未経験からiOSエンジニアになるための方法を解説

公開日: 2017.09.10
更新日: 2024.01.03
SwiftをXcodeで利用する手順を解説

スマホ・タブレット業界において、日本での圧倒的なシェアを誇るのはiPhoneとiPadでしょう。

App Storeではたくさんのアプリが多数ありますが、そのアプリの数に比べてエンジニアの数が足りていないのが現状です。

今回はそんな売り手市場であるiOSアプリ開発に、未経験の方でもiOSエンジニアになるために、どのようなことをすべきか簡単に解説していきます。

iOSエンジニアの仕事とは?

まずはiOSエンジニアの仕事について簡単に説明いたします。「iOSエンジニアってこんなことしているんだな」とイメージだけでも掴みましょう。

Apple製品のモバイル用のアプリを開発

iPhoneやiPadといったiOSに搭載したアプリの開発を行います。スマホアプリの開発は小規模で、5~6人のチームで担当部分を開発していきます。開発規模が大きくなっても、基本的にチーム単位でタスク(開発ノルマ)が課せられていることがほとんどです。

アプリ用サーバー保守

ほとんどのiOSアプリはサーバーと通信して動作をします。サーバーのメンテナンスもiOSエンジニアの業務になります。サーバーOSはLinuxであることが多く、コマンドラインでの作業がメインになります。最初のうちはとっつきにくいと感じる部分かもしれません。

市場における競合アプリの調査

スマホアプリの競争は日々新しいものがリリースされています。特にゲーム開発の場合、流行り廃りの波が激しく市場調査も業務の一部となります。開発サイクルも短く区切られていることがほとんどで、1~2週間ほどのペースでリリース(アップデート)をすることになります。

以上がiOSエンジニアの業務内容になります。

スマホアプリのエンジニアは開発全般に関わることが多く、積極的に行動できる人は向いている職種です。意見を言うことに苦手意識がある人でも、働いているうちに自分の考えや成果を伝えることがチーム全体の貢献に繋がることが分かり、自分から意見を言えるようになるでしょう。

次にiOSアプリの開発で使用するプログラミング言語を紹介していきます。


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iOSアプリ開発で使用するプログラミング言語は?

現在、iOSアプリ開発で主流なプログラミング言語は以下の3つになります。

Objective-C

iOSアプリの継続開発で見ることが多いプログラミング言語です。「C」という単語が指すように、C言語を基本として「オブジェクト指向」による制御を可能にしたプログラミング言語です。

とは言っても、実際にコーディングするときはC言語とは考えず「Apple用プログラミング言語」と考えたほうがいいでしょう。

開発現場で見ることが多く、覚えることが必須のプログラミング言語です。

Swift

iOS新規開発で見ることが多いプログラミング言語です。前述の「Objective-C」を改良したプログラミング言語として2014年に発表されたプログラミング言語でも新しい言語です。

Objective-Cは記述が難しい言語でしたが、Swiftは分かりやすさを重視されています。Objective-Cで使用したライブラリやフレームワークといった既存資産を流用できるのも魅力です。

そのため、初心者が勉強するにはオススメのプログラミング言語になります。

Unity

iOSアプリでもゲーム開発で使うことの多い開発環境です。厳密にはプログラミング言語ではなく、統合開発環境でありiOS以外の開発も可能です。

画面メニューの選択やドラッグアンドドロップだけでも、実際に動くゲームを作ることができます。細かい部分はJavaScriptやC#でコーディングをします。

以上がiOSアプリで使用するプログラミング言語になります。新規開発や、今から勉強する未経験の方はまずSwiftから始めましょう。

次にプログラミング未経験者でもiOS開発者を募集している理由について解説します。

プログラミング未経験でも歓迎!その理由とは?

先ほど述べた通り、iOSアプリの数に対してエンジニアの数が足りていません。開発環境にMacが必須である部分も敷居の高さに拍車をかけています。しかし、裏を返せば未経験者でもエンジニアデビューできるということです。

分かりやすいプログラミング言語

Swiftは他のプログラミング言語でウケのよかった部分を「良いとこ取り」して分かりやすくしたプログラミング言語です。視覚的に分かりやすいだけでなく、実際にコーディングする時にも冗長な記述が不要になり、生産性に優れています。

分かりやすいということはチームで開発していると非常に大切です。処理の記述で直感的に何をしているか分かることは、生産性の向上に繋がります。

Objective-Cも必要になるが、まずは読めるようになろう

Swiftに比べるとObjective-Cは記述が難しく、同じ処理を行うとしてもコーディングの量が多くなります。しかし、既存資産のほとんどはObjective-Cで記述されており、自分が使おうとすると、どうしてもコードを読まないといけないことが必ずあります。

まずはObjective-Cを読めるようになることを目標にして、最終的には開発できるようになりましょう。

新しい技術や効率的な開発手法を覚えられる

Appleは毎年9~10月頃に新作のiPhoneを発表します。そのタイミングでiOSのメジャーアップデートも行われ、新しく開発で使えるようになる機能や技術も発表されます。1年に1回だと思う人もいるかもしれませんが、実際に開発しながら最新機能を追おうとするとスピード感を感じるでしょう。

効率的な開発スタイルを経験することができる

iOSのアップデートだけはなく、開発するアプリも日々アップデートとメンテナンスを繰り返します。何も考えずに作業をしていると、間違いなく時間が足りません。

GitHubのソース管理やRedmineといったプロジェクト管理、Xcodeによるテスト自動化といった生産性を高めるためのツールを使うことを求められます。

他の言語での開発する時にも役に立つような、生産性を高めるためのアプローチを経験できることは大きなメリットです。

プログラミング技術よりも人柄を重視する企業が多い

iOSエンジニアは、エンジニアでもスピード感のある職種です。そのため、今までの知識や経験だけで満足せず、貪欲に最新技術や手法を積極的に取り入れるような先進的な人が求められます。

プログラミング技術も必要ですが、経験することで高めることはできます。しかし、やる気や積極性といった部分は教えるのが難しく、企業は教えることができるプログラミング技術よりも、性格や考え方が合うような人柄を見ることが多いです。

積極的に情報発信していることはアピールできる

ブログやTwitterといったツールで情報発信することもアピールポイントになります。普段から「見る」だけの人に発信させるよりも、自分から「書く」人に発信させたほうが敷居は低いためです。

自分から情報や知識を発信して、チームに共有するような人ならプログラミング未経験でも企業は歓迎してくれます。

以上がプログラミングを未経験でも歓迎される理由です。

既にMacが手元にあり、プログラミングに興味のある人はiOSエンジニアを視野に入れて動いてみていいでしょう。次にiOSエンジニアになるために必要なステップについて解説します。

・これからフリーランスのエンジニアを目指したい方は、「未経験でもフリーランスのエンジニアになる方法を解説!」の記事を参考にしてください。


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iOSエンジニアになるために必要なステップとは?

iOSアプリの開発は基本的にMacのXcodeと呼ばれる統合開発環境で行います。Unityによるゲーム開発の場合は、Windowsでも可能です。しかし、iOSネイティブアプリの開発をするならMacを用意しましょう。

MacとAppleのモバイル端末を触っておく

Windowsを使っている人がMacを使うと戸惑う部分が多いと思います。そのため、まずはMacの基本的な操作について慣れておきましょう。

アプリ開発自体はMacだけでも可能ですが、自分が作ったアプリを動かすiPhoneやiPadがあると実際の開発からデバッグまでの作業の流れが分かります。

簡単なアプリでもいいので自分で開発してみる

MacにXcodeをインストール(Apple ID必須)したら、実際にアプリを開発してみましょう。複雑なアプリを作ろうとすると、調べることが多すぎて挫折してしまいます。

まずは「メモ帳」「電卓」といった簡単なアプリを自分で作ってみることです。まずは動くアプリを作り、そこから徐々に機能を付け足していく感じだと取り組みやすく感じるでしょう。

自分から積極的に就職行動する

Macでアプリ開発の練習をしつつ、就職サイトに登録をしてiOSエンジニアの求人を探してみましょう。面接時には素直に勉強中であることを述べ、自分はiOSアプリの開発がしたいと熱意を伝えることが大切です。面接後に質問があるか聞かれますが、必ず質問をしましょう。積極性をアピールするポイントです。

落ちてしまっても凹まずにトライし続ける

企業と縁がなく落ちてしまうこともあると思います。しかし、それにめげずに就職活動を続けましょう。プログラミングも失敗から学ぶことが多く、面接で落ちてしまった原因が分かれば自分に付加価値を付けることができます。

未経験で個人開発はハードルが高い

個人でiOSアプリを開発してApp Storeに配信することも可能です。しかし、未経験者だとハードルが高く、年間ライセンス費用もかかるため、企業での開発をすることをオススメします。

以上がiOSエンジニアになるためのステップです。まずはApple製品に触ってみて、実際に開発してみることが大切です。とにかく試行錯誤を繰り返すことがiOSエンジニアになるための一番の近道です。

・エンジニア就職を目指す為のおすすめ資格を知りたい方は、「ITエンジニア・プログラマー就職に有利な資格6選!」の記事を参考にしてください。

まとめ

今回はプログラミング未経験者が、iOSエンジニアになるための方法を解説させていただきました。Macが必要、プログラミング言語もApple独自のものとハードルは高いですが、未経験者でもエンジニア職になりやすいメリットがあります。

これを機会にiOSエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。

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