高卒未経験でもエンジニアになるための方法を解説
今や大学を卒業しても良い就職先には就けないと言われています。
現在はまだ大卒内定率は過去最高となる約71%となりましたが、それでも残りの29%の人は大卒でありながら就職ができないという人がいるのです。
そんな中、大学には進学せず高卒で働きに出る人もいます。もちろん、大卒に比べると圧倒的に求人数は少ないです。しかし、それでも高卒には就職先があり、大卒者よりも早く社会人としてステップアップすることができます。
では、高卒の未経験でエンジニアという職種に就くことはできるのでしょうか?
今回は、高卒未経験でもエンジニアになるための方法を解説していきます。
そもそもエンジニアは未経験でもなれるのか?
エンジニアと一口に言っても、実は様々な種類があることをご存知でしょうか?その職種によっては未経験でも十分なれるものと、経験やスキルを積まないと難しいものにわけることができます。まずは職種の種類と、未経験でもなりやすいのか、それとも難しいのかを紹介していきましょう。
システムエンジニア
システムエンジニアは、システムを設計し、制作やテスト作業なども一貫して行う職種です。システムを設計・制作することによって今まで面倒だった単純作業が自動化したり、様々な仕事を管理したりすることもできます。
システムエンジニアは基本的に一人で全ての作業を担いますが、企業で働く場合は一人ではなく他の職種の人とチームを組んで行うことが多いです。ただ、そのチームをまとめ上げ、作業の指示から上司・クライアントとの打ち合わせに参加することなど、システム制作以外にも色々な仕事が任されます。
プログラマー
プログラマはプログラミング言語を使ってシステムやソフトウェアなどを作り上げる職種です。プログラミング言語には様々な種類があり、プログラマの人でも覚えていない・学んでいないプログラミング言語があると言われています。
企業ごとのやり方によっても違いますが、プログラマがシステムエンジニアと一緒になってシステムの設計を手がけることもあります。プログラマは様々なエンジニア職種の中で、一番未経験からでも働きやすいため、バイト応募もプログラマの仕事であることが多いです。
ネットワークエンジニア
情報の通信網となるネットワークシステムの構築や運用・保守などを主に行っています。インターネットが当たり前になっている時代の中で、企業でもネットワークシステムは重要なものとなりました。そんな企業のネットワークシステムに特化し、精通しているのがネットワークエンジニアです。
こちらも、かなり専門的な知識や技術が必要となるので、スキルを得てから出ないと高卒未経験では難しい職種と言えます。
セキュリティエンジニア
近年、企業で個人情報が流出してしまうニュースが流れることがあります。個人情報を取り扱っている企業は、一度こういった失敗を犯してしまうと一気に利用者からの信用を損ねてしまう恐れがあります。そこでセキュリティエンジニアがコンピューターウイルスの侵入を防いだり、情報漏えい対策を行なったりしています。
こちらも専門的なスキルが必要と言えます。特にセキュリティ問題は会社の信用度も関わってくるので、責任はかなり重大なものになります。高卒未経験の人に任せたくないと感じる企業も多いでしょう。
本気でエンジニアになりたいのであれば、我々が運営するDMM WEBCAMPなら転職率97%以上を誇ります。
ぜひ参考までに!
高卒未経験でもエンジニアになれるのか?
では、プログラミングの知識は多少あっても高卒未経験でエンジニアになることはできるのでしょうか?一番ネックになるのは、やはり「高卒」という部分です。
高卒で就職するとなるとガテン系やサービス業といったものを思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、エンジニアという職種でも高卒で就職し、働くチャンスはいくらでもあるのです。
エンジニアは未経験人材が多い
そもそもエンジニアの高卒未経験OKな求人はIT業界だけではなく、様々な業界から出ています。例えば自動車や家電製品にもシステム構築は組み込まなければいけないので、エンジニアの需要はありますし、ゲーム業界でもテレビゲームからパソコン、スマホ向けなど様々なゲームソフト・ゲームアプリが出ていることからエンジニアは重要な役割を示しています。これは、大手にかぎらず中小企業でも言えることです。
高卒未経験でもエンジニアになれるのは、人手不足な面が大きいです。IT技術が進む中でエンジニアの仕事はどんどん増えてきています。しかし、その分人を増やさなかった企業は慢性的な人手不足に陥ってしまっているのです。
経験・スキルを持っている人を採用したいのはもちろん、しっかりと教育システムがあれば未経験者も即戦力になるため、高卒未経験でも応募可能な求人となっています。
エンジニアや人とのコミュニケーション能力等に問題がなければ、「高卒」がネックになることはありません。
自分で学習してからのほうが採用されやすい
資格やスキルはあるに越したことはない
エンジニアの求人を見ると、高卒だけではなく、必要となる専門資格もないのでプログラミング関連の資格を持っていない場合でも応募は可能であることが多いです。ただ、やはり資格を持っていない未経験者よりも資格を持っている未経験者の方が、知識とスキルがある分、企業側にとっては採用しやすい部分があります。そのため、まずはプログラミングスクールに通ってエンジニア求人を探してみると、より採用されやすくなる可能性は高いと言えるでしょう。
エンジニア就職を目指す為のおすすめ資格を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
Webエンジニア・プログラマー就職に有利な資格7選!自分で学習する意欲も重視される
未経験の業界に飛び込むので、入社してからも自分で主体的に学習することが大事です。そのような姿勢がある意欲的な人のほうが、入社してから活躍します。企業に求められるのはそのような人材なので、自ら学習していきましょう。
エンジニアの働き方
もし、高卒未経験でエンジニアの仕事に就けた場合、どのような仕事をすることになるのでしょう?まずは、やはりエンジニアの職種の中でもプログラマとしての仕事が多くなるかと思います。
これは各企業によって違ったり、持っているスキルによっても異なったりしますが、基本的にシステムエンジニアなどは実績を積まないと難しい職種なのでプログラマとして始まることが多いです。
高卒未経験でエンジニアの道を選んだ場合、労働形態は1つだけではありません。様々な労働形態から、どれが自分に合っているのかを見極めて応募しましょう。
正社員(自社内開発)
正社員として働く場合、大きく2つに分類することができます。まずは自社内開発の正社員からご紹介していきましょう。
自社内開発の正社員というのは、自社でシステム開発などを行っている会社に正社員として就職することです。オフィス内には自分のデスクも用意されていて、長期間同じオフィスで働けるというメリットがあります。自社内開発はプログラマの応募の中でも一番人気が高く、やりがいと責任が持てて、さらにスキルも磨くことができるでしょう。
ただし、色々なシステム設計を行う会社であれば良いのですが、製品開発はずっと似たり寄ったりなものを作り続けていて新鮮味がなかったり、仕事の面白さが半減してしまったりする場合もあります。即戦力を求めている会社以外であれば、未経験からでも育成に意欲的なので高卒未経験でも採用してもらえる可能性はあります。
正社員(客先常駐)
客先駐在というのは、自社内開発同様、正社員ではあるのですが、務めているオフィスとは違う場所で働いている形を指します。せっかく正社員として応募したのに、違うオフィスで働くことになってしまったという場合もありますが、高卒未経験で客先常駐になる可能性は低いと言えます。
ただ、客先常駐は悪い部分だけではありません。例えば先程自社内開発では似た仕事の繰り返しになってしまう場合もありますが、客先常駐であれば様々な企業のプロジェクトに携わることができるので、貴重な経験を積むことができるでしょう。
特に、高卒未経験であれば色んな経験を積んでおくことは将来エンジニアとしてスキルアップしたり、万が一転職したりする時にもその経験が役立つことがあるかもしれません。
派遣社員
メリハリを持って仕事をすることができる
正社員として働けなくても、派遣社員という働き方があります。正社員の働き方はどうしても時間に縛られてしまうことも多く、残業する機会も増えてしまいます。しかし、派遣社員の場合なら仕事とプライベートを分けやすく、メリハリを持って仕事をすることができます。
派遣社員でも客先常駐と同じように様々な経験を積むことができる働き方です。実務経験を積み、自社内開発の正社員へステップアップしたいと思っている方は、派遣社員で実務経験を積んでから正社員を目指すという手もあります。
派遣社員も福利厚生がある
基本的には派遣社員というと、企業側ではなく派遣会社と契約を結び、給料も企業ではなく派遣会社からの給料や福利厚生となります。このような派遣社員のイメージが強いですが、中には「特定派遣」と呼ばれるものもあり、派遣ではあるものの正社員扱いとなるのでプロジェクトが開始されていない期間も給料は入ってくるので、その間金銭的にピンチになるということはありません。
先ほど紹介した客先駐在とほとんど同じもので、一緒の意味を持たれているケースも少なくありません。
このように、高卒未経験でも様々な働き方ができます。
まずは自分がどんな働き方をしたいのかを考えてみると良いでしょう。
未経験でも派遣からエンジニアキャリアを歩みたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
派遣プログラマーは未経験者でもなれる!おすすめの派遣会社とは?【派遣先の選び方を知ろう】IT業界への転職成功率98%のプログラミングスクール【DMMWEBCAMP】3つの特徴!
✔最短3ヶ月でITエンジニアへ!
✔受講者の97%が未経験!
✔転職成功後の離職率は驚異の2.3%!
まずは無料でプロのカウンセラーにキャリアの悩みを相談!
\参加者の満足度は99%/
高卒未経験からエンジニアを目指すための方法
高卒未経験の方もエンジニアを目指せることは今までご紹介してきましたが、では実際にどのような方法で目指すことができるのでしょう?
採用前の行動がカギとなる
求人票に「高卒・未経験の方大歓迎!」というような文字があったとしても、この言葉は簡単に鵜呑みしない方が良いです。未経験の方歓迎と書かれている会社でも、本当に未経験の人を採用しているケースはかなり少ないので気を付けましょう。やはり、未経験か少しでもプログラミングについて知識がある人であれば、少しでも知識がある人の方を採用してしまいます。
そのため、採用前にプログラミングを少しでも勉強し、やる気を見せることが大切です。
実際に制作してみる
エンジニアとして採用したいと考えている企業は、高卒でしかも未経験の方に対して「どこまでのスキルを持っているのか」という部分が未知数なところがあります。
例えば大学を卒業していたら、だいたいの人は「ここまでならできるだろう」と何となくできそうなことがわかってくるのですが、高卒未経験となるとそれを判断するのも難しいです。そのため、実際にプログラミングで何か作ってみることで、企業側にどの程度までできるかアピールすることができます。
自分が作ったものを企業に紹介する時に、「どうしてこれを作ったのか」「どんな機能があるのか」などをプレゼンすることで、そういった能力があるのかどうかも、企業側に伝えることができるでしょう。
まずはアルバイトや派遣社員から始めてみる
経験を優先するならまずは働いてみる
高卒未経験の求人がタイミング的にあまりなく、自分が働きたい企業が見つからない時はまず経験を積めるよう、いきなり正社員ではなくアルバイトや派遣社員から始めてみることをやってみてはいかがでしょうか?
アルバイトだとデバッカー(書いたコードが正しく反映されているか判断する仕事)やテスターなどの仕事が見つかりやすいです。こういった仕事はプログラミングの知識がなくても十分働けますし、きちんとプログラマとしての経験を積むこともできます。
より高いスキルを身につけるためにはスクールがおすすめ
アルバイトや派遣社員として働きながら、将来正社員としてエンジニアになるためにプログラミングスクールで知識とスキルを磨いていくとより正社員に近付くことができます。
プログラミングスクールにも様々なものがありますが、オンライン形式で受けられるものよりも、やはり対面式の方が講師に直接問題点を尋ねて疑問も解消しやすく、先延ばしにならないということが良い店として挙げられます。また、プログラミングスクールは様々なものがありますが、IT業界でよく使用されている言語を中心に学べるので効率が良いです。
アルバイトや派遣社員として働きながらプログラミングスクールに通い、知識とスキルをより一層身に着けていきましょう。
これからフリーランスのエンジニアを目指したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
未経験からフリーランスWebデザイナーになれる?スキルや案件獲得方法を紹介まとめ
いかがでしたか?
しっかりとした手順を踏めば、高卒未経験でもエンジニアとして働くことは可能です。
中には正社員として働ける求人もありますが、どうしても少なくなってしまうことも多いです。そのため、なるべく働きながらプログラミングスクールで学んでみることや、既にスキルなどを持っていて仕事は未経験という場合は実際に自分で何か作ってみることも正社員のエンジニアに近付くための方法と言えます。
ぜひ、今回紹介した方法でキャリアを築いていってください。
エンジニア志望者への人気・おすすめ記事一覧
エンジニアの実態
エンジニアの1日ってどんな風に仕事をしているの?事例を紹介!
プログラマーに向いている性格を5つに分けて解説!適正がある人の特徴も紹介
エンジニアの働き方とは?業界ごとの違いとメリットを解説します!
職業別解説記事
未経験からフリーランスWebデザイナーになれる?スキルや案件獲得方法を紹介
【未経験者向け】組み込みエンジニアとは何か?転職方法も解説!
【プロが解説】未経験からゲームエンジニアになるための方法を解説
就職・転職活動対策記事
ITエンジニアに必要なスキルとは?おすすめの資格と効果的な学習方法について解説
エンジニアになるには?未経験から転職・活躍する方法や必要なスキル・資格を解説