エンジニアに必要な英語のスキルと勉強法【現役エンジニアに聞いてみた】
「エンジニアに英語力は必要なの?」
「どれくらいの英語力が必要とされるの?」
エンジニアを目指す上でそう疑問に思ったことがあるのではないでしょうか?
実はエンジニアにとって英語は、必ずしも完璧にできる必要はありません。
しかし、エンジニアには英語ができるとメリットや英語を使う場面があるため、英語ができるとエンジニアとしてのキャリアアップに繋がります。
では一体どのような場面でエンジニアは英語が必要となるのでしょうか?
この記事では、現役エンジニアの声を元に、英語ができるエンジニアのメリットと英語を使う場面をご紹介します。
また、忙しいエンジニアの英語の勉強方法も合わせてご紹介していくので参考にしてみてください。
エンジニアに英語って必要なの?
エンジニアに英語ができることは必要なのか気になりますよね。
そこで、プログラミングスクールのDMM WEBCAMPの現役エンジニアやプログラミング学習メンターへアンケートを行いました。
調査概要
回答人数…23人 複数回答不可
すると、95%のエンジニアが高校生レベル以上の英語力が必要との回答でした。
一般的には高度な英語を求められることはありませんが、もちろんできるに越したことはありません。
他の職業と同じように、英語ができることがプラスになることは多くあります。
エンジニアに必ずしも英語ができることは必要とされていませんが、どんな場面でエンジニアは英語が必要とされているのでしょうか?
エンジニアに必要になる英語スキルは「読める>書ける>話せる」の順番です。
その理由も含めて、実際にエンジニアが英語を使う場面についてご紹介します。
自分の理想の働き方を実現させませんか?
✔︎自分が働いている業界の将来性が不安…
✔︎安定した仕事に就きたい
✔︎スキルアップして、必要とされる人材になりたい
こんな思いを持つあなたに、【DMM WEBCAMP】では無料のキャリア相談を実施しています!
今後のキャリアをプロのキャリアアドバイザーと一緒に考えましょう!
エンジニアが英語を使う場面はいつ?
エンジニアが英語を使う場面にはどのようなものがあるでしょうか?
「普段の業務に関わる場面」と「エンジニアとしてのスキルを高める場面」の2つで英語が必要であると考えます。
例えば、普段の業務ではこんな場合に英語が使われています。
- ドキュメントを読むとき
- エラーメッセージを読むとき
- GitHubのissueやプルリクを読むとき
- 関数に名前をつけるとき
また、以下のようなスキルアップの場面で英語が役に立ちます。
- OSS活動
- イベント/カンファレンスに参加するとき
「聞いたことのない言葉がある……」と思われる方もいるかと思いますが、専門用語についても解説をするので読み進めてみてください。
❶普段の業務「ドキュメントを読むとき」
普段の業務の中で英語に一番触れることが多いのは、「ドキュメントを読むとき」です。
ドキュメントとは、言語やフレームワークなどについての公式の文章のことです。
多くの言語やプログラミングに関わるものの一次情報は英語で書かれています。
日本語で出されている情報は英語で出された情報を、誰かが日本語に翻訳したものです。
そのため、英語で読んだ方が詳細な説明を知ることができたり、新しい情報を仕入れることができたりします。
そうは言っても、英語で読んでいくことに対しては多くのエンジニアが困っていることも事実です。
もっと詳しく知りたい方は、この記事を読んでみてください。
❷普段の業務「エラーメッセージを読むとき」
コードを書いていると、必ず出てくるのがエラーメッセージです。
実際にこのような画像が出てきたことはありませんか?
こんなに英語がびっしり書かれているとなかなか読む気になれませんよね。
それでも何度も向き合わなければならないことが事実です。
このような英語のエラーメッセージを読む際に、英語が必要になってきます。
しかしながら、このようなエラーメッセージは単語さえわかれば、Google検索を併せて使うことで解決することができます。
完璧に英語を理解する力というよりは、部分的に理解をして日本語で書かれているサイトを使う力があれば十分です。
また、多くの場合はエラー文をそのまま検索にかけると海外のエンジニアが英語でそのトラブルについてやりとりをしています。
そのやりとりを読み解くことが流れとしては多くあります。
❸普段の業務「GitHubのissueやプルリクを読むとき」
まずはじめに、GitHubやGitHubのissue・プルリクについて説明します。
GitHubとは、ソフトウェア開発プロジェクトのための共有ウェブサービスの名称です。
GitHub上には多くのOSS(オープンソースソフトウェア)と呼ばれるソースコードの改変や再配布が自由に認められている無償のソフトウェアがあります。
GitHubでのissueやプルリク(プルリクエスト)は以下のような意味を持っています。
「重要事項や課題」という意味で、開発メンバー間で共有が必要なタスク管理ができる機能。
開発者が加えた変更を他の開発者に共有して、レビューをしてもらう機能。
OSSは英語で書かれてるため、もちろんissueやプルリクも英語で書かれています。
これらを読み進めていくためには、ある程度の英語が必要になります。
しかしながら、エラーメッセージを読むときと同様に完璧な読解力よりも、ある程度の理解と検索能力の方が大切です。
❹普段の業務「関数に名前をつけるとき」
コードを書いていくときに、関数に名前をつけることは多々あります。
その際に誰がみても何を指しているのかが分かる関数の名前にしなければなりません。
そのため、単語力と言った意味での英語スキルが必要になります。
これに関しても自分で1から考える必要性は低く、検索で解決することも多いです。
以下の記事では、エンジニアの普段の仕事内容についてより詳しくご紹介しています。
エンジニアとは?エンジニアの仕事をわかりやすく徹底解説
ここからは、スキルアップの際に英語が使われる場面をご紹介していきます。
❶スキルアップ「OSS活動」
先ほども出てきたOSSという言葉の意味を覚えていますか?
OSSとはオープンソースソフトウェアのことを指しています。
その名前の通り公開されたソフトウェアのことで、みんなでどんどんと改変していくのが特徴です。
PHPやPythonなどの言語もOSSの1つです。
多くのOSSはコミュニティで管理されていて、OSSのバグの改善などを世界中の人が行なっています。
世界中の人が関わっているため、英語が共通言語として用いられています。
その結果として、英語が必要になってきます。
OSSで自分がプルリクを出す時などに英語は必要になりますが、それ自体がとてもハードルの高い活動です。
❷スキルアップ「カンファレンス/イベントへの参加」
プログラミングの言語についてやエンジニアのためのカンファレンスやイベントが各地で行われています。
その中で海外のエンジニアのセッションを聞くことや、ブース内で海外のエンジニアと話す機会があります。
その際に英語ができることは大きく役に立ちます。
これまでの5つと違って、読解の英語力ではなく英会話のスキルが必要になります。
もちろん、簡単な英語と翻訳アプリの併用であったり、実際にコードを用いて話したりとで会話をすることもできます。
しかしながら、直接聞き取って話すことができた方が実りは大きいと考えられます。
エンジニアが英語を使えるメリット
DMM WEBCAMPの現役エンジニアやプログラミング学習メンターへ、エンジニアが英語を使えるメリットを調査しました。
調査概要
回答人数…23人 複数回答可
すると、業務の効率化より海外の情報を得るために英語が使えることがメリットに感じています。
以下の英語が使えるさまざまなメリットを詳しくご紹介していきます。
- 海外の情報を得られる
- 業務の効率が上がる
- 自分のキャリアアップにつながる
メリット❶ 海外の情報を得られる
まず1つ目の英語が使えるメリットとして、海外の情報を得られることが挙げられます。
現役エンジニア達へのアンケート結果からもわかるように、半数以上が英語ができることで海外情報を得られることをメリットとして回答しました。
エンジニアという仕事は、常に新しい技術を学んでいかなければならず、その最先端技術のほとんどが海外で開発されたものです。
最先端の技術を知るためには、日本語へ翻訳されるのを待っていては技術を取り入れるのに時間がかかってしまい、最新情報を手に入れるには、どうしても英語でドキュメントを読む必要が出てきます。
英語が読めることで、エンジニアに必要な新たな技術情報を得ることができるのです。
メリット❷ 業務の効率が上がる
2つ目のメリットは、業務の効率UPができることです。
先ほどまでに述べたとおり、普段の業務で英語を使う場面は多くあります。
様々なアプリケーションやサイトを使えば、英語のスキルが高くなくても業務をこなすことは可能です。
しかしながら、英語を使えるとそのように検索している時間を短縮することができるため、業務の効率化を図ることができます。
また、新しいプログラミングに関する情報は、英語で書かれていることがほとんどです。
そのため、英語で情報を読み取ることができない人は誰かが訳してくれるのを待つしかありません。
待っている間に、どんどん情報は新しくなっていきますよね。
最先端の情報を得ることができれば、いち早く自分の技術として身につけることができます。
そのため、英語ができるエンジニアは最先端の情報を業務に生かすことができるとも言えます。
メリット❸ 自分のキャリアアップにつながる
3つ目のメリットは、自分のキャリアアップにつながることです。
近年グローバルに展開していく企業が増えています。
実際に社内の公用語を英語にしている会社も増えていることをご存知でしょうか?
英語を求める企業の増加×IT人材の不足ということで、英語のできるエンジニアの需要は大きいです。
また、日本国内にとらわれない働き方ができるようになります。
プログラミング自体は話す言語に関わらず扱うことができますが、英語力があれば海外の案件にも関われるようになります。
自分の活躍できる市場が大きくなるので、将来性もあると考えられます。
また、エンジニアにはいくつかの種類があり、それぞれのエンジニアは業務内容が異なります。
以下の記事では、エンジニアの種類を紹介しているので、エンジニアとしてのキャリアアップの参考にしてみてください。
ITエンジニア15種類を年収や業務内容、難易度で徹底解説!あなたに合ったエンジニア像を紹介
「“エンジニア”という職種に興味はあるけど、何から始めていいかわからない…」
そんな悩みを持つ方に向けて【DMM WEBCAMP】では無料のキャリア相談を実施しています。
ビデオ通話で相談をすることができるため、仕事で忙しい方でもスキマ時間に気軽にカウンセリングを受けることも可能です!
プロのキャリアカウンセラーと一緒に、今後のキャリアについて考えてみませんか?
エンジニアに求められている最低限の英語力は?
では、今から勉強をしていくとするとどの程度の英語のレベルまで勉強すれば良いのでしょうか?
例えば、基本の英語を抑えることが出来ると、海外のサイトから情報を得ることができます。
英語でメールのやりとりができるようになれば、海外からの案件を受けることが出来るようになります。
最低限のスキルとして持っておくべき英語力は、英語が出てきたときに「単語レベルで理解ができる」「それを用いて検索ができる」程度だと考えられます。
ここで分かる通り、完璧な英語習得は必ずしも必須ではありません。
英語ができないエンジニアは活躍できない?
英語ができないからといって、エンジニアとして活躍できないわけではありません。
なぜなら、エンジニアにとって英語力は必ずしも必要なスキルではないからです。
しかし、英語力を身につければ、より付加価値のあるエンジニアになれるのは間違いないでしょう。
実際に、エンジニアが英語力を身につければ、
- 海外企業への就職
- グローバル市場での高い評価
- エンジニアとしてのキャリアップ
などの多くのメリットがあります。
英語力があることで、将来的に活躍できる可能性が高まるのは確かでしょう。
プログラミングに必要な英語力を身につけるための3つのポイント
エンジニアが仕事をするうえで、完璧な英語能力は必ずしも必須ではないとお伝えしました。
つまり逆を返せば、「最低限の英語力を身につければよい」ということなんですね。
ではどうすれば、より効率よくプログラミングに必要な英語力を身につけられるのでしょうか?
ここでは、エンジニアが仕事に活かせる英語力を習得する3つの秘訣をご紹介していきます。
英語ができる人の特徴や思考、行動を知る
英語に限らず、スキルへの習得にもっとも大切なのはやはり継続性なんですね。
今すでに第二外国語として英語ができる人も、初めからネイティブだったわけではありません。
地道な勉強をつづけた結果、英語ができるようになったのです。
継続して学習するためには、毎日歯磨きをするように英語を勉強することが大切。
つまり、上手くライフスタイルに入れ込むことがもっとも効率よく勉強する方法といえます。
英語ができる人が身近にいるようなら、
- どういったモチベーションで勉強をしてきたのか?
- 具体的な勉強方法は?
- 毎日欠かさずやっていたことはあるか?
などをぜひ聞いてみてください。
英語ができる人の考えかたや行動を知れば、英語力を身につけられるイメージが持てるでしょう。
日本語と英語の文法の違いを知る
英語を学習していくなかで、多くの人が挫折する原因は「文法の違い」ではないでしょうか?
日本語と英語には、多くの文法の違いがあります。
たとえば「私はサッカーをします。」という一文。
英語なら「I play soccer.」となりますよね。
このように、日本語では「名詞」が先にくるのに対して、英語は「動詞」が先にきます。
基本的なことですが、私たち「日本人の当たり前」は「英語を話す人の当たり前」ではありません。
英語に慣れないうちは、こういった日本語と英語の違いに混乱してしまう人も多くいます。
英語学習に挫折しないためにも、単語だけでなく文法も少しずつ学んでいきましょう。
アプリやゲームなど楽しく英語を学ぼう
義務教育で英語を学習していても、苦手意識を持っている日本人は多くいます。
その大きな理由の1つには、「受け身の英語学習」が挙げられるでしょう。
やはり、興味を持って楽しく学習しなければ英語力は身につきません。
そこでおすすめなのが、アプリやゲームを活用した勉強方法です。
楽しく学習を進めれば、より効率よく英語力を身につけられるでしょう。
具体的なおすすめのアプリやゲームについては、次項でくわしくご紹介していきます。
エンジニアにオススメの勉強の仕方
英語を勉強するなら何から始めようか、と思っている方は❶基本の英語を学ぶ ❷海外の技術系の記事を読む の2ステップで頑張ってみてください。
英語に苦手意識がある方も多いかとは思いますが、コツコツやることが何より身になる方法です。
英語を習得することができれば、エンジニアの業務にとどまらず日常生活にも役立つはずです。
❶基本の英語を学ぶ
基本の英語は、具体的には高校生までに学習することです。
そのため、高校生までの単語・文法を抑えておきましょう。
ここでは忙しい社会人の方でも短い時間で学ぶことができるようなオススメの勉強アプリやサイトを3つ挙げました。
- mikan
- 早打ち英文法
- Try IT
mikan
mikanは、現役の高校生から社会人まで幅広い層に向けて作られた単語アプリです。
通勤の電車の中や、エレベーターに乗っている間、お昼休憩など短い時間で学習することができます。
無料のプランでも満足できる使いやすさですが、さらに学びを深めるために有料プランも用意されています。
早打ち英文法
「早打ち英文法」は、短い時間を有効に使って英語を学ぶことのできるアプリです。
基本的な英文法から始まるので、最初は簡単に思えるかもしれませんが、続けていくことで英語が身につきます。
まずは、英語の学習習慣を身につけるためにもこまめにアプリを開いてみるようにしましょう!
Try IT
「Try IT」は、YouTube感覚で英語を学んでいくことができるサービスです。
基本中の基本である中学生英語から、少し理解が難しくなる高校生英語の文法や構文まで、プロの講師の方の説明で理解することができます。
一本の動画は10分から15分程度で終わるので、隙間時間に勉強することが可能です。
❷海外の技術系記事を読む
英語で書かれた技術系の記事を読むことも、効果的な学習の1つです。
英語を読めるようになるには、英語の文章を読むしかありません。
読む記事をプログラミングに関する記事にすれば、技術の情報を得ることと同時に英語を学ぶことができるようになります。
検索エンジンから記事を探すことはもちろんですが、アプリの「POLYGLOTS」もオススメです。
POLYGLOTS
「POLYGLOTS」は一人一人に合わせたコンテンツを用いて、英語学習を進めることのできるアプリです。
好きな分野の最新のニュースを英語で読むこともできるので、学習と情報収集を同時に進めることができます。
基本的な機能は全て無料で使うことができるので、ぜひ一度使ってみてください。
記事を読む中でわからない部分もあるとは思いますが、まずは大意をつかむことを意識してみましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
エンジニアに英語は必須ではないものの、最新の情報を仕入れることができたり、海外の案件を受けることが出来たりと英語ができることはキャリアアップにつながります!
英語ができることは、もちろん日常生活でも役に立つはずです。
オススメの勉強方法も挙げているので、ぜひこれを機に英語学習を始めてみてください。