Pythonの資格について詳しく解説!メリットや学習方法・おすすめの本5選も紹介
IT業界のなかでも、AIや機械学習の分野は成長が進んでいます。
AI・機械学習の分野でよく活用されるプログラミング言語がPythonです。
Pythonのスキルを身につけるときに、資格を活用したいと考える人もいます。
そんななか、
「Pythonの能力を認定する資格ってあるのかな?」
「Pythonに関する資格を取得すると、どんなメリットがあるの?」
「Pythonの資格取得を目指したいけど、どうやって勉強すればいいんだろう?」
と悩んでいないでしょうか。
今回は、
- Pythonの資格を取得するメリット
- Python資格
- Pythonの資格の勉強方法
- Pythonの資格の勉強におすすめの学習サイト・本
などについてご紹介します。
「Pythonの資格を取得したい!」という方は、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
Pythonの資格を取得するメリット3つ
「Pythonの資格って取る意味あるのかな?」と疑問に思っている方もいるでしょう。
資格取得のメリットを知ることで、資格取得を効果的に活用できるようになります。
ここでは、Pythonの資格を取得するメリット3つについてご紹介しましょう。
- スキルの証明になる
- 転職で有利になる
- 学習効率が向上する
それでは、見ていきます。
1.スキルの証明になる
資格を取得すると、Pythonのスキルがあることの証明になるのがメリットです。
Pythonを学んでスキルを身につけていたとしても、実力があることを証明するのは難しいですよね。
他人に説明しても「どれくらいのレベルなんだろう?」と思われてしまうでしょう。
資格はスキルがあることを認定するものなので、資格取得によって一定のスキルを証明できます。
資格を取得していることで、あなたのスキルを他の人にわかりやすく伝えられる働きもあるのです。
2.転職で有利になる
資格取得のメリットとして、転職で有利になることが挙げられます。
エンジニアの転職では、あなたのスキルが最も重視されるでしょう。
Pythonの資格取得をしていると、一定以上のスキルがあることが伝わるので、無資格より有利になります。
また、資格取得によってスキルアップに意欲的な姿勢であると評価されることも。
あなたの熱意を伝えるためにも、資格取得は有効です。
もし、Pythonを扱う仕事への転職を検討しているなら、資格取得を目指してみるといいでしょう。
3.学習効率が向上する
学習効率が向上することも、資格取得のメリットです。
資格は一定以上のスキルを認めるものであり、取得には体系的な知識が必要になります。
そのため、順序立てて学習を進めることになり、効果的にスキルを高められるのです。
基本的な知識を網羅し、応用レベルの知識を着実に身につけられるため、学習効率は高くなります。
実際の業務でも、資格取得で得た基礎があることで深く理解でき、より多くの学びを得られるでしょう。
Python資格3選
Pythonの資格を取得するメリットについてお伝えしました。
資格取得は、現場の業務でも転職時にも役立ちます。
では、実際にどんなPythonの資格があるのでしょうか。
自分に合った資格を見つけて、仕事やキャリアに役立てたいですね。
ここでは、Python資格3選をご紹介します。
- Python3エンジニア認定基礎試験
- Python3エンジニア認定データ分析試験
- Python Certifications
詳しく見ていきましょう。
1.Python3エンジニア認定基礎試験
1つ目は、「Python3エンジニア認定基礎試験」です。
一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会により、2017年6月から実施されている民間資格となっています。
この資格は、Pythonの文法基礎を問う試験です。
Python初心者でも、ほかのプログラミング言語の経験があれば取り組みやすいでしょう。
プログラミング未経験の場合は、Pythonだけでなく、プログラミングの基礎知識も学ぶことをおすすめします。
基本的な知識をしっかり学習すれば、難易度はそれほど高くありません。
Pythonに関わる基礎的な力を身につけたい人におすすめです。
Python3エンジニア認定基礎試験について、詳しく知りたい方は公式サイトをご覧ください。
問題数 | 40問 |
出題形式 | 選択式 |
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)形式 |
試験時間 | 60分 |
合格基準 | 正答率70% |
合格率 | 70〜80% |
受験料 | 通常料金11,000円、学割料金5,500円 |
受験日 | 通年 |
2.Python3エンジニア認定データ分析試験
2つ目は、「Python3エンジニア認定データ分析試験」です。
一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会によって、2020年から実施されています。
この資格は、Pythonを使ったデータ分析の基礎や方法を問う試験です。
数学やデータ解析ライブラリ「Pandas」に関する知識も問われます。
統計的な知識が必要なので、難しいと感じるかもしれません。
参考書を活用し、しっかりと受験対策をしておきましょう。
AIや機械学習、ビッグデータなどの分野で活躍したい人におすすめです。
Python3エンジニア認定データ分析試験について、詳しく知りたい方は公式サイトをご覧ください。
問題数 | 40問 |
出題形式 | 選択式 |
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)形式 |
試験時間 | 60分 |
合格基準 | 正答率70% |
受験料 | 通常料金11,000円、学割料金5,500円 |
受験日 | 通年 |
3.Python Certifications
3つ目は、「Python Certifications」です。
Python Certificationsは、Pearson EducationIncが実施する資格。
国内で受験できる国際的なPythonの認定試験で、4つのレベルがあります。
- PCEP:Pythonのコーディングスキルを測る(エントリーレベル)
- PCAP:オブジェクト志向プログラミングの基本的な概念や技術を測る(アソシエイトレベル)
- PCPP1:ライブラリの選択やネットワークプログラミングなどの発展的な技能を測る(プロフェッショナルレベル1)
- PCPP2:ライブラリの選択やネットワークプログラミングなどの発展的な技能を測る(プロフェッショナルレベル2)
PCEPを受験しなくても、PCAPを受験することは可能です。
しかし、PCPPを受験するには、PCAPに合格している必要があるので、注意しましょう。
Python Certificationsのそれぞれの試験は英語で実施されます。
Pythonのスキルだけでなく、高い英語力が必要です。
なお、不合格の場合でも、もう1度無料で再受験できます。
Python Certificationsについて詳しく知りたい方は、公式サイトをご覧ください。
問題数 | 40問 |
出題形式 | 選択式 |
試験方式 | PCを使用 |
試験時間 | 65分(NDA・チュートリアル10分) |
合格基準 | 70%以上で合格 |
受験料 | 50USD〜 |
Pythonの資格の勉強方法3つ
Pythonの資格についてご紹介しました。
ぜひ挑戦してみてくださいね。
「Pythonの資格取得がしたいけど、どうやって勉強すればいいの?」と迷う方もいるでしょう。
自分に合った勉強方法を選ぶことで、合格が近づきます。
ここでは、Pythonの資格の勉強方法3つをご紹介しましょう。
- プログラミングスクールに通う
- 学習サイトを活用する
- 本で勉強する
1つずつご説明します。
1.プログラミングスクールに通う
1つ目の勉強方法は、プログラミングスクールに通うことです。
Pythonが学べるプログラミングスクールで学習すれば、効率的にスキルを身につけられます。
プログラミングスクールは、プログラミングスキルを習得するための最適な環境です。
- 目的に応じたカリキュラム
- 未経験でもわかりやすい教材
- わからないことをすぐに質問・解消できる環境
- 一緒に学習する仲間
プログラミングスクールによっては、転職サポートをしているところもたくさんあります。
資格取得だけでなく、Pythonスキルや資格を活かして転職したいと考えている方には、特におすすめです。
「プログラミングスクールは料金が高いのがネック」という方は、「DMM WEBCAMP COMMIT」など最大56万円がキャッシュバックされる給付金制度の対象になっている講座を選ぶといいでしょう。
2.学習サイトを活用する
2つ目の勉強方法は、学習サイトを活用することです。
インターネットで検索すると、Pythonを勉強できる学習サイトがかなり充実しています。
おすすめの学習サイトは、
- Progate
- ドットインストール
- paizaラーニング
などです。
学習サイトは、無料やリーズナブルな価格で利用できるものが多く、コストを下げて勉強できます。
スマホやパソコンから気軽に勉強を始められるので、「まずは勉強を始めたい」という方にもおすすめです。
3.本で勉強する
3つ目の勉強方法は、本で勉強することです。
書店には、Pythonに関する本がたくさんあります。
本は、情報が体系的にまとまっているため、効率的な学習が可能です。
資格取得に特化した参考書を選べば、合格に必要な知識を習得できるでしょう。
ただし、出版年が古い本は、掲載されている情報も古くなっている可能性があります。
Pythonの技術は日々進歩し、資格試験の内容も変わっているため、できるだけ最新の本を選ぶようにしましょう。
プログラミング学習におすすめの本については、こちらの記事でもまとめています。
Pythonの資格の勉強におすすめの学習サイト5選
Pythonの資格の勉強方法についてお伝えしました。
あなたの勉強スタイルに合わせて、勉強方法を選んでみてくださいね。
「とりあえず勉強をしてみたい」という方は、学習サイトがおすすめです。
ここでは、Pythonの資格の勉強におすすめの学習サイト5選をご紹介します。
- Progate
- ドットインストール
- PaizaラーニングPython3入門編
- Python-izm
- Python学習講座
そのほかプログラミングが学べる学習サイトについては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
それでは、おすすめの学習サイト5選を見ていきましょう。
1.Progate
「Progate」は、コーディングをしながら学べるプログラミング学習サイトです。
スライドで知識を学び、実際にコードを書くという流れで、Pythonのスキルを習得できます。
環境構築が不要で、すぐにコーディングができるのが魅力と言えるでしょう。
5つのレッスンでPythonの基本を学ぶことができます。
%で到達度が見えるので、モチベーションを保って取り組みやすいです。
基本のレッスンは無料で学べますが、応用や実践の内容は月額1,078円の有料プランになります。
ProgateでPythonの資格試験の勉強がしたい方は、公式サイトをご覧ください。
2.ドットインストール
「ドットインストール」は、3分間の動画でプログラミングを学べる学習サイトです。
1つの動画が3分以内なので、気軽にPythonを学習できます。
スキマ時間を活用した勉強にも最適です。
動画で実際の画面と同じように視覚的に学べることから、実践的な内容と言えるでしょう。
見た通りに進めればいいため、「わからない」と感じることが少なくなっています。
もし、疑問点が出た場合も、月額1,080円の有料プランなら質問ができるので、安心です。
ドットインストールでPythonの資格試験の勉強がしたい方は、公式サイトをご覧ください。
3.PaizaラーニングPython3入門編
「PaizaラーニングPython3入門編」は、動画とコーディングで学べる学習サイトです。
全11のレッスンを通して、Pythonでプログラミングの初歩を学べます。
Python3入門編はほとんどの講座が無料で受けられるので、おすすめです。
より発展的な内容を学びたい場合は、有料プランになります。
PaizaラーニングPython3入門編でPythonの資格試験の勉強がしたい方は、公式サイトをご覧ください。
4.Python-izm
「Python-izm」は、文章や画像で丁寧にPythonを解説している学習サイトです。
Pythonのダウンロード方法から、基本的な知識、応用までを習得できます。
学習サイトは、
- 入門編
- 基礎編
- 応用編
- 豆知識
など、カテゴリ分けされており、どこからでも学習可能です。
基本から応用までを無料で勉強できるので、Python学習者にとって幅広く役立つでしょう。
Python-izmでPythonの資格試験の勉強がしたい方は、公式サイトをご覧ください。
5.Python学習講座
「Python学習講座」は、現役のPythonエンジニアが作った学習サイトです。
仕事で書き溜めたメモを整理して公開したもので、非常に実践に役立つ内容となっています。
学習サイトは、
- 入門編
- 応用編
- TIPS
にカテゴリ分けされ、どこからでも学習可能です。
基礎文法だけでなく、データ分析やWebアプリケーションなどの業務向けライブラリに関する説明があります。
Python学習講座でPythonの資格試験の勉強がしたい方は、公式サイトをご覧ください。
Pythonの資格の勉強におすすめの本5選
Pythonの資格の勉強におすすめの学習サイトについてお伝えしました。
無料で活用できるものが多いのは、大きな魅力です。
Pythonの資格試験に特化した勉強方法として、本で学ぶ方法もあります。
資格試験対策として、本は有効な勉強方法です。
「資格試験の勉強におすすめの本を知りたい!」という方もいるでしょう。
ここでは、Pythonの資格の勉強におすすめの本5選をご紹介します。
- Pythonチュートリアル
- Pythonエンジニア育成推進協会監修 Python 3
- Python 3 エンジニア認定基礎試験問題集
- Pythonスタートブック
- Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書
順番に見ていきましょう。
1.Pythonチュートリアル
Pythonの資格の勉強におすすめの本の1冊目は、『Pythonチュートリアル』です。
本書は、Pythonの開発者であるGuido氏が書き下ろした、Python入門者のための手引書となっています。
Pythonの言語とシステムの基本的な機能やコンセプトについて、わかりやすく解説した内容です。
Pythonの特徴的な機能を幅広く取り上げて紹介しており、理解が深まるでしょう。
Pythonの資格取得を目指すときにも、基本知識として役立ちます。
2.Pythonエンジニア育成推進協会監修 Python 3
Pythonの資格の勉強におすすめの本の2冊目は、『Pythonエンジニア育成推進協会監修 Python 3』です。
本書は、Python3のプログラミング知識を1冊にまとめた本格的な学習書となっています。
- 基本文法
- オブジェクト指向
- データ構造
- コーディング手法
- 例外処理
- 標準ライブラリ
など、データサイエンスのエンジニアとして必須の知識を解説した本です。
Pythonの公式ドキュメントである「Pythonチュートリアル」をベースにしており、基本を網羅しています。
さらに、「Python 3エンジニア認定基礎試験」を実施している「Pythonエンジニア育成推進協会」が監修。
資格試験を受験する方の学習教材としても役立つでしょう。
3.Python 3 エンジニア認定基礎試験問題集
Pythonの資格の勉強におすすめの本の3冊目は、『Python 3 エンジニア認定基礎試験問題集』です。
本書は、「Python 3 エンジニア認定基礎試験」の問題集となっています。
Pythonの公式テキストであるPythonチュートリアルに沿った問題構成です。
Pythonチュートリアルは、学習者によってはわかりにくい部分もあります。
実際に資格試験を意識した問題を解くことで、理解が進むことも多いです。
模擬試験問題も収録されているため、実際の試験と同じように問題を解く経験ができます。
4.Pythonスタートブック
Pythonの資格の勉強におすすめの本の4冊目は、『Pythonスタートブック』です。
本書は、プログラミング知識ゼロから学べるスタートブックとなっています。
イラストとサンプルが満載で、わかりやすい解説です。
オブジェクト指向の考え方もしっかり理解できるでしょう。
プログラミングの基本的はもちろん、応用編としてWebアプリケーション開発やデータ処理の基本も学べます。
「視覚的にも楽しく、わかりやすい本で学びたい」という方におすすめです。
5.Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書
Pythonの資格の勉強におすすめの本の5冊目は、『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書』です。
本書は、Pythonを活用してデータ分析エンジニアになるための基礎を身につけられます。
次の5つの章立てで、データ分析エンジニアとしての基礎知識を習得する構成です。
- データ分析とは
- Pythonと環境
- 数学の基礎
- ツールの基礎
- 応用データ収集と加工
Pythonのインストールから、scikit‐learnを利用した機械学習の実践方法までを解説しています。
「Python3エンジニア認定データ分析試験に役立つ知識を学びたい」という方におすすめです。
まとめ:Pythonの資格に挑戦してみよう
今回は、Pythonの資格についてご紹介しました。
Pythonの資格取得は、あなたの仕事やキャリアに役立ちます。
資格取得のための勉強方法はさまざまです。
あなたの学習スタイルに合ったものを選んでくださいね。
Pythonのスキルは、今後もAI・機械学習の分野をはじめとしてあらゆる現場で求められます。
「Pythonエンジニアになりたい」「データ分析に携わりたい」という方は、資格を有効に活用するのがおすすめです。
今回は記事を参考に、Pythonの資格にぜひ挑戦してみましょう。