さな案件などで経験を地道に積んでいくほかないでしょう。

ひととおりデザインツールの使い方を学んだら、早速実案件やポートフォリオ制作でデザインをたくさん生み出してみましょう。

自己学習においては、忍耐と自己管理がキモになります。挫折せずに継続し、創造性を発揮しながら自身のポートフォリオを充実させることが成功の鍵といえるでしょう。

独学でWebデザイナーを目指すための具体的な7ステップ

独学でWebデザイナーを目指すための具体的な7ステップ

独学を始めるのであれば、できるだけ効率よく勉強したいと思いますよね。
とはいえ「何から勉強すればいいのかわからない…」と思ってしまう人も多いでしょう。

では、どういった順序で勉強していけばよいのでしょうか?
そこでまずは、独学でWebデザイナーを目指すための具体的な7ステップについてくわしくご紹介していきます。

1.HTMLとCSSを勉強する

はじめに勉強するべきなのは、コーディングです。
コーディングとは、「HTML」と「CSS」というマークアップ言語を用いて、サイトの構造や装飾をおこなうことです。

Webデザイナーというと、デザインスキルがメインなイメージがありますが、Webサイトの構造自体もつくれなくてはいけません。
そのため、まずはWebサイトの土台となるマークアップ言語を勉強するべきなのです。

HTMLとCSSは、Webデザイナーにとって欠かせないスキルだといえます。

2.Photoshop・Illustratorの使い方を学ぶ

デザインの制作現場では欠かせないソフトである「Photoshop」と「Illustrator」。
Webデザイナーとして現場で活躍するためには、デザインに関する知識だけでなく、これらのソフトを使いこなせる技術が必要です。

Photoshopは、画像編集でもっとも使われるツールであり、複雑な画像処理や加工、補正などをおこなえるソフト。
Illustratorは、Webデザインで使用する各パーツを制作する際などに使います。

PhotoshopとIllustratorは多機能であり、できることが多い反面、ソフトの操作方法を覚えるのは大変です。
まずはとにかく手を動かしてさまざまな機能を実際に使ってみることが大切。

作りたいものを決めて、少しずつ機能を勉強していきましょう。

3.デザインについての知識を身につける

Webのデザインを設計し構築することが、Webデザイナーの仕事です。
そのため、デザインについての知識を身につける必要があります。

画像のレイアウトやフォント選び、配色などデザインをおこなううえで、センスはとても重要です。

また、基礎的な知識はもちろん、最新のWebデザインにも目を向け勉強していく必要があります。

デザインセンスは生まれ持ったセンスというわけでなく、知識や経験、知見によっても培われるもの。
他のデザイナーが真似できないようなデザイン力を身につけることで、需要の高いWebデザイナーになれるでしょう。

4.実際にWebサイトを制作する

どれだけ知識を勉強しても、実際に手を動かしてみないことにはなかなか身につきません。
一通りデザイン知識を学んだら、デザインからコーディングまで実際にやってみましょう。

このとき大切なのは、しっかりと制作するWebサイトのコンセプトと目的を固めること。
実際にWebデザイナーとしてサイト制作をおこなう際には、クライアントの目的に沿って制作を依頼されます。

「想定通りのサイトを作るにはどうしたらいいのか?」としっかりと考えながら制作することで、より効果的な練習となるでしょう。

ここで制作したWebサイトは自分のポートフォリオとしても活用できます。
本番のつもりで、しっかりと計画を立てたうえで制作してみましょう。

5.プロのデザインを真似する

いざサイトを制作しようと思っても、どのようなデザインで作ればよいのかと悩んでしまう人もいるかもしれません。

デザインを勉強する際には、さまざまな作品をみてデザインの引き出しを増やすことも大切。
そのために、「ロゴがかわいい」「配色が素敵」「全体的にみやすくてオシャレ」など、自分が魅力的だと思えるデザインを積極的にインプットしていってください。

プロのデザインに触れることで、自分では気がつかなかったようなインスピレーションを得られるでしょう。
自分の幅を広げるためにも、積極的にプロのデザインを研究してみてくださいね。

6.デザインの再現に必要なスキルについて勉強する

魅力的なデザインを見つけたら、「そのまま再現するにはどうしたらいいのか?」という視点で、必要なスキルを勉強してみましょう。

プロのデザインに近づけようと実践してみることで、今の自分に足りないスキルが自然とみえてきます。
わからないことを集中して学ぶと、スキルはどんどん身につき引き出しも増えていくはずです。

まずはたくさん経験を積んで、デザインスキルを上げていきましょう。

7.企業や顧客に提出できるようなポートフォリオを作成する

いくつかのWebサイトを制作できたら、いよいよ就職への準備です。
就職を考えているなら企業に、独立を考えているのであれば顧客に提出できるような魅力的なポートフォリオを作成していきましょう。

ポートフォリオはおもにプロフィールや制作実績などを載せて、面接の際に企業に提出することがほとんどです。
Webデザイナーにとってのポートフォリオは、持っているスキルや技術をアピールするものでもあります。
そのため、今できる技術を最大限に表現できるポートフォリオを作ることが大切です。

ポートフォリオを制作する手順が気になる方は、こちらの記事も参考にしてください。

まとめ:独学でWebデザイナーは可能だが、人から教わるのも大切

独学でもWebデザイナーに必要な知識やスキルを身につけることは可能です。

しかし、実践で活かせるスキルを身につけたいのであればデザインスクールに通うのがおすすめです。

デザインスクールであれば、業界で活躍しているプロから正しいスキルを学べます。
そのため、基本スキルはもちろん最先端技術や本当に現場で必要な技術を集中して身につけることができるのです。また、就職のサポートまでついているため、本気で就職を考えている方にもぴったりですよ。
効率よくスキルを身につけながら、理想の企業に就職をしたい方はぜひデザインスクールに通うことを検討してみてくださいね。

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