初心者のためのプログラミング入門ガイド!おすすめの言語や学習サイト・本を解説

プログラミングに興味はあるものの、
- 「どの言語から始めればいいの?」
- 「実際に何を作れるの?」
と悩む方は多いでしょう。
この記事では初心者が知っておきたい基礎知識やおすすめの学習サイト・本を一挙にご紹介します。
さらにエラーや挫折を乗り越えるヒントも盛りだくさんなので、ぜひ参考にしてほしいと思います。
プログラミングとはどういうもの?

プログラミングとは、コンピュータに対して「何をどのように実行するか」を指示するための手順を書き出す作業のことです。
「プログラミング言語」と呼ばれる特定のルールに従ってコードを記述し、コンピュータが理解・実行できる形に変換していきます。
プログラミングによって作られているものは多岐にわたり、たとえばWebアプリケーションやスマートフォンアプリ、AIシステムなど、さまざまなソフトウェアが挙げられます。
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【入門】プログラミングを始める前にしておきたい準備

プログラミングを始めるのであれば、あらかじめ準備しておいたほうがいいこともあります。
ここでは、プログラミング学習をスムーズに進めるための準備について解説しますので、ぜひ始める前にお読みください。
プログラミングを学ぶ目的を明確にする
プログラミングを学ぶ前に、まずは「目的」をしっかりと定めることが大切です。
目的が曖昧だと学習の優先順位がブレてしまい、途中で挫折しやすくなってしまうからです。
目的というのは、たとえば
- 「Webアプリを作りたい」
- 「AI技術に興味がある」
- 「フリーランスとして活躍したい」
- 「大手企業に入社したい」
など、人によって理由はさまざまです。
自分の興味や将来のビジョンに合った目標を設定しましょう。
入門するプログラミング言語を決める
学ぶ言語を決めることは、これからの学習やキャリアに直結する重要なステップとなります。
なぜなら学ぶプログラミング言語によって、今後進むべき職種や需要(将来性)が大きく異なるからです。
たとえば
- 初心者におすすめ…PHP・JavaScript・Javaなど
- Webアプリケーション開発…JavaScript・Ruby・PHPなど
- AI・データ分析…Python・Go
- iOSアプリ…Swift
- Androidアプリ…Kotlin
など、各言語には強みと得意分野があるので、自分の目標に合った言語を選ぶと学びやすくなります。
初心者におすすめのプログラミング言語について詳しく知りたい方は、以下の記事をお読みください。
プログラミング学習に必要な環境を用意する
プログラミングを始めるなら、最低限の作業環境や開発環境を整える必要があります。
パソコンやエディタ、必要に応じて開発ツールを準備しておきましょう。
推奨されているパソコンのスペックは、以下のとおりです。
CPU | Intel Core i5以上、または同等の性能を持つCPU |
メモリ | 8GB以上(可能であれば16GB以上) |
ストレージ | SSDが推奨(容量は最低256GB程度) |
OS | Windows、macOS、Linuxなど、好みでOK |
PCの選び方については、以下の記事も参考になります。
ちなみに、iOSアプリを開発する場合はMacが必須となります。
幅広いWeb系の開発を行うならどちらのOSでも学習可能ですが、MacはUNIX系コマンドが使いやすいという利点があります。
プログラミング入門者必見!開発分野と使う言語

ここではプログラミング入門者が知っておきたい代表的な開発分野と、それぞれで使用される主なプログラミング言語、さらに今後の需要についてご紹介します。
自分が学びたい分野をイメージしながら、学習言語やキャリアプランの参考にしてみてください。
分野①Webアプリケーション開発
Webブラウザ上で動くサービスやサイトを作る分野です。SNSやECサイト、業務管理ツールなど、幅広いサービスがWebアプリケーションとして提供されています。
使用する主な言語としては、以下のようなものです。
- JavaScript(フロントエンド開発で必須。Node.jsでサーバーサイドも可能)
- PHP(サーバーサイドの定番言語。WordPressなどのCMSでも利用)
- Ruby(Webフレームワーク「Ruby on Rails」でスタートアップに人気)
- Python(Webフレームワーク「Django」や「Flask」で開発可能)
スマホやPCからインターネットにアクセスすることが一般的になっていることから、Webアプリケーションの需要はますます高まっています。
モダンなフレームワークやクラウド技術を組み合わせるケースも日に日に増えているので、多様なスキルが逐一求められるのが大変な点でもあり、やりがいでもあります。
分野②iOS/Androidアプリ開発
iPhoneやAndroidスマートフォンで動くアプリを開発する分野です。
いまや多くの人が日常的にスマホを使っているため、一般ユーザーとの接点が大きいサービスを作りたい人におすすめです。
使用する主な言語としては、主に以下が挙げられます。
- Swift(iOSアプリ開発における主流言語)
- Objective-C(古くからあるiOS向け言語だが、現在はSwiftが主流)
- Kotlin(Androidアプリ開発の公式推奨言語)
- Java(従来のAndroidアプリ開発言語)
スマホアプリ市場は今後も順調な拡大が見込まれ、多くの企業やスタートアップが新サービスをリリースしています。
最新OSへの対応やUI/UXの向上など、高い専門性が求められる一方、需要も非常に高い分野です。
分野③AI・人工知能(機械学習)開発
AI(人工知能)技術を活用し、データ解析や予測モデルを作る分野です。機械学習やディープラーニングを用いて、画像認識や自然言語処理など多様な分野に応用されています。
主な言語には、以下のようなものがあります。
- Python(機械学習・データ分析のライブラリが豊富)
- R(統計解析の分野で根強い人気)
- Julia(高速処理が可能で、データ分析向き)
企業の業務効率化や新サービス創出にAIが活用されるケースが増えており、データサイエンスや機械学習の分野は急速に拡大しています。
高度な数学的知識や統計解析スキルも求められますが、今後も需要が非常に高い領域なのは間違いありません。
分野④業務システム・基幹システム開発
企業や団体の内部で利用されるシステムを作る分野です。
会計システムや在庫管理、受発注システムなど、業務効率化を目的としたソフトウェアを開発します。
主な言語は以下のとおりです。
- Java(大規模システム開発で定番)
- C#(Windows環境での開発が多い)
- VB.NET(一部企業で根強く利用)
- COBOL(レガシーシステムの保守で利用されることも)
多くの企業が基幹システムを持っているため、安定稼働や保守が欠かせません。
クラウドへの移行やセキュリティ強化など、最新技術を取り入れたリプレイス需要も高く、エンジニアの活躍の場が広がっています。
分野⑤ゲーム開発
家庭用ゲーム機向けのタイトルから、PC・スマホ向けまで、多彩なプラットフォームに向けたゲームを開発する分野です。
エンターテインメント性が高く、クリエイティブな発想が求められます。
使用する主な言語には、以下があります。
- C++(ゲームエンジンで広く利用される)
- C#(Unityなどのゲームエンジンで定番)
- JavaScript(ブラウザゲームなどの開発で活用)
eスポーツの流行やスマホゲームの市場拡大に伴い、ゲーム開発の需要は引き続き高いです。
VR/ARなどの新しい技術との組み合わせや、世界規模での配信・運営が今後も注目されるでしょう。
分野⑥組み込みシステム開発
家電や自動車、産業機器などに搭載される制御用ソフトウェアを開発する分野です。
ハードウェアを直接動かすため、高い信頼性やリアルタイム性が要求されます。
使用される主な言語は以下です。
- C(ハードウェアに近い低レベルの制御に強み)
- C++(オブジェクト指向のメリットを活かせる)
- Python(組み込み用マイコン向けに活用される事例も増加中)
IoT(Internet of Things)の普及により、組み込みシステムの領域は拡大を続けています。
スマート家電や自動運転技術など、最先端のプロダクト開発にも関わる可能性が高いでしょう。
分野⑦ブロックチェーン開発
ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)で知られるブロックチェーン技術を応用し、分散型アプリケーション(DApps)やスマートコントラクトを開発する分野です。
使用する主な言語は、以下のとおりです。
- Solidity(Ethereumのスマートコントラクト開発で定番)
- Go(Hyperledger Fabricなどで利用)
- Rust(Solanaなどのブロックチェーンプラットフォームで活用)
金融サービスやNFT、サプライチェーン管理など、多岐にわたる産業に活用が進んでいます。
セキュリティやトランザクション速度など解決すべき課題は多いものの、イノベーションが期待される分野です。
分野⑧セキュリティ開発
サイバー攻撃からシステムやネットワークを守るためのソフトウェアや仕組みを構築する分野です。
脆弱性診断や暗号化技術の実装など、多角的な知識が必要となります。
使用する主な言語としては、以下が挙げられます。
- C/C++(OSやネットワークプロトコルレベルでの制御に強い)
- Python(セキュリティツールの開発や脆弱性スキャンに活用されやすい)
- Ruby/Go(セキュリティ関連のツールやフレームワークで用いられることも)
デジタル化が進む中、サイバー攻撃のリスクも高まっています。
企業や政府機関、個人情報を扱うあらゆるサービスにおいてセキュリティ強化は不可欠となるため、専門家のニーズはさらに拡大する見込みです。
プログラミング入門でおすすめの学習サイト・アプリ
この章では、プログラミングの入門におすすめの学習サイトやアプリについて紹介します。
1.侍テラコヤ(SAMURAI TERAKOYA)
引用:侍テラコヤ公式サイト
侍テラコヤは、定額制で学び放題のプログラミング学習サイトです。
初心者向けの基礎教材から実践的な課題まで幅広く提供しており、現役エンジニアによるマンツーマンレッスンやQ&A掲示板での質問対応など、充実したサポート体制が魅力です。
料金プランは、無料プランと月額2,980円(税込)の有料プランがあり、有料プランでは全ての教材や機能を利用できます。
2.Progate(プロゲート)
引用:プロゲート公式サイト
Progateは初心者向けに、スライド形式のレッスンと実践的なコーディング演習を提供するオンラインプログラミング学習サービスです。
Webサイト版ではHTML/CSS、JavaScript、Pythonなど多彩なコースが用意されており、基礎から応用まで体系的に学習できます。
またスマートフォンアプリも提供しており、通勤・通学中や待ち時間などのスキマ時間を活用して学習を進めることが可能です。
アプリではゲーム感覚で学べる機能や、短時間で学習できるコンテンツが特徴で、無料プランと月額1,078円(税込)の有料プランがあります。
3.ドットインストール
引用:ドットインストール
ドットインストールは、3分程度の短い動画でプログラミングの基礎から応用まで学べる日本語の学習サイトです。
初心者向けの入門講座から、実践的なプロジェクトまで幅広いコンテンツが揃っており、動画を見ながら手を動かして学習を進めることができます。
無料プランでは一部の動画が視聴可能で、月額1,080円(税込)のプレミアムプランに加入すると、全ての動画やソースコードの閲覧、質問掲示板の利用などが可能になります。
4.Programming Hub
Programming Hubは、スマートフォン向けのプログラミング学習アプリで、20以上のプログラミング言語のコースを提供しています。
対話形式のレッスンやクイズ形式の問題を通じて、楽しく学習を進めることができます。
基本的なコースは無料で利用できますが、英語にしか対応していない点が唯一デメリットと言えるでしょう。
5.本格プログラミング学習 – エンジニア大学 –
引用:App Store
エンジニア大学は、初心者から上級者まで対応したプログラミング学習アプリです。
動画講義やテキスト教材、実践的な課題など、多彩なコンテンツを通じて体系的に学習することが可能となっています。
無料プランでは一部の教材が利用可能で、月額2,980円(税込)の有料プランに加入すると、全ての教材や機能を制限なく利用できます。
プログラミング初心者におすすめの学習本・入門書
スクールやアプリが不向きな方は、書籍を用いた学習を行うのがいいでしょう。
この章では、初心者におすすめの学習本・入門書について解説していきます。
1.ちゃんと使える力を身につける Webとプログラミングのきほんのきほん
引用:Amazon
Webとプログラミングの基礎を包括的に学べる入門書です。
インターネットの仕組みやWebページの表示原理、Cookieやセッション、データベースの基本などを網羅しています。
前半は読み物として理解を深め、後半では実際に手を動かしてプログラムを作成する構成となっており、初心者が体系的に学習を進めるのに最適です。
2.おうちで学べるプログラミングのきほん
引用:Amazon
プログラミング未経験者が自宅で独学できるよう設計された入門書です。
具体的なプログラミング言語に依存せず、プログラミングの基本概念や考え方を丁寧に解説しています。
そのためどの言語にも応用できる基礎力を養うことができ、これからプログラミングを始めたい方や、複数の言語に対応したい方にもおすすめです。
3.ChatGPTと学ぶPython入門
引用:Amazon
AIチャットボットである「ChatGPT」を活用しながら、Pythonの基礎を学べる入門書となっています。
対話形式で進行するため、疑問点をその場で解消しながら学習を進めることができます。
Pythonの基本文法から始まり、実践的なコーディングまで幅広くカバーしているので、AIやPythonに興味がある初心者に最適でしょう。
4.iPhone1台で学ぶプログラミング
引用:Amazon
「iPhoneだけでプログラミングを学習できる」というニュアンスのコピーが特徴の入門書です。
専用アプリを活用すれば、パソコンを持っていなくてもプログラミングの基礎を習得できます。
移動中や隙間時間を有効に使いたい方、手軽にプログラミングを始めたい方におすすめしたい書籍となります。
挫折しないために。プログラミング入門者の学習のコツ

「プログラミングの挫折率は9割」という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、挫折しないためにはいくつかのコツがあります。
この章では、入門者が覚えておきたい学習のコツについて紹介します。
暗記するのではなく理解する
プログラミングを学ぶ際は、文法やコードを「覚える」ことよりも「理解する」ことを意識すると、応用力が高まります。
単語や構文を丸暗記しても、実際の開発現場や実践的な課題でどのように組み合わせればよいかがわからなければ活かせません。
- なぜそのコードが動くのか
- どのような仕組みで結果が得られるのか
といった根本から考えながら学習することで、言語やフレームワークを横断した柔軟な思考力を身につけられます。
メモを取る
プログラミングを学習する過程で、初めて知る概念やつまずいたポイントをすぐに書き留めておくのは非常に効果的です。
後から復習する際に「なぜつまずいたのか」「どのように解決したのか」を思い出しやすくなり、理解の定着が早まるからです。
また、コードだけでなく自分が行った操作や環境設定もメモしておくことで、同じ問題に遭遇したときの対処が格段にスムーズになります。
ネットで参照するドキュメントや、試行錯誤の過程なども簡潔に記録しておくと便利でしょう。
検索や質問の仕方を身に付ける
プログラミングをしていると、必ずと言っていいほどエラーや疑問が発生します。
そのたびに壁にぶつからず、短時間で解決するためには
- 適切なキーワードで検索する力
- 効率的に質問する力
が求められます。
質問サイトやフォーラムなどで助けを求める際は、エラー内容・使用環境・試したことを具体的に書くと、回答が得られやすくなります。
自力で解決するためにも、検索ワードを工夫しながら公式ドキュメントや解説サイトを探す習慣をつけましょう。
エラーを恐れず試してみる
エラーはプログラミングの学習過程で避けて通れません。
むしろエラーを出すことを、「コードの誤りや仕組みを理解できるチャンス」に変えることが大切です。
何度エラーが出ても、落ち着いてメッセージの意味を読み取り、どこが間違っているのかを検証して修正していけば、確実にスキルは向上します。
怖がって手を止めるのではなく、エラーへの対応力こそがプログラマーとしての成長につながると考えましょう。
学習を楽しむ
プログラミングの学習は長い道のりになるので、何より「楽しい」と思える要素を取り入れることが継続のカギとなります。
たとえば
- 興味のあるジャンルのアプリを作ってみる
- 自分のアイデアを形にして友人に使ってもらう
など、小さな成功体験を積み重ねるとモチベーションが上がりやすくなります。
また定期的に勉強会やコミュニティに参加して、同じ目標を持つ仲間と刺激し合うのもおすすめです。
常に新しい挑戦や発見を楽しむ姿勢を忘れずに学習を続けることで、より充実したエンジニアライフを送ることができるでしょう。
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「プログラミングを学習したいけど挫折が心配」
「働きながら学ぶ時間を確保できるかどうか不安」
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まとめ:プログラミング入門のポイント
プログラミングは当然、初めは誰でも初心者です。
エラーや学習の壁に遭遇するのは当たり前ですが、取り組むほど発見や成長の喜びが増えていくものです。
今回は豊富な学習リソースとコースを紹介しましたが、結局は「実際に手を動かして実践してみる」ことが一番の近道です。
日々の勉強を通じてコードが動いた瞬間の喜びは格別なので、ぜひプログラミングの世界に飛び込み、小さな成功体験を積み重ねていきましょう。